#opendevcon でサイボウズと技術同人誌と部屋とkintoneとセンサーのおはなしをしました

開発本部 コネクト支援チームの西原(@tomio2480)です.
 
Open Developers Conference 2020 Online にて「サイボウズと技術同人誌と部屋とkintoneとセンサーと私」という題のセッションを行いました.登壇者はシステムコンサルティング本部 Developer Leading 部の恵良さんと西原の 2 名です.本記事では簡単にセッションの内容を振り返ることとします.当日の Twitter はこちら

 
当日の動画とスライドは以下からご覧いただけます.

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speakerdeck.com

サイボウズと技術同人誌の関わり

はじめに恵良さんから説明をいただきました.Developer Leading 部では開発者向けにkintone や Garoon など製品の技術関連情報を提供したり,認知活動を行っているとのことです.しばしばコネクト支援チームとも活動領域がかぶることもある部署になります.様々な媒体を活用して認知活動を広げる中で,王道である Web サイトや勉強会の展開では広がりに限界を感じることがあったというお話を伺いました.
 
西原も技術同人誌を書くにあたり,展開されている Web サイトである cybozu developer network を見て回ったのですが,以下の例のような kintone に直接関係のない技術資料も用意されていて,ここまでコンテンツを作り込んだにも関わらず広まっていかないというのは確かに悲しいと思いました.

developer.cybozu.io

では書籍というなら,技術同人誌でなくとも商業出版すればよいのでは?という疑問も浮かんで来ます.しかしそう甘くなく,知名度の問題やきちんと売れていかなければならないといった,単に広めたいという思いだけではクリアできないハードルがあるのもまた事実.そんな中で技術同人誌との出会いを果たしたとおっしゃっていました.  

技術同人誌の文化を壊すことなく企業が馴染むには

恵良さんは技術同人誌を学ぶために,コミックマーケットや技術書展,MakerFaire などたくさんのイベントに参加され,現場の空気を肌で感じてこられ,その中で趣味でやられている皆さんが持たれている,好きなこと,面白いと感じていることを伝えたいという思いの理解につながったようです.
 
気持ちとしては変わらないが,企業として入っていくとおかしなことにならないか,心配は尽きなかったようです.考えた末に,いち参加者としてイベントを盛り上げながら,真摯に技術に向きあうことで,技術同人誌文化を壊すことなく発信につなげていくことができたということでした.
 
同人誌を販売する段階になって気づいたよいこともあったとのことです.購入者と直接お話ができたり,同じく技術同人誌を書いている人,開発をしている人と交流する機会がセットでやってくることは商業出版ではなかなか叶えられないことというのは納得感があります.  

恵良さんがお話されている様子の YouTube スクリーンショット
技術同人誌文化を大事にしながら入っていくための試行錯誤をお話する恵良さん
 
これはコネクト支援チームの活動にも似ている部分があったので,強い共感が生まれました.IT コミュニティの文化圏に入っていって,一緒に IT エンジニア文化を大事に育てていくことを意識して活動している我々と配慮していることも似ていました.
 
自分らの IT コミュニティとの関わり方も同じで,中に入ってみて一緒になってやってみないと,全体が考えていることや大事にしていることは中々わかりません.勉強だけでもいけません.そして,与えることの大事さも忘れてはなりません.
 
こちらに有利なことばかりを推し進めて,自分が欲しいものを手に入れてばかりでは,みんなが支えてきた文化を食いものにして,すばらしい文化を一つ壊すことになります.このバランス感を持たずして技術同人誌や IT コミュニティの文化圏に入っていくことは危ないことかなと,個人的には思います*1

技術同人誌を書いて得た学び

セッション中盤は恵良さんから西原にバトンタッチして,はじめて技術同人誌を書いた人目線でのお話をさせていただきました.実際に世に出ていった技術同人誌は以下のリンクから辿ることができます.
 
page.cybozu.co.jp

はじめての経験でたくさんの学びがあったのですが,最も感じたことは人に見せる前提でモノを書くと,今以上に勉強しなければ不安が軽減されないということです.技術的に間違っていないだろうか,この言い回しで正しく組み上げられるだろうか,画像を挟んだほうがいいだろうか,挟まないほうがスッと頭に入るような気もする...... といった学ぶ視点に立った障壁を減らすための思索が絶えません.
 
伝えたい,書きたいこと以上に知っていないと,何を伝えておくべきか,どこまでのレベルを書いておくべきかの適切(そうな)落とし所を自分で決めることができず,なかなか筆の進まない状況が続いてしまいます.西原は複業で専門学校の授業を受け持っていますが,授業資料とは違って読者とともに見る前提の資料ではないため,口頭で相手の顔を見ながら調整できないという点において,似ているようで似ていない作業だったなと感じています.
 
一方,これを利用すると,自分のレベルいっぱいのことを書くことに決めてしまえば,そこからレベルアップしないと書ききれませんから,間違いなく成長可能と見ています.学びに停滞感を感じている人は本を書くことで,半ば強制的に伸ばすというのも学習方法のひとつとして,悪い方法ではないと思います.
 
もちろん,これが単に発表や動画収録でもいいのですが,本というある程度体系化された知識を形にする必要のある方法を取ることによる効果は,他の方法にはない効果かなとも感じています.

みなさんも kintone 関係の同人誌を書いてみませんか?

談笑する恵良さんと西原の YouTube スクリーンショット
技術同人誌も今回のイベントも協力の賜物でした

今回,西原はもともと持っていたネタを kintone と組み合わせることで,サイボウズの中で技術同人誌を書くことができました.本来ならば一人でやらなければならない作業も分担してできて,最初の一歩としては実は挫折しにくい体制で勉強させてもらえたのかなと感じています.
 
具体的には最終レイアウト決め,頒布やイベント参加の申込に関する事務処理をお願いしたので,本当にコンテンツとせいぜい表紙くらいしかやっていません.結構,この事務手続きの部分で心が折れてしまう人もいるのではないかと思うので,こういった分担をすることで,よりたくさんのコンテンツが世に出てくるようになるかもしれません.
 
Developer Leading 部では引き続き kintone の技術同人誌を一緒に書いてくれる人を募集しているとのことです.もし,kintone に興味があって何か試してみた,作ってみた,そしてそれを伝えたいという方がいらっしゃいましたら,ぜひこちらのリンクより「同人誌執筆希望」にチェックをいれてご連絡ください!

*1:地方で IT コミュニティを運営してきて 10 年近く経つので,ここは完全に感覚でモノを言っています.