QA 力底上げサポートチーム「ミネルヴァ」の紹介

こんにちは! 東京品質保証部の小山です。
好きな品質の定義は「品質は誰かにとっての価値である」(Gerald M. Weinberg) です。(『SQuBOK Guide v2』 p.17 より)
今回はサイボウズの品質保証部の、社内勉強会開催を支援するチーム「ミネルヴァ」を紹介します。

サイボウズには勉強会文化があります。もちろん品質保証部も勉強会の主催に力を入れています。
品質保証部で勉強会開催を支援しているチームが「ミネルヴァ」です。
チーム名は古代ローマの知識の女神からとりました。

活動内容の変遷

品質保証部では、配属された新人にテストの基礎やテスト対象の製品が使用している要素技術の教育を行っています。
遡ること3年前、2015年頃から社内外の技術的トレンドの変化を既存の教育資料が上手くカバーできていないという問題が顕在化し始めました。
そこで、2016年に新人教育のコンテンツ再編プロジェクトとしてミネルヴァが立ち上がりました。
このときの目的は以下の2点です。

  • 教育資料の再整理・作成(JSTQB のシラバスを参考にしました。)
  • 新人向け勉強会のスケジューリング・講師エンジニアのアサイン

再編後の新人教育の満足度が高かったため、2017年からは品質保証部全体のスキルアップを目指し、ミネルヴァの活動対象を新人だけでなく現役メンバーにも広げることにしました。
新人教育コンテンツの再編と運営によって得られたノウハウを応用して勉強会の開催を支援する、つまり、「知識を気軽に共有できる環境を整える活動」を開始することになったのです。
有期のプロジェクトとして始まったミネルヴァですが、このタイミングで継続的な活動を行うチームとなりました。

以下ではこの勉強会開催支援活動について紹介します。

ネタ集めから開催まで

勉強会の管理は kintone で行っています。
何かを知りたい人や何かを教えたい人が勉強会のネタを kintone のアプリに登録します。
テーマは特にテストに関するものに限定していません。

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勉強会ネタ箱アプリ。誰でもネタを登録できます。

開催希望(「いいね!」の数)が一定数を超えたら開催決定です。
ミネルヴァは講師(スピーカー)をアサインし、勉強会の開催日程の調整や会議室の確保を行います。
勉強会のコンテンツの作成は講師自身が行います。

当日になったら勉強会を開催します。
様子はこんな感じです。

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なごやかな雰囲気。リモート参加のメンバーも。

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kintone 上に実況スレも立ちます。

これまでに開催してきた勉強会

この1年間で、品質保証部内で37件の勉強会(新人教育を除く)を開催することができました。
その一部を紹介します。

  • テスト戦略について
  • セキュリティ基礎
  • Docker 入門
  • 暗号技術入門
  • Jenkins 入門
  • 業務で使える Bash
  • QA で使える英語
  • 誤解釈が発生しにくい日本語文の書き方
  • QA → スクラムマスターへのキャリアパス
  • ふりかえり手法について
  • 『初めての自動テスト』の輪講
  • 品質保証部内の各チームのプラクティスの共有
  • 社外勉強会・イベントの参加報告

扱うテーマはテストや要素技術だけでなく、ふりかえりのテクニックや文章作法など幅広く扱っています。
また、JaSST や システムテスト自動化カンファレンスといったイベントの参加報告も行っています。

継続的な改善活動

ミネルヴァメンバー(3人)で定期的に集まって、運営上の課題やタスクの進捗状況を確認しています。
最近は、内容が曖昧な勉強会ネタを明確化し、一目で興味のあるネタかどうかわかるようにしました。
また、勉強会の質を上げるために講師からミネルヴァへの改善点を出してもらう活動や、勉強会参加者の成果を定量的に評価する活動を新しく開始しました。
今後も改善を続けて、品質保証部メンバー全体のスキルアップをサポートしていきます。

さいごに

今回はサイボウズの品質保証部の社内勉強会開催を支援するチーム「ミネルヴァ」を紹介しました。
引き続き、知識を気軽に共有できる環境を整えていきます!

品質保証部では、新卒・キャリア採用を行っています。

あなたも一緒にサイボウズで品質保証活動を行ってみませんか?

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