新しいモバイル価値とは?ユーザーリサーチ勉強会を紹介します!

こんにちは!モバイルチームの松元(@daikimat)です。
モバイルチームの活動の中から「ユーザーリサーチ勉強会」について紹介します。
この勉強会はデザイン&リサーチチームとモバイルチームの有志が集まり、 ユーザーリサーチのあれこれを実践を通して学ぼうといった目的でやっているものです。

なぞなぞで盛り上がる人々
なぞなぞで盛り上がる人々

モバイルチームに関しては下記の記事をご参照ください。 blog.cybozu.io

ユーザーリサーチ勉強会について

開催頻度は週に1時間

みんなで集まって、デザイン思考の学習を軸として実践的なトレーニングを行います。 ユーザーの視点や体験を知る活動に焦点を当て、ひいては自社製品が提供するユーザー価値の向上につなげたいと考えており、細く長く続けている活動です。

これまで学習、練習してきたことは次のようなことです。

  • ユーザーインタビュー
  • ブレインストーミング
  • 自己観察
  • HMWクエスチョンの作成
  • KJ法
  • PEST分析
  • etc..

どれも身近な題材を使って実践的に行いました。 最近は、勉強会の冒頭になぞなぞ(アイスブレイク)をして頭を柔らかくしてから楽しく学習や実践をするようにしています。

この勉強会が発足した時の話

そもそもなぜ、エンジニアがユーザーリサーチの勉強をしているかを説明します。

サイボウズの開発について

サイボウズの開発ではプロダクト1つに対して、プロダクトマネージャー(複数人)がついています。 しかし、全ての要件をプロダクトマネージャーのみが決めているわけではありません。 エンジニアの意見やエンジニアが作成した要件が製品に反映されることもあります。

サイボウズは創業時からWeb技術を用いて発展してきたことがあり、 Webブラウザ上で動く製品を作る知見を多く持ちますが、モバイルのOS(iOS/Android)の機能を多用したプロダクトの経験は少ない状況です。 モバイルアプリを作る場合、OSの機能に依存することが多く、モバイルエンジニアのiOS/Androidに対しての知見が欠かせないと状況になっています。

モバイルチームも要件作成段階で貢献したい

モバイルチームメンバーの中には、上記のような開発スタイルの中で、 製品開発の実装だけではなくユーザー価値発見フェーズでも貢献したいというメンバーもいます。

ユーザーにどのような価値を提供するべきなのか、社内のデータベースに集まっているユーザーから届いている声を見たり、プロダクトマネージャーと意見交換したりしながら、サイボウズにおけるモバイルの価値とはを日々考えています。
勉強会発足時は社内に集まっているお客様からの要望等もパソコンの利用を前提としたものが多く、モバイルへの要望やフィードバックは少数で限られていました。
また、少ない意見からは見えてくるものはざっくりとしたもので、さらなるユーザー理解のために深堀が必要でしたが方法がわかりませんでした。
定量的なアプローチには限界を感じ、定性的にユーザーリサーチを行いたいと考えましたが、我々だけでは何をどうやって行えば良いのか右も左も分からない状況でした。

たまたま、社内のグループウェア上でユーザーリサーチに興味があるという話をしていると、 それを見たデザイン&リサーチチームの方々から声を掛けていただけました。

デザイン&リサーチチームとしては、実課題の発見とそのユニークな解決デザインに関する能力(デザインとリサーチの価値)が今後組織で重要性が増していくと注目していました。 そのためには、組織全体でデザイン/リサーチマインドをもち、広義ではありますが、誰もがデザイナー/リサーチャーとなり、全員が携わることができる姿を理想としていました。
組織内で人と人を結びつけるインフラとしても、参加する人を選ばない手法のデザイン思考は有用で、組織内に広めていきたいと考えていました。

何を作るかを社会から分析し見だそうとするマインドを抱きつつも、どうすればいいのか迷っていた私たちは、まさにぴったりで、共感していただけて、ともに歩み始めることになりました。

そんなこんなあって勉強会が発足し、もう1年以上長く続いている活動になります。

ブログ書いてきます

この勉強会ではこれまでに、デザイン思考を中心に様々なことを学び体験する機会を得ました。
今までこの勉強会で得たもの、これから新しく学習したものなど、このブログでもアウトプットしていこうと思っています。
お楽しみに〜

ちなみに、冒頭の写真に載っているなぞなぞの答えは「シメサバ」でした。