サマーインターン 2025 を開催しました! 〜Webアプリケーション開発(kintone)〜

こんにちは。kintone 開発チームでプロダクトエンジニアをしているぶっちーです。
今年もサイボウズではサマーインターンシップを開催しました。
本記事では、「Webアプリケーション開発」コースの内容についてお話しします。

概要

Webアプリケーション開発コースでは、8 月と 9 月で各 10 日ずつ開催し、計 5 名の方に参加いただきました。
今年も昨年同様、全日程をオンラインで実施しました。
インターンの内容は、kintone 開発チームにジョインしていただき、メンバーの一員として社員と一緒に機能開発を行なっていただきました。

インターンのコンテンツについて

10 日間の大まかなスケジュールは以下の通りです。

サマーインターンのスケジュール
サマーインターンのスケジュール

オンボーディング

最初の 3 日間はオンボーディング期間として、以下の内容に取り組んでいただきました。

  • kintone 開発チームの構成・開発プロセスのインプット
  • オンボーディングコンテンツを使用した kintone コードベースの基本知識のインプット

これらを通して、実際にチームにジョインするにあたって必要な知識や技術などを吸収していただきました。

チーム開発

オンボーディングコンテンツが終わった後は、実際に開発チームにジョインいただいて、メンバーの一員として開発タスクに取り組んでいただきました。ペアプログラミング・モブプログラミングを活用して、社員と一緒に議論しながら開発を進めました。
モブプログラミングに関しては、他の記事で詳しく解説されています。

blog.cybozu.io

また、kintone 開発チームはスクラム開発を採用しており、1 スプリントの中でさまざまなスクラムイベントが開催されます。それらほぼ全てのイベントにもチームメンバーと一緒に参加いただき、kintone 開発チームのメンバーとしての働き方を体験いただきました。

スケジュールにある「探求時間」についても社員同様の体験をしていただきました。探求時間とは、主な開発業務以外にエンジニアが自由に使える時間で、以下のような活動を行います。

  • 興味のある新技術の学習
  • 勉強会の開催・参加
  • 開発業務中に生じた疑問点のキャッチアップ
  • 改善活動

参加いただいた皆さんもこの時間を活用し、kintone に関する ADR を読み込んだり、社内公開されている学習コンテンツに取り組んだり、過去のプロジェクトについて調査したりと、ご自身の興味に合わせて有意義に過ごしていただきました。

その他イベント

その他にも、社員による「アクセシビリティ勉強会」であったり、インターン生の方の希望をお聞きして社員を招いてのざつだんなども行いました。これらを通して、社内の雰囲気であったり情報を知っていただけました。
ざつだんでは以下のような社員を招いて、ざっくばらんにお話ししました。

  • エンジニアリングマネージャー
  • 生産性向上チームのメンバー
  • フロントエンド刷新を行っているメンバー
  • 情報のキャッチアップ・外部発信に積極的なメンバー

開発いただいたタスク

インターン生の方には、期間中に本当にたくさんのタスクに取り組んでいただきました。ここでは、実際に取り組んでいただいたタスクの中から一部を抜粋して紹介したいと思います。

「kintoneローカルMCPサーバー」の新機能開発

こちらは 8 月にリリースされた「kintoneローカルMCPサーバー」に関する機能開発です。具体的には MCP サーバーの設定値をコマンドラインで指定可能にする対応と、ファイルダウンロードツールの実装を行なっていただきました。

設定値をコマンドラインで指定可能にする対応では、MCP サーバーの使いやすさを向上していただき、ファイルダウンロードツールは、MCP サーバーで扱える kintone に蓄積されたデータの幅を広げていただきました!
MCP サーバーの開発は、社内でも初めての取り組みで尚且つスピード感も重視して進めているという簡単ではないタスクでしたが、社員と設計方針など積極的に議論しながらタスクを完了していただきました。

また、インターン期間中に実際に MCP サーバーをリリースするという貴重な体験もしていただくことができました!

cybozu.dev

リポジトリも公開されています!

github.com

「kintone JavaScript API」の新規開発

kintone では「kintone JavaScript API」という kintone 上の動作や見た目の変更をする API を提供しています。今回は新しく「グループフィールドの開閉状態の取得 API」 を実装いただきました。

グループフィールドのUI
グループフィールドのUI

kintone 独自の知識が必要なタスクでしたが、スムーズにキャッチアップし実装いただきました!また、API の実装だけでなく回帰試験も実装いただき、新機能をリリースするまでに必要な過程を一通り実施していただくことができました。

こちらの機能も現在無事リリースされています!

cybozu.dev

これらの他にも多くの機能を実装いただきました。ありがとうございました!

インターン生の実際の声

ここまで紹介したように、インターンを通して会社の雰囲気であったり、 kintone 開発チームのプロセスを一通り体感いただきました。インターンシップを終えた方々の実際の声をいくつか紹介します。

  • 人生初のモブプロや開発フローを最後まで体験できたのがとても良かった​
    • すぐに聞ける環境って偉大
  • 大規模なシステム開発は初めてで流れに沿って実装する経験など多くの知見を得ることができて良かった
  • ただコードを書くだけではなく、会社の雰囲気や仕事の流れを経験でき、会社の一員として参加できて良かった
  • スケールしているプロダクトだからこその仕事にたくさん触れることができた
  • エンジニアでも技術だけでなくビジネスや組織を意識する事が求められると再確認した

サイボウズならではの経験や学びを提供できていそうで良かったです。

終わりに

今回のインターンシップを通して、サイボウズの雰囲気、働き方、プロダクト開発について学んでいただくことができました。

サイボウズでは新卒採用をオープンしています。
開発職の中でも多数募集職種がございますので、ご興味持っていただけた方はぜひご応募いただけると幸いです。

cybozu.co.jp