株式会社一休と合同勉強会を開催しました

こんにちは。生産性向上チームの宮田(@miyajan)です。

4/20(水)にサイボウズ東京オフィスで株式会社一休のエンジニアたちと合同勉強会&交流会を開催しました。今回はこの会の様子をご紹介します。

経緯

株式会社一休の田中さん(@kentana20)がサイボウズのオフィス見学に来られたときに、『なにか合同で勉強会とかやれるといいですねー』という話をしたのがきっかけでした。その後、外の勉強会で赤坂さん(@chakasaka9)と会ったときも同じような話題が出て、あらためて企画して今回開催という流れになりました。

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会場の様子

発表一覧

まずは、それぞれの会社から2本ずつ発表が行われました。自動テストやCI、開発/リリースプロセスといったテーマが中心です。その後の懇親会の話のタネとなるので、皆さん全力です。

一休.comのE2Eテスト事情 〜ギリギリ話せるところまで話します〜

一番手は、株式会社一休の赤坂さん(@chakasaka9)です。宿泊サイトのE2Eテストについてお話いただきました。

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トップバッターに見事に場を暖めていただきました


Selenium WebDriverを使ったE2Eテストの自動化について、工夫している点や実際のディレクトリ構成、改善したいところと実際に運用している人ならではの発表内容でした。発表中に小ネタをはさんで場を盛り上げようとしてくれたのもよかったです。

発表後の質疑応答では、テストケースで使う初期データをどう保存するかという点について議論がされました。扱いやすさや仕様変更時の手間を考えるとどうしても難しくなってしまいがちな点で、サイボウズではdumpしたデータをファイルで管理するのが厳しかったのでAPIを利用している話など、知見の交換が続きました。

一休.comにおけるデプロイフローと自動化

二番手は、株式会社一休の田中さん(@kentana20)。一休.comにおけるデプロイフローや自動化について発表していただきました。

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昔の話をして『老害かw』とツッコまれる田中さん


一休.comの紹介や採用している技術の紹介、過去のイケてないリリースプロセスからの改善、ChatOpsなどの自動化事例など興味深い内容が多かったです。発表の途中でも質問やツッコミが入り、この日一番盛り上がった発表だったのではないかと思います。

発表後の質疑応答では、過去のイケてない状態から現在のイケてる状態になるまでになにがあったかについて話題が広がりました。田中さんも他のメンバーもタイミングがよかったということを言っていましたが、チャンスを逃さない行動力が重要だったのではないかなと話を聞いてて思いました。

kintone開発プロセス

後半は、サイボウズのターンです。kintoneチームリーダーの長谷川からkintoneチームの開発プロセスについて発表してもらいました。

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「サラッと話します」と言ってた長谷川さんでしたが、熱弁して時間オーバーします


kintoneの製品紹介から始まり、開発プロセス、役割分担、自動テスト、開発文化と広い内容を語ってくれました。リリース期間の違いや社内ハッカソンのような風土が特に反応があったように思います。

発表後は、サイボウズのPMのバックグラウンドや各職務の人数比の違いなどについて質問がありました。他の会社と話すことによって、自分たちの開発の特徴などをあらためて認識することができてよかったです。

Jenkins 再入門

最後に、私からJenkinsについて発表しました。余談ですが、この発表が始まる前に乾杯して他の人はピザを食べ始めました。

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はーい、みなさんピザに夢中になってないで発表聞いてくださーい


Jenkinsをカオスにしないための運用の知見と、Jenkins 2.0についての説明をしました。Jenkinsの運用については田中さんの発表でも問題点として挙がっていたので、あるある話なのではないかと思います。

ちなみに、この会の翌日に2.0がリリースされました。公式がDockerイメージを提供しているので、興味がある人はぜひ試してみてください。

$ docker pull jenkinsci/jenkins:2.0
$ docker run -p 8080:8080 -p 50000:50000 jenkinsci/jenkins:2.0

懇親会

発表後は、そのままビール片手にピザを囲んで懇親会となりました。発表の中で気になった部分について、深いところまで踏み込んだ会話が多かったです。

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激論中


そして、一休のエンジニアの皆さんを連れてサイボウズのオフィスツアーを行いました。想像以上に一休の皆さんに喜んでいただけたので、本当にやってよかったなと思いました。おそらく、会社移転してからこれまでで一番褒められたのではないかと思います。

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ハンモックにはしゃぐ一休エンジニアたち


最後に、エントランスで集合写真を撮影して解散となりました。皆さんいい笑顔ですね。

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全員いい笑顔!


おわりに

他社とのクローズドな交流会をやってみて、次のような点がよかったなと感じました。

  • オープンな勉強会ほど会場準備とかをがんばらなくていい
  • カジュアル感があるので発表中でも気軽に質問やツッコミを入れられる
  • 時間に融通が利くので質疑応答でワイワイ盛り上がれる
  • 「自社ではこうしていて〜」みたいな踏み込んだ話がしやすい
  • 人数が多すぎないのでオフィスツアーとかもその場で企画できる
  • 特定の会社と仲良くなれると今後の企画で声をかけやすい

一方で、発表内容はオープンにしても問題ない内容だったのでクローズドでやるにはもったいない部分もありました。そのあたりは、この開催報告などで補っていければと思います。

サイボウズと合同勉強会を開きたい企業の方、いらっしゃいましたらお気軽にお声がけください!

最後になりますが、遊びに来てくださった株式会社一休のみなさまありがとうございました!今後は、宿泊やレストランの予約は一休.comを使います!またやりましょう!