西原(@tomio2480)です.5/1(金) に入社して以降,ここに記事を書くのははじめてです.地方ITコミュニティのことを 10 年くらいやっていて,お仕事でもそこをやっていくことになりました.
さっそくですが,イベントの登壇報告をいたします.6/27(土) Open Source Conference 2020 Online/Hokkaido に参加してきました.タイトルにもある osc20do は本イベントで用いられたハッシュタグです.イベント名が長いので,これ以降は便宜的に osc20do と表記します.
https://event.ospn.jp/osc2020-online-do/event.ospn.jp
Open Source Conference は一般に OSC と呼ばれていて,一年とおして各地で開催されています.北海道地区オフライン開催の代替としてオンライン開催となったのが今回のイベントです.サイボウズからはセッション枠とミーティング枠の 2 枠をいただいてお話ししてきました.また,一般社団法人 LOCAL が担当する枠にも自分含めサイボウズ社員が 2 名登壇しました.
- 12:00 - 12:45「ぼく、サイボウズで優勝したよ!──地元ゆかりの社員が本音でサイボウズを語る (パネル : 今野,笠間,西原 / 司会 : 上岡 / 配信 : 風穴)」
- 13:00 - 13:45「低レイヤ相談室 (回答 : sat(武内),内田 / 司会 : 上岡 / 配信 : 風穴)」
- 16:15 - 17:00「[北海道企画]北海道出身のエンジニアが学生の質問に答えます! (パネル : けんつ(竹内),西原)」
いずれも手応えを感じるいい時間になったと聞いています.特に低レイヤ相談室は延長戦に次ぐ延長戦で合計 3 時間ちかくの濃い時間を過ごすことができたとようです.私は裏でコミュニティ関連の話にちょっと出ていたり,スタッフ業だったりでまともに参加できなかったのですが,話を聞く限りでは sat さん (@satoru_takeuchi) と内田さん (@uchan_nos) の知識/経験量をなくして成り立たないコンテンツだったということでした.北海道出身として北海道関連のイベントで盛り上げていただいてありがたい限りです.
さて,今回はこの盛りだくさんのコンテンツから,西原が登壇したものに絞りレポートします.今回触れないコンテンツについても公開可能な物に限り,主催である OSPN の YouTube で視聴することができます.
https://www.youtube.com/channel/UCEPkrGMghsXnoG1LffgjMJg
ぼく、サイボウズで優勝したよ!──地元ゆかりの社員が本音でサイボウズを語る
登壇の様子を Twitter 上に残しましたが,自分で撮ったのに謎の表情がスクショにおさまってしまいました.いとも簡単に壇上からスクショツイート #osc20do pic.twitter.com/kYoi369Vo4
— こだいらの Co-KoNPILe で家の帯域を圧迫しよう (@tomio2480) 2020年6月27日
今回は北海道に縁のある 3 名とサイボウズ歴の長い 1 名,合計 4 名でお話しをさせていただきました.
- 今野遼太 @rkonno / 開発本部 モバイルチーム
- 笠間保鷹 @b4h0-c4t / 開発本部 フロントエンドエキスパートチーム
- 上岡真也 @ueokande / 開発本部 コネクト支援チーム
- 西原翔太 @tomio2480 / 開発本部 コネクト支援チーム
- (配信担当) 風穴江 @windhole / 開発本部 コネクト支援チーム
よく試された道民であればわかると思いますが,今回のタイトルは道民に愛されしフレーズを RESPECT したものになっています.実はスライドの中にもいくつかそんなフレーズを盛り込んでおきました.
セッションの内容は「サイボウズに入社したきっかけ」「入社前の印象と入社後のギャップ」「サイボウズ社員として北海道でやりたいこと」という 3 点の質問を基軸に「サイボウズと自分」を座談会形式でお話しさせていただきました.
今回のねらいは「サイボウズで働く人々を通じてサイボウズを知ってもらう」ことです.そのためにも北海道民がたくさん参加するであろう osc20do では道民の感覚を持った人たちの登壇が不可欠でした.特に北海道の OSC は学生が多いこともあって,そもそも働いている人の生態を知る機会として使って欲しい!という思いも込めておりました.
座談会形式でお話しすることでそれぞれの所属チームの違いや,サイボウズとの出会いの違い,出身地や住んでいた地方地域の違いを比べながら,様々な視点からの経験を伝えられたかなと感じています.ざっくり言うと「会社に入るまでの動きと共感」「チームごとに異なる仕事の発生の仕方」「専門性の生かされ方」「北海道に対する思い」この辺りが話の中心だったかな,というところです.
詳しくは YouTube で動画をご覧ください!
www.youtube.com
[北海道企画]北海道出身のエンジニアが学生の質問に答えます!
こちらの企画は一般社団法人 LOCAL が担当するイベントで,北海道の IT 系を学ぶ学生たちが所属する LOCAL 学生部の部員に向けたセッションでした.実は登壇者 5 名はいずれも LOCAL 学生部を卒業したエンジニア他で構成されています.サイボウズからは 2 名登壇しました. (ちなみに,竹内さんは LOCAL 学生部の元部長です.)
- 竹内健人(けんつ) @lrf141 / 開発本部 Shash/CyDE-Cチーム
- 西原翔太 @tomio2480 / 開発本部 コネクト支援チーム
- 他 LOCAL 学生部 OB 3 人
セッションでは,LOCAL 学生部の現役メンバーから出た質問に対してそれぞれの立場から答えていきました.登壇者全員が北海道で生まれ育ち,コミュニティ運営活動の経験もあり,いずれも工業大学を出ているなど共通点は多かったのですが,回答にはそれぞれの色がでました.当然社会に出てからやってきた仕事はそれぞれ別々で,その違いが大きく出たコメントになったなぁという印象です.
学生からは研究と仕事の関係や,学ぶ分野を広げるべきかどうかといった学習や就職に関係する質問もあれば,北海道と関東関西の暮らし的な違いや北海道ならではの勉強会文化など北海道と本州の比較についての質問もあり,未来を想像する上でのヒントを得たい!という思いが伝わってくる質問が多かったと感じています.
そろそろ一回り違う子達が後輩にあたる頃合いです.彼らとは育った時代背景が違うし,疑問に感じることも違うだろうから,質問への回答も困るかもしれないと想像していました.しかし,いざ蓋を開けてみれば,自分も感じていたような疑問や悩みが出てきました.同じ北海道で生まれ育った人たちだと,時代を超えて抱く疑問も似通うのかもしれません.
しかし,ひとつここで思ったのは,自分たちがぶつかった課題を解決しないままに置いてきたから,同じ課題にぶつかっているのかもしれないということです.誰もが通る道とよく言いますが,それは今まで通ってきた人の怠慢でつらいままのこともあるのではないかということです.自分にできることはどんどんやっていかなきゃな,と考えさせられるセッションでした.
こちらもやはり詳細は動画をご覧いただければわかりやすいです.
www.youtube.com
持っている知見は惜しみなく発信しよう
以上,自分の登壇したセッションについてのレポートでした.
今回パネルディスカッションというか座談会というかを 2 つやってみて,登壇者同士が事前にどれだけ交流を取れるかが鍵だと感じました.サイボウズのセッションは社内向けにプレ開催をやっていて,ここでいろいろ登壇者同士で意見交換ができたのがデカかったと思います.こういった取り組みによって阿吽の呼吸感を生み出せれば,いい回答をお互いに引き出していくことができるのかなと思いました.(LOCAL のセッションも事前の顔合わせをしています.こっちは内輪感が出過ぎないように注意するぞ!という決起集会でしたが)
もちろん,聞き手側が何を求めているかということを知っていないと,独りよがりになってしまいます.しかし,座談会だと登壇者半分,視聴者半分で参加できるので「興味深く聞けることを引き出す視聴者」としての役割を担えます.ここを意識すると,当日も面白い流れを生むことができそうです.
サイボウズセッションを道産子勢で固めたのは正解でした.はじめての顔合わせでも,わかりあうための前提がある程度整っていて,視聴者とも同じ視点をわざわざ作る必要がありませんでした.これからの OSC でも各地の出身者を集めて座談会ができると,その地方の参加者に喜んでもらえる情報発信ができるのではないかと,今回の登壇を通じてより強く感じました.
どれだけの効果があったかは分かりませんが,こうしてサイボウズ社員の魅力を伝えられる場を設定できたこと,各地方の人とわかりあえるきっかけの場を作れたことはサイボウズに所属する一員として願ったり叶ったりです.これからもこういった視点の取り組みを続け,地方の IT エンジニアや IT エンジニアを目指す人たちに役立つ活動を展開していきたいと考えています.どうぞよろしくお願いいたします!
おまけ情報
7/18(土) 14:00 - LOCAL Developer Day Online ’20 /Security にて「地方ITコミュニティとの関わりに何を求めていたのか」というタイトルで西原が登壇します.オンライン全盛になりつつある今,地方ITコミュニティとはそもそもどんな役割を果たしていたのか,ということについて考える時間にします. local.connpass.com