こんにちは、kintone開発チームのWebアプリケーションエンジニアの柿崎(@hiyoko_coder)です。
今年もサイボウズではサマーインターンを開催しました。
本記事では、kitnone開発コースについてご紹介しようと思います。
概要
kitnone開発コースは8月と9月の2つの日程で各10日間ずつ開催し、計5名に参加していただきました。
今年も昨年同様、全日程をオンラインで実施しました。
また内容は、昨年と同じく、インターン用に用意した課題に取り組むのではなく、開発チームの普段の業務にほぼそのまま参加してもらって実際にkintoneのコードに触れながら社員と一緒にタスクに取り組むという形で実施しました。
スケジュール
10日間のおおまかなスケジュールは以下の通りです。
初めの3日間は、オンボーディング期間として以下のようなことに取り組んでいただきました。
- kintoneチームの構成・開発プロセスのインプット
- オンボーディングコンテンツを使用したkintoneコードベースの基本知識のインプット
オンボーディングコンテンツが終わった後は、インターン生は開発チームにジョインし、各チームでの業務をこなしていただきました。
チームにジョインした後は、kintone開発チームが実際に行っているモブプログラミングを適宜実施しながらタスクを進めていただきました。
また、スケジュールにもあるように、開発タスクだけでなく青野社長との雑談や、インターン生の希望をもとにしたさまざまな職能の社員とのランチ会の実施など、社内の雰囲気や情報を知ってもらう機会も多くありました。
今年のランチ会では、以下のような社員を招いてランチ会を実施しました。
- エンジニアリングマネージャー
- プロダクトマネージャー
- フロントエンドエキスパートチームメンバー
- OSSのメンテナーなど、OSS活動に積極的に取り組んでいるメンバー
- 新卒1, 2年目メンバー
取り組んでもらった内容(抜粋)
インターン生に取り組んでもらったタスクの一部を抜粋して紹介します。
メンテナンスモードの設計検討
まずは、メンテナンスモード(アプリを一時的に非公開にする設定)という機能の設計検討です。
これまでは、メンテナンスモード中のアプリにアクセスした際、アプリへのアクセス権がない場合と同様のエラー画面が表示されるため、アクセスできない理由がメンテナンスモード中であることがわからないという問題点がありました。
そこで、メンテナンスモード中であることとアクセス権がないことを見分けられるように、アプリにアクセスが来た時の権限評価周りの適切な設計を検討するというタスクに取り組んでいただきました。
kintoneの権限評価は仕様的にも実装的にも複雑でインターンの短い期間で取り組むのは大変だったはずですが、社員とモブプロをして効率的にドメイン知識をキャッチアップしながら設計検討し、メンテナンスモード中のユーザー体験を向上することに貢献いただけました!
フロントエンド刷新
もう1つは、フロントエンド刷新のタスクです。
現在kintone開発チームでは、フロントエンドに使用しているClosure ToolsをReactをはじめとした技術スタックに移行する取り組みを進めています。
インターンでは、アプリ利用画面や検索画面内で使われるコンポーネントの移行タスクに取り組んでいただきました。
アクセシビリティ的な観点やテストコードなど、品質向上に寄与する要素にも積極的に取り組んでいただきました。
実際にユーザーの目に触れるのはまだ先になりますが、インターン生の皆さんに実装いただいたコンポーネントがkintoneで見られるようになるのが楽しみです!
インターン生の感想(抜粋)
参加いただいたインターン生の感想を一部紹介します。
- kintoneという大規模なプロダクトのオンボーディングは不安でしたが、ベーシックトレーニングなどのドキュメントの充実やモブプログラミングなどのおかげで、ドライバーとしてタスクをこなすことができました。
- 大規模開発における重要な考え方や、アクセシビリティーの観点などさまざまな知識知見を得ることができました。
- インターンでありながら、様々な情報にアクセスでき、サイボウズの公明正大な社風を感じることができました。
- 色々なミーティングに参加できて働く際のイメージがより鮮明になった。
- 不足しているドメイン知識などをすぐに補えるなどのモブプログラミングの有用性に気づいた。
- コードの読解&検索能力が身についた。
終わりに
技術的な成長を遂げるだけでなく、さまざまなコンテンツや開発プロセスを通してサイボウズの生の雰囲気を感じていただけたようでとても嬉しく思います。
また、サイボウズでは新卒採用をオープンしています。
開発職の中でも多数募集職種がございますので、ご興味持っていただけた方はぜひご応募ください。