25新卒プロダクトエンジニアの mehm8128 です。
今年4月より W3C に加入したサイボウズは、11/10~11/14 に行われた TPAC 2025 に10名ほどで参加してきました。 前編と後編に分けて、その様子や感想をお送りします。
Shownote
11/25 の Cybozu Frontend Monthly にて、参加した一部のメンバーで振り返りの様子を配信しました。前編では、その中身を簡単にさらいます。詳細はアーカイブをご覧ください。
- TPAC とは
- TPAC 2025: Overview
- W3C が開催する全体会合
- 一週間の開催で、様々なミーティングが開催される
- 会場
- 神戸国際会議場 https://www.w3.org/2025/11/TPAC/venue.html

国際会議場 
受付の様子 
休憩室の様子。奥で弊社メンバーが作業している - 登録者数 761 人、現地参加 564 人、リモート 197 人
- 事前準備
- 会議内容は事前に Agenda がまとめられ、スケジュールにリンクされる
- TPAC 2025: Detailed schedule
- IRC
- 特定のベンダーのチャットサービスに依存しないよう、 W3C でホストしているチャット
- https://webirc.w3.org
q+というコマンドで、発言待ち (Mic Queue) に参加する機能がよく使われる- 会議のログを書き、それをまとめてログに残すコマンドがある
- 運用はグループによってバリエーションがある
- Meeting の種類
- Group Meeting: Working Group (WG) のミーティング
- Joint Meeting: WG をまたぐ議題を共同で議論するミーティング
- Breakout: WG などに属さない新しい話題をもちよるミーティング
- AC Meeting: Advisory Committee (会員企業の代表) が集まるミーティング
- 会期中もスケジュールが変更したり、新しいミーティングが追加されたりもする
- 食事
- ランチと水曜の全体懇親会は隣接するホテルでビュッフェ

ランチの様子 - 連れ立って食べに出ることも多い
- 月曜夜は W3C 日本会員向けディナー会
- W3C CEO の Seth と 弊社 saku さんが同席しました

ディナーの様子。W3C CEOの Seth と弊社 saku さん
- 火曜日には、Google の Chromium Team の方にランチを誘っていただきました
- 毎月出してる Web 標準動向 を見てもらっていました

おいしかったです
- 印象に残った議論
- Web Applications Working Group | W3C
- 10 November 2025 | Web Applications Working Group | Calendar
- Service Worker を 100ms 高速化するための議論など
- Accessibility Guidelines Working Group | W3C
- 10 November 2025 | Accessibility Guidelines Working Group | Calendar
- WCAG で CJK 系の議論の扱いが適切ではない議論など
- Internationalization Working Group | W3C
- 10 November 2025 | Internationalization Working Group | Calendar
- DOM Localization という文言ファイルを指定して翻訳する方式の議論など
- Web Components CG | W3C
- 10 November 2025 | Web Components CG | Calendar
- DOM Templates などで Template Engine 機能を入れる議論など
- Web Applications Working Group | W3C
- TPAC に参加してみて
- みんなが集まっていることを利用し、 Joint や Breakout を柔軟に行って意見を広く集める
- 休憩中にもロビーなどで議論の続きが行われ、結論が出ることもある
- オフラインならではのスピード感で議論が進むことも
- 会場の温度感や、ロビー議論など、議事録には残りにくい部分も体感できる
- 機能の利用者からのフィードバックが非常に歓迎されているという体感
- Issue を内容で追っていたが、会場で顔を見たことで、人と紐づけて追えるようになった
- この時間空いてるから話したい、みたいなアポをとって色々質問することもできた
- 標準へのコントリビュートは仕様策定だけではなく、日頃使ってる上でのフィードバックもある
- 国際化において日本語話者だからこそできる貢献はいっぱいある
- 推しプロポーサルの人と話せた!
- 仕様の細かい議論以上に「こうだったらどうなる」「この場合は?」などのユースケースの話は非常に多い。仕様に詳しくなくても参加できそうな議論。
- 必ずしも、高度な議論ばかりというわけではない
- 仕様策定の追い方が今まで以上によくわかって、標準を近くに感じることができた
- 追加で必要な調査や議論もあり、標準化が簡単には進まない理由もよくわかった
- Web 標準を崇高なものと感じてしまっていたが、身近なものだということに気づけた
- 決裁者から見る TPAC
- 海外出張と比べて、国内出張で済んだ今回は費用対効果も良かった
- 会員費もカンファレンスのプラチナスポンサーくらいの費用でしか無い
- 参加したメンバーが、これまで深く考えられてなかった部分を考え直すきっかけになるなら良い
- 社内での議論の結果を、標準にフィードバックしていく意識付けにもつながる
- Web サービスを作ってる会社として、貢献していく枠が広がるのには意味がある
- 他の会社も、メンバーの成長を促す教育機会としても、参加を勧めたい
- W3C や TPAC への参加は、 Jxck さんに相談して手伝ってもらった
- そういうノウハウやコネクションも紹介するので、興味がある人や会社はぜひ相談して欲しい
おわりに
後編では参加したメンバーそれぞれに書いてもらった感想や裏話などを紹介します。
追記:後編記事が出ました。併せてご覧ください!