サイボウズの「開発・運用組織」で働く環境 @ 2020

こんにちは〜!リングフィットアドベンチャーを6ヶ月ほどやっているのですが体重の変化がない開発本部所属の hokatomo です💪💪

2016年に ymmt さんが「サイボウズエンジニアの職場環境 @ 2016」を公開しました。 あれから変わった面があるのと、2019年1月に中途入社した者として「こういう制度や文化があるんだ!」と驚いた部分があったので、忘れないうちに2020年度版を書きます:)

この記事で、「サイボウズの開発や運用で働くってどんな感じ?」と気になってくれている方に、少しでも様子が伝わったら嬉しいです。 筆者である私はエンジニアではなく、開発本部所属で社内コミュニケーションの部分を担当しているので、その目線で書いています。

目次

  1. 働く場所・時間は自分で決める、コアタイムなし
  2. 書籍購入、勉強会参加支援、コミュニケーション支援他さまざまな制度
  3. 開発組織を横断して支える、たくさんのチームやメンバー
  4. 学びあい、それぞれを尊重する文化・風土
  5. 技術領域とOSSへの考え方
  6. 新型コロナウイルスの影響で出来た制度や取り組み

※全て詳細に記載するのは難しいので、関連記事を紹介しています☺

1.働く場所・時間は自分で決める、コアタイムなし

2020年10月現在、開発・運用本部のほとんどのメンバーはフレックスタイム制で働いています。

  • どの時間帯に
  • どこで(自宅、または各拠点への出社)
  • どれくらい(週1〜週5)
  • 残業、出張への考え方

以上を自分自身で決めて「私はこんな働き方にします」と宣言をします。なお、深夜勤務は手当や労務観点で申請が必要です。 コアタイムは一切なく「会議だから必ず出勤」みたいなことはありません。 時間が合わない場合は、チームでコミュニケーションしていきましょうというスタンスです。

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働く場所の紹介、現在の日本国内拠点・海外の連結子会社について

  • 日本国内:東京* 大阪* 松山* 広島* 横浜 仙台 福岡* 名古屋
  • 海外(連結子会社):US* ベトナム* 上海* 台湾 オーストラリア

以上にあり、*のある場所に開発チームがいます。 なお、拠点への出社は必須ではなく、自分で決めた働き方次第です。 在宅勤務を取り入れていたり、在宅勤務を中心としている人もいます。

ちなみに、2019年に広島と福岡に開発拠点が出来ました🎊

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2.書籍購入、勉強会参加支援、コミュニケーション支援などさまざまな制度

「この本買ってください」で書籍が届く、電子書籍も可

自己学習の書籍を上長の承認不要で購入できます。 購入手続きは、アシスタントチームの方に「この本買ってください!」とお願いするだけ。 すぐに購入手続きをしてくれ、経費精算は同チームがやってくれるので、申請者自身での対応は不要です。

以前からこの制度はありましたが、現在はオフィスで本を受け取るのが難しいので、個人のアカウントに紐づく形で電子書籍の購入(※)ができるようになりました。

※電子書籍購入について財務経理チームからの補足💰

サイボウズでは、業務上必要な技術書を個人のアカウントに紐づく電子書籍の形で購入することをOKとしています。

この場合、電子書籍が現物給与に該当しますが、給与課税については、下記のタックスアンサーを参照の上、顧問税理士や所管の税務署と相談しながら処理をしています。 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2508.htm https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2601.htm

各社での実際の税務処理にあたっては、顧問税理士や所管の税務署とご相談ください。

最高のパフォーマンスを出すために、PCスペックや周辺機器の貸与は惜しみなく

エンジニア向けPCはメモリ32GBを積んでいたり、PCの標準機は6種類から選べ、さらにカスタマイズも可能です。

また、業務効率化のため、4Kディスプレイやキーボード、さまざまな周辺機器の貸与があります。 周辺機器は価格上限なしでマウスやキーボード、モニター等さまざまなものを情シスが手配してくれます。

なお、貸与の内容は全て公開されているので、誰がどんな機器を貸与されているのかも分かります。 私は、Adobe製品がさくさく動くようにMacBook Proをカスタマイズしていて、在宅用のモニターやUSB Type Cのハブ、PCスタンド、ヘッドセット等を支給してもらいました。

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外部の勉強会・イベントの参加は業務扱い、費用は会社負担

  • 業務に関するものは業務時間として参加可能
  • 開催日が休日の場合は、別日に代休が取得可能
  • 参加のために発生する費用(チケット代、交通費や宿泊費)は会社負担

なので、積極的に外部での勉強会やカンファレンスの参加が可能です。

だいたいの交流で補助が出る(誕生日会、Welcomeランチ、成果発表会に飲食提供、海外出張者との飲食等)

社内イベントで用意した飲食
社内イベントで用意した飲食
社内のコミュニケーション促進のため、多種多様な補助の制度があります。チーム内外のちょっとした集まりから飲食の補助が出来るので、個人の負担が少なくコミュニケーションを取れるのが嬉しいですね。

関連の制度はたくさんあるので、下記ページの「社内コミュニケーション活性化のための取り組み」を参考にどうぞ!

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3.開発組織を横断して支える、たくさんのチームやメンバー

組織横断型の支援系チームがいくつもあり、さまざまな面からサポートしています。

経費精算等各種手続きを全部まるっとやってくれるチーム

開発、QA、ライティング等それぞれの専門に集中するため 購買や経費精算、出張手続き等各種庶務業務をまるっと引き受けてくれるアシスタントチームがいます。

それはもう神のような存在です🙏🙏🙏🙏

開発チームの「生産性向上」を技術的に支援する「生産性向上チーム」

生産性向上チームは横断的に各プロダクトを支援していて、プロダクトチームが普段手の回らない部分まで見ています💪 このチームがいるおかげで、さらにノウハウの蓄積、共有も進んでいると思います。

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フロントエンドで困ったら「フロントエンドエキスパートチーム」

プロダクトチームが開発に集中し、より多くの価値をユーザーに届けるために、各プロダクトが抱えているフロントエンドでの辛みや問題などを解決するフロントエンド専門のチームがいます。

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MySQLで困ったらMySQLエキスパートの yoku0825 さん

2019年11月に、GMOメディア株式会社とコンサルティング業務委託契約を締結し、MySQLエキスパートの yoku0825 さんに相談ができるようになりました。 端的に言うと、MySQLで困ったら yoku0825 さんに聞けたり調査をお願いできます👏

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その他にも👀

  • 外部登壇や自主開催のイベントをやりたいときに支援してくれる「コネクト支援」チーム
  • 仕事の進め方やチームでの困りごとがあったら「アジャイルコーチ」チーム
  • 東京オフィスの開発・運用エリアを改善していく「Kaiun Office Improvement」チーム

などなど、横断型の支援系チームがたくさんいます。 相談しやすいのはもちろんですが、積極的に「それ相談乗るよ!」と前のめりで来てくれるのが特徴です。

4.学びあい、それぞれを尊重する文化・風土

コーポレートサイトで文化や風土が紹介されていますが、以下がサイボウズに転職して特に驚いた点です。

男性も育休が当たり前に取れる

素晴らしいなと思ったのが、男性も数ヶ月育休を取られていること。 これはパートナーの方も嬉しいし、心強いですよね。

当たり前のように、チームメンバーを育休に送り出していく同僚たちも素敵です👏👏

お互いが違っても、まず理解しようとする

私は子どもがいるので、天候の都合で保育園の送迎が遅れますとか、子供の体調で勤怠が…みたいなことが日常的に発生します。 また、緊急事態宣言中は家庭内保育で勤怠が乱れがちだったので稼働量が減ってしまいました。

そのときは「じゃあやれる範囲でやってみよう」「無理だったら我慢せず休もう」みたいな形で、チーム内でライフステージが違えど「なるほど」と理解しようとするスタンスなのは、とてもありがたかったです。

オンラインで社内勉強会や成果発表会が毎日何かある

以前からも社内勉強会やイベント、成果発表会は頻繁にありましたが、2020年2月以降はフルリモート・オンライン開催でより活性化していると感じます。 そのほとんどが「誰でも参加可能」で、オンライン開催でさらに参加しやすくなっています。

ちなみに、 WASABI というチームが開発・運用系のイベントや勉強会を支援しています。

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開発本部には「部長」がいない、チームに権限が委譲されている

  • チームの方針
  • 採用に関すること

などなど、さまざまなことがチームに任されています。 決める力がないと難しいな〜というのを日々痛感しているので大変さはもちろんあります。

ただ、自分たちで責任を持って決めるというのを何度も経験できるのはなかなかないな、と思います。 ちなみにこの取り組みは開発本部のみです。

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5.技術領域とOSSへの考え方

技術領域

サイボウズの技術領域
サイボウズの技術領域

複数のプロダクトがあり複雑なため、ざっと図で紹介すると上記のような形です。

開発・運用にあたってのコミュニケーションツール・情報共有

色々ありますが、主に

  • kintone(自社プロダクト)
  • Garoon(自社プロダクト)
  • Zoom
  • Slack

などを中心に使っています。 自社プロダクトを日常的に触っているので、ドックフーディングがしやすいのが特徴です。

OSSの考え方や取り組み

サイボウズには「OSS推進チーム」があります。法務を含めたOSSに関係する各部門のメンバーで構成されており、主な活動内容は次のとおりです。

  • サイボウズのメンバーがOSS関連の活動を行いやすくするためのサポート
  • OSSプロジェクトへの寄付・コミュニティイベントへの協賛

以下のページで

  • OSSポリシーの公開
  • OSSプロジェクトへの寄付一覧

などを公開しています。どんな考え方なのか気になる方はぜひご覧いただけると嬉しいです。

ちなみに寄付は「投資」ではなく、そのOSSを利用したことで事業が成長できた分を還元する「フィードバック」という考え方です。 この考え方、個人的に好きです😊

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6.新型コロナウイルスの影響で出来た制度や取り組み

長くなりましたが、最後に新型コロナウイルスの影響で変わった点です。

自宅の環境整備・維持のため、在宅手当が出ている

在宅勤務を選ぶ人が増え、設備投資費や在宅環境整備として、在宅手当が毎月5,000円がでています(2020年9月より) 勤務日数や勤務時間に関わらず正社員・契約社員は一律上記の金額が支給されています。

警戒レベルと行動指針ができた

それぞれの地域の感染状況を見て、

  • 各自が安心して働けるように
  • 社外の関係者の皆さんにも安心していただけるように

行政等が出している情報を元にサイボウズでも警戒レベルを設定、行動指針ができました。 (会議開催や来訪者対応、イベント開催・参加などをする際に指針とするもの) topics.cybozu.co.jp

休校・休園に伴う日数無制限の特別休暇がある

子どもがいる家庭で、新型コロナウイルスの影響で休校・休園になり休まざる追えない場合は、日数無制限の特別休暇(有給休暇)が付与されています。

実際に、自分も緊急事態宣言中に特別休暇を使いました。 もともと付与されている有給休暇の残日数を気にせず、家庭内保育のために特別休暇が取得できたのは精神的にだいぶ楽でしたね。

意思決定のスピードが早かったり、実際の制度運用開始が早く、実際に運用している労務や財務経理のメンバーには感謝しかありません…!!

www.businessinsider.jp


た、大変長くなってしまいました……。 ここまで読んでくださった方、途中まで読んでくださった方もありがとうございます!

以上、「サイボウズの「開発・運用組織」で働く環境 @ 2020」でした。

こちらを読んで「サイボウズ気になるな〜」という方は、以下で開発や運用のメンバーを募集しておりますので、ぜひご覧ください🙏 cybozu.co.jp