このブログは、テクニカルライター/ローカライズ リレーブログの1本目の記事です。
こんにちは!サイボウズでテクニカルライターをしている小林(@kbys_psb)です。
最近、テクニカルライターが社内にいる会社が増えてきたのを感じています。
ただ、一口に「テクニカルライター」といっても、会社によって、仕事の内容や働いている環境は様々です。
今回は、サイボウズのテクニカルライターがどんな組織の中で仕事しているのか、どんな仕事の面白さがあるか、どんな人が活躍しているのか、などを紹介します。
「サイボウズのテクニカルライター」が所属している組織
テクニカルライターやローカライズを担当するメンバーは、これまで製品開発を支援する「テクニカルコミュニケーション」という独立したチームにいました(一部を除く)。
2024年の組織体制の変更に伴い、このチームがなくなり、各メンバーはそれぞれ製品ごとの開発チームに所属することになりました。
これまでも、担当製品の一員として、適切な文言やわかりやすいヘルプの執筆など、多様な手段でユーザーの製品利用を支援する活動に取り組んできました。製品ごとのチームに所属したことで、より担当製品の価値を最大化させるための判断や行動がしやすくなったように感じます。
テクニカルライターという同じ職能で1つに集まるチーム自体はなくなりましたが、今後はお互いのチームの取り組みを共有したり、テクニカルライターのキャリアデザインを考えたり、勉強会を合同開催したり、新たな形で連携していきます。
「サイボウズのテクニカルライター」の仕事とは
サイボウズのテクニカルライターの主な仕事は、製品の画面文言の検討やヘルプの執筆・更新です。
自分がライティングするだけでなく、ほかのライターが書いた文章もレビューします。
複数のライターと一緒に業務するため、用語集の整備やガイドラインの策定などの品質管理も、業務の中で非常に大事な仕事です。
また、テクニカルライターという専門職能として、ほかの部署からドキュメント制作やライティングの相談にのることもあります。
テクニカルライターの仕事内容や取り組んでいることは、以前の記事にも詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
「言葉で製品を支える」TCチームのお仕事を紹介します!
製品開発チームのテクニカルライターだからできること
サイボウズではスクラムという開発手法を取り入れています。私たちはテクニカルライターという専門職能として、プロダクトマネージャーやエンジニア、デザイナーなど、ほかの職能のメンバーと連携しながら業務を進めています。また、開発チームにいるテクニカルライターとして、単に書くことだけを考えるのではなく、開発がうまく回るようなプロセス含めて、自分たちに何ができるかを考えて活動しています。
ここではkintoneの開発チームでの取り組みの一部を紹介します。
デザインと一緒に画面文言を検討する
製品の画面文言を検討するライターは、デザイナーやリサーチャーなどと一緒に、デザインを扱う混合職能チームに参加することにしました。
デザイナーがデザインプロトを検討する段階から連携できるので、「ここでこういう情報を伝えたいなら、文字で説明するよりもデザインで対応したほうが良さそう」というコミュニケーションも可能です。
開発を止めない文言検討のプロセス改善
サイボウズでは、機能リリースする際に、画面文言は日本語だけでなく英語も同時に提供することにしています。
以前は、開発の実装が始まってから、日本語の文言を検討し、確定した日本語の文言から英語に翻訳するという、一部ウォーターフォール型のプロセスで進んでいました。しかし、この進め方だと、実装が早く終わると文言が決まるのを待つこともあり、開発チームの課題になっていました。
開発に着手する前のデザインプロトの段階から文言を検討することに加え、日本語のライターと英語のライターが一緒に文言を検討することにしました。それぞれの観点や懸念を共有することで、文言検討や翻訳にかける時間を短縮でき、実装に入るときには日英の文言がすでに準備できている状態を実現できるようになりました。
サイボウズのテクニカルライターだからできること
テクニカルライターだけでは知りえない情報を収集できる
サイボウズではあらゆる情報や資料がオープンになっていて、部門を超えた情報を収集できます。
職場を知る > コミュニケーション方法
また、チームワークを大事にするサイボウズだからこそ、開発本部内はもちろん、開発本部外のメンバーとも連携しやすい環境です。 サポート部門や営業部門のメンバーと定期的な情報共有や、日頃から気軽に声を掛け合って相談するなど、活発なコミュニケーションができます。
自分にしかない経験を強みとして活躍できる
サイボウズのテクニカルライターには、様々な経歴を持つメンバーが集まっています。制作会社やメーカー出身のテクニカルライター経験者だけでなく、カスタマーサポートや営業、エンジニアなど、これまでライター経験がなかったメンバーも活躍しています。
テクニカルライターにとっては、「なにを伝えるか」と「どうやって書くか」の組み合わせが大事です。ライターとしての経験がなくても、「ここでなにを伝えるか」を多角的な視点で考えてお客様に説明してきた経験や、エンジニアとして技術的なことを伝えてきた経験が活かされています。
役割にとらわれないことにチャレンジできる
テクニカルライターとしての役割を超えて、製品開発チームのメンバーとして、サイボウズという会社のメンバーとして、なにをやるべきかを自分たちで考えて、遂行しています。
テクニカルライターの仕事は、言葉を通じて、ユーザーの認知にどう影響を与えるかを判断することです。ヘルプで製品の仕様や操作手順をただ説明するだけではなく、最終的にこの製品を使うことでどのような価値を届けたいかを考えます。もしかしたら、文章を書くという仕事ではないかもしれないし、自分以外の誰かのできることを増やすような活動かもしれません。
まだやりたいこと、やれていないことが沢山あり、試行錯誤しているところです。可能性は無限大。ワクワクしますね。
最後に
これを機に、サイボウズのテクニカルライターという仕事に興味を持っていただけたら、嬉しいです。
サイボウズでは、テクニカルライターを募集しています。詳細はサイボウズの採用情報をご覧ください。
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