
こんにちは!26卒で新卒入社をしたQAエンジニアのまりケロんです。私は2025年9月〜2026年3月までの6ヶ月間、QAエンジニアとして内定者アルバイトをしていました。
今回は、サイボウズのQAエンジニア内定者アルバイトでは何をするのか?私が何をしていたのか?を、その時々で感じた感情と共にお伝えできたらと思います!
- 自己紹介
- QAエンジニア内定者アルバイト、どうやって始めた?
- kintoneの開発チームに参画しました
- 本題!QAエンジニア内定者アルバイトでは何をする?
- タスク紹介
- タスク管理方法
- 内定者アルバイトどうだった?
- おわりに
自己紹介
話者がどんな人物か分かっていた方が読みやすいと思うので、簡単に自己紹介します。
まりケロんプロフィール: 法学部卒、法科大学院を中退。 法律を学んでいたので、理系ではありません。文系卒のQAエンジニア内定者がどんなタスクを経験し、何を感じたかという視点で読み進めていただけたらと思います!
QAエンジニア内定者アルバイト、どうやって始めた?
オファー面談の際に、人事の方からお話がありました。実業務を通じた実践的な経験こそが、QA業務への理解を深めるうえで最も効果的であると考えたため、その場で「やってみたいです!お願いします。」とお返事をしました。
補足:内定者アルバイトの実施の有無は年度によって異なる場合があります。ご関心のある方は、人事の方にご相談ください。
kintoneの開発チームに参画しました
サイボウズでは現在、フロントエンド刷新プロジェクトとしてkintoneをGoogle Closure ToolsというフレームワークからReactに移行しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
その中でも、kintoneのアプリに関連する画面のReact化を行っている「ババロア」チームに、QAエンジニアとして参画することになりました。
本題!QAエンジニア内定者アルバイトでは何をする?
以下に、初日から最終日まで行った主なタスクを時系列順に並べてみました。半年経った今の自分が振り返り、タスクの分類分けもしてみました。各項目には感想も添えています。 また、タスク紹介後に、タスク管理方法についても記載しました。
タスク紹介
kintoneについて学ぶ(2025年9月〜10月)
- kintoneヘルプサイトを参照しつつ、kintoneを操作してみる
- kintoneのアプリ領域にどのような機能があるかを知る
- kintoneアプリ画面の回帰試験実施
感想:
一度操作しただけで全てを理解できれば良いのですが、さすがにそうはいきません。この時期は「とりあえず、いろんなアイコンをクリックしてみよう!」「お、ここでレコードを追加・編集できるのか〜」といった理解度で、地道に仕様理解を進めていきました。
kintoneのPC画面は以下のような感じです。(サンプルデータを利用しています。)
既存仕様の理解が目的のため、Closure版の画面を主に操作しました。レコード追加時は、プラスボタンをクリックし、レコード編集時は、ペンアイコンのボタンをクリックします。

ここでじっくり時間をかけてkintoneの機能を理解したことで、後のテスト実施の際に「少なくともどの機能をテストすれば良いか」が分かるようになります。……とは書きましたが、分からないこともあります。
そんなときは、kintoneヘルプサイトを調べたり、kintoneの機能仕様書を覗いてみたり、「これはkintoneのどこをクリックしたら表示される機能ですか!」と勇気を出して聞いてみたりして解決していました。
半年間で幾度となく質問をしましたが、質問に対して返信が返ってこなかったことは一度もありません。
QAの業務について学ぶ:初級編(11月)
- UI(PC画面)の手動テスト(QAの先輩が設計したもの)の実施
- テスト設計方法を学ぶ
- UI(PC画面)の手動テスト設計
感想:
11月前半は、QAの先輩が設計されたテストの実施をしながら、kintoneの使い方を理解しようとしていた時期でした。kintoneのヘルプサイトをこまめに参照しつつ、9月〜10月で学んだkintoneについての知識をテスト実施で活かそうと奮闘していました。
そして11月後半からは、テスト設計もタスクに加わるようになりました。これまではQAの先輩が作成したテストを実施するのがメインだったので、私にとって新しい挑戦でした。
初めて取り組んだテスト対象は、「コメント欄でユーザーのメンションをクリックすると、そのユーザーのユーザー情報ポップアップが表示される」という機能でした。
ものすごい時間をかけて初めてのテスト仕様書を作成した訳ですが、QAの先輩は、私が作ったようなテストをものの5分で作成されたりします。もちろん、私がテスト設計する際に急かされたりすることは一切ありませんでした。ただ、私は、スピーディーなテスト設計を見て非常に感化されました。将来的には、素早くテスト設計を行うことができるQAになりたいです。
QAの業務について学ぶ:中級編(12月〜1月)
- UI(モバイル画面)の手動テスト実施
- UI(モバイル画面)の手動テスト設計
- 不具合報告
感想:
この時期からkintoneモバイル画面のテスト実施が始まりました。kintoneモバイル画面とは、スマートフォンでkintoneにブラウザログインする際や、スマートフォン向けkintoneアプリにログインした際に表示される画面のことです。
kintoneのモバイル画面は以下のような感じです。(サンプルデータを利用しています。)
テスト対象であるReact刷新後のレコード一覧画面のスクリーンショットを載せておきます。

そして、新たに不具合報告というタスクにも取り組むようになりました。テスト実施の結果、期待結果に合致していればPassed、合致していなければFailedとなります。Passedとなったテスト対象はそのまま開発フローの次のステップに回りますが、Failedは不具合なので実装者に報告する必要があります。
不具合報告は、初めのうち「あれもこれも伝えたい!でも適切な表現が思い浮かばない!」という状態で、読み手にとってかなり読みづらい文章になっていたと思います。振り返ると、不具合を修正するSWE(ソフトウェアエンジニア)にとって、不具合を特定しやすい文章がまったく分かっていなかったことが原因だと思います。
そこで、ババロアチームの皆さんの不具合報告の内容を観察することから始めました。不具合のスクリーンショットや動画があると、視覚的にわかりやすい。短い文章ではあるが、読み手にとって理解しやすい文章は端的で洗練されている。どの不具合報告の内容にも真似したい要素があったので、全てを織り交ぜ、どんな不具合報告を行うときも使う型を作成しました。さらに、現在はAIの力を借りて、自分が作成した型に伝えたい事象に合致する言葉を見つけられるようになりました。ただ、意味を理解していない言葉は使いたくないので、AIが出力した言葉の意味を理解し、自分の表現として使えるようにする学びは欠かせません。
以下は、テスト実施でFailedになった項目について、不具合改修Issueとして登録するかを確認している様子です。メッセージには、返信またはスタンプが必ず返ってくるので、安心してコミュニケーションを取ることができていました。

QAの業務について学ぶ:上級編(2月〜3月)
- JSAPIの手動テスト実施
- 不具合報告
感想:
ついに総まとめ!2025年9月〜2026年1月に取り組んできた種類のタスクも引き続きありましたが、メインはkintone上でJSAPIが正しく動作するか確かめるテストの実施でした。ここでいうJSAPIとは、kintone JavaScript APIのことを指します。ブラウザ画面上の情報を取得・操作できるAPIのことで、下記に詳しい情報が載っています。
JSAPIのテストは主に2種類あり、それぞれ以下のようなテスト方法でした。
① メソッド系JSAPIの一例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テスト内容 | モバイルのレコード追加画面で、レコード追加ボタンの表示・非表示ができるかを確認する |
| テスト実施方法 | レコード追加画面で下記スクリプトを実行する |
| スクリプト | kintone.mobile.app.showAddRecordButton(state) |
| 参考 | showOrHideAddRecordButton(公式ドキュメント) |
| 期待結果 | レコード追加ボタンの表示・非表示を切り替えることができる |
② イベント系JSAPIの一例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テスト内容 | レコード追加画面を開いたときに、alertが表示されることを確認する |
| テスト実施方法 | 下記スクリプトをkintone内のアプリに適用する → レコード追加画面を開く |
| スクリプト | 下記コードブロック参照 |
| 期待結果 | レコード追加画面を開いた際に、「test」と書かれたアラートが表示される |
| 参考 | create.show イベント(公式ドキュメント) |
kintone.events.on('mobile.app.record.create.show', function() { alert("test"); });
①②いずれも、期待結果通りであればPassed、そうでなければFailedです。Failedとなった項目は、UIのテスト実施時と同様に、不具合として実装者に報告します。
タスク管理方法
タスク管理は、kintoneのアプリで行っていて、下記のようなタスクアプリをQAの先輩に作っていただきました!

タスクの内容・進捗が一目で把握でき、タスクに関する相談事項もコメント欄を通じてスムーズにやり取りができました。振り返ると、このアプリのおかげで「何をすれば良いんだろう……どうしよう……」と悩んだことはなかったです。
タスクに関する報告・連絡・相談もkintoneのアプリで行っていたので、自分たちで作ったサービスを自分たちの業務で活用する、いわゆるドッグフーディングを体験できたことも非常に印象的でした。ユーザー視点でプロダクトに触れる機会が自然と生まれるこの環境は、QAにとって理想的だと思います。
内定者アルバイトどうだった?
業務面
テストの始まりから終わりまでを一通り経験できたことで、QA業務の理解度がグンと深まったと感じています。理解度が深まった理由の一つに、理解できる単語が増えたことが挙げられますが、これは実際に業務を経験する中で学んだことが大半を占めています。
一般的には「勉強→実践」の順番だと思いますが、実践⇔勉強 のサイクルを回したことで、QA業務、ひいてはチーム開発に対して一歩深い理解を得ることができました!
文化・環境面
非常に心理的安全性が高い環境でした!
そして、この6ヶ月間、どのタスクも早くこなすように言われたことは一度もありませんでした。もし急かされていたら、焦って本来の力を発揮できなかったと思います。「じっくり取り組んでOKです!」と言ってもらえたおかげで、安心してタスクに向き合うことができました。
最後まで暖かく見守ってくださったババロアチームの皆さん、半年間本当にありがとうございました!!
おわりに
文系卒も立派なQAエンジニアになれることを、入社してから証明したいと思います!
最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました!