新卒QAエンジニア 1年目の仕事を振り返る

この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '26の記事です。 記事のタイトル画像。「新卒QAエンジニア 1年目の仕事を振り返る」と書かれている。

はじめに

こんにちは!サイボウズでQA(品質保証)エンジニアをしているすずりん🦒です。
入社して1年とちょっと、チームに配属されてからは丸1年が経ちました。

現在は、Garoonの品質にかかわる活動を担当するSpicaチームに所属し、品質基準の見直しや社内外から報告された不具合の再現調査・不具合登録に取り組んでいます。

先日、先輩たちとのランチで「普段の業務についてのブログってあんまりないよね」という話になりました。
思い返せば私自身、入社前は1年後にどんな業務をしているか全く想像できていませんでした。

ということで、今回のSUMMER BLOG FES!では、配属から1年間で経験した業務をタスク記録を元に振り返っていきたいと思います。

1年間のタスクを振り返る

普段の自分のタスクは、個人のkintoneアプリで管理しています。
タスクの進行状況、カテゴリー、作業日時、作業履歴を記録して、今取り組むべきタスクが一目でわかるようにしています。

※タスクの粒度は結構バラバラです。ただ、自分がタスクを見たときに内容を手早く理解できるように、1日で終わる程度の粒度にするようにしています。

ざっくり、タスクのカテゴリーごとの内訳はこんな感じです。 1年間のタスク件数割合の円グラフ。改善タスク40%、不具合関連30%、学習・アウトプット20%、事務作業や連絡10%。

プロセス改善のタスクと不具合関連タスクが同じくらいありました。これらの詳しい内容については、後の章で触れていきます。

事務作業や学習などはかなり細かい粒度で登録していたので、件数のわりには実働時間は少ないはずです。

普段の1日の過ごし方

日によって変わりますが、ある1日のスケジュールはこんな感じです。

時間 やること
9:30 始業!
通知を確認して、今日やることの優先順位をつける
10:00 チーム朝会。
終わり次第、チームの定常業務や昨日からの続きタスクに取り組むことが多い。
12:00 昼休憩
13:00 問い合わせや、依頼していたレビューへの返信など
14:00 ミーティングがない日は、このくらいの時間から深く考えることが必要なタスクに取り組むことが多い
16:00 デイリーリファインメント
17:00 リファインメントが終わり次第、タスクの続き
18:30 終業

最近はミーティングよりも個人で進めるタスクのほうが多いので、午後に集中タイムを設けています!

印象に残ったタスク

ここからは、印象に残ったタスクをいくつか紹介します。

1. 不具合改修のオーナー業務

Garoonでは、機能開発をベトナムチームが担当しています。
日本のチームはオーナーとして、どの不具合をどのように改修するかを決定し、実装・テストをベトナムチームに依頼しています。

単純な不具合の場合は、以下の流れで改修を進めていきます。 不具合改修の基本フロー図。Owner側で「再現確認→要件レコード作成→PBI作成→リファインメント」と進み、リファインメントからベトナムチーム側の「改修」へ渡り、改修後にOwner側の「受け入れ」に戻る。

リリースノート・KB (https://kb.cybozu.support/) の掲載が必要な不具合や、脆弱性不具合などは関係チームに連絡をして文言を作成してもらったり、改修内容を確認してもらったりします。
その場合は以下のようなフローになります。 モザイク処理をした性能検証の対応フロー全体図。内容は読めないが、5レーンにわたって多数のステップと分岐が並んでおり、手順の多さが見て取れる。

膨大ですね...😅

私が新人として一から学び始めたころは、このフローは先輩から教わりながら覚えるものでした。
そこで学習も兼ねて、フローをドキュメントにまとめてみることにしました。

ドキュメントに整理してみると、想像以上に関係チームや手順が多いことを知りました。
例えば、不具合はただ直すだけではなく、直した後にほかの箇所でデグレが起きていないか、本来担保したかった期待結果になっているかを、きちんと確かめる必要があります。

2. リリース基準の改善

定期リリースごとに確認しているリリース基準を見直しました。
こちらは記事と登壇資料があるので、ぜひご覧ください!

3. AI活用

最近はAI活用にも取り組んでいます。社内ではClaude Codeの導入が進んでいるため、ClaudeのSkills機能を使って業務を効率化できないか試しているところです。

先ほど紹介した不具合改修のフローも丸ごとSkillsにしました。
そうすることで、見落としがちな作業手順を確実に実行できるようになりました。
さらに、ある機能で見つかった不具合がほかの類似した機能でも発生していないかを探す作業もSkillsにして、以前より効率的に探せるようになりました。

また、チームの定常業務もSkills化を進めています。 kintoneのMCPサーバーをClaudeとつなげることで、複数のkintoneアプリをまたいだ作業を自動化できました。

kintoneMCPサーバーについてはこちらをご覧ください:kintone MCPサーバー - cybozu developer network

4. 社外発信・勉強会

社外での勉強会・アウトプット活動にも力を入れました。学んだことを自分の言葉で発信できるようにする過程で、「分かった気になっていたこと」が明確になり、より理解を深めることができるからです。

参加した勉強会・アウトプットしたものは以下の通りです。

社外勉強会・イベント

社内勉強会・イベント

アウトプット活動

できるようになったこと・挑戦していること

この1年で、担当領域の業務を一人で行えるようになり、改善を提案したり、他チームへの連絡や告知を行う経験を積むことができました。

とはいえ、すべて一人前にできるかというと難しい部分も多々あります。渡されたタスクを行うのが主だった配属当初とは異なり、今は「なぜこの検証をこのタイミングで行っているのか」などの大きな問いから改善活動につなげるタスクが増えています。このような大きなタスクを進める順序や、そこで起きていることを整理する方法は、苦戦していることの一つです。

そのため、最近は問いを具体的なタスクに変えて実行することに挑戦しています。「何がクリアされればこの検証の目的は果たされているか」、「そのためになぜこの基準が有効なのか」など、実際に手を動かせる粒度のタスクに先に分割することで、行っている最中にゴールから逸れないよう気を付けています。

また、脇道で気になった問題は、タスクアプリに「👀気になる」というステータスを用意し、後で取り組めるように置いておくようにしました。

まとめ

いざ振り返ってみると、この1年でかなりいろいろな種類のタスクを経験することができました。 特にフロー改善や改修のオーナー業務はチーム外の領域に考慮事項が多くあり、たくさん成長できた1年になったと実感しています。
アウトプットの機会もたくさんあり、やったことへのフィードバックをいただけたことも励みになりました。

これからは、フロー改善を形にしていったり、不具合分析に取り組んだりして、より「Garoonの品質」を良くすることに貢献できればと思います!