こんにちは!kintoneのAndroidエンジニア、トニオ(@tonionagauzzi)です。
今回は、先日サイボウズ東京オフィスで開催された「kintoneモバイルチームのチームビルディング(以後、チムビル)」の開催レポートを公開します!
私たちについて
kintoneモバイルチームは、サイボウズのプロダクトであるkintoneのAndroid版とiOS版を開発しているチームです。
AndroidとiOSでチームは分かれていますが、一部のスクラムイベントは合同で行なっています。
開催の背景
サイボウズには、対面でのチームビルディング活動に対して補助を行う対面型チームビルディング支援制度(チムビル制度)があり、全社的にチムビルという文化が普及しています。
cybozu.backstage.cybozu.co.jp
チムビルにはさまざまな目的や効果がありますが、私たちが必要としていたのは、お互いをよく知ることでした。
参加者11名のうち4名が2022年以降に入社した新しいメンバーでした。また、3名が2023年になってから他のプロダクトからの異動もしくは他のプロダクトとの兼務となったメンバーでした。さらにPMも、前年の後半に待望のモバイル専任PMとして就任したばかりでした。
そのため、まだお互いのことをよく知らない状態で仕事をしており、以下のような意見があがりました。
- まだ対面で話したことがない人がいて、会話する際に話しにくさを感じている
- 暗黙知が少なく、意思決定をするときに細かい確認や認識のすり合わせが都度必要になっている
- 大勢のミーティングの中で発言しない人がいて、何を考えているのか知りたい
このような経緯から、まずはお互いのことをよく知ることが開発プロセス改善において重要だと捉え、一部の有志がチムビルを企画しました。
開発メンバーは全国に点在していますが、この2日間は東京オフィスに集まりました。
イベント概要
- 開催日:2023年11月14日(火)、15日(水)
- 場所:サイボウズ東京オフィス
- 参加者:11名
- 内訳
- プロダクトマネージャー1名
- モバイルエンジニア6名
- QAエンジニア3名
- デザイナー1名
- 内訳
プログラム
1日目
- アイスブレイク1:共通点探し
- アイスブレイク2:ウソ・ホントゲーム
- マシュマロタワー
- 懇親会
2日目
- わがままカード
- Open Space Technology(OST)
各プログラムのダイジェスト
アイスブレイク1: 共通点探し
共通点探しとは、2人ペアになって共通点を見つけるアイスブレイクです。
参考:https://teambuilding-seminar.com/getsamepoint/
2人1組となって紙とペンを1つずつ持ち、制限時間(10分)以内に2人の間で共通することをできるだけ見つけて書き出します。
今回は参加者が11人と奇数だったので、3人の組もありました。
最後に、見つけた共通のものを全体に共有します。
どのペアが一番多くの共通点を見つけるか、白熱しました。
これを最初にやったので、自己紹介も兼ねていて盛り上がりました。
アイスブレイク2:ウソ・ホントゲーム
参考:https://ikusa.jp/202002037681
ウソ・ホントゲームは、自己紹介に1つだけ嘘を盛り込み、他の人がそれを当てるアイスブレイクです。
参加者全員が紙とペンを持ち、自分のことを4つ書きます。4つのうちの1つは嘘です。
書き終えたら順番を決め、1人目が発表して、他の参加者はどれが嘘なのかを話し合って当てます。
これを人数分繰り返します。
嘘か本当かわかりにくいものも仕込まれていて、それぞれの人の意外な一面を知ることができ、盛り上がりました。
マシュマロタワー
以下のものだけを使い、一番高くマシュマロを立てたチームが勝つゲームです。
- マシュマロ:1つ
- 乾燥パスタ:20本(1.7mm)
- ひも:90cm
- マスキングテープ:90cm
- はさみ:1つ
3〜4人1チームで、制限時間は作戦タイムも含めて18分間です。
このチームは1回目の組み立てではマシュマロを立てることができませんでした。
ふりかえって再設計し、
- ひもでパスタを反らせるアイデアを加えた
- 当初狙っていた高さよりも少し下げた
といった試みを経て見事成功しました👏
どのチームも、スクラムの検査と適応を重ねるような進め方をしていたのが印象的でした。
ちなみに、世界記録は99cmだそうです。
わがままカード
参考:https://shop.cybozu.co.jp/products/4769252638799
わがままカードは、サイボウズチームワーク総研が作った価値観を考えさせられるカードゲームです。
遊び方は以下です。
- カードを5枚ずつ配る
- 残ったカードは山札にする
- 順番を決める
- 順番が来た人は、山札からカード1枚引く
- 引いたカードを含め、自分の価値観からいちばん遠いカードを表向きに捨てる
- 4〜5を、1人5回ずつ繰り返す
- 手元に残った5枚のカードを参加者に見せる
それが終わったら感想戦です。
- 自分が捨てた価値観、残した5つの価値観の理由を順番に言う
- 他の人が捨てた価値観、残した5つの価値観の理由を質問する
それぞれの働く価値観や大切にしているものを知るきっかけになりました。
どれも捨てられないけど…と言いながらカードを選んでいた人も多く、各自の考えを整理するきっかけにもなったのではないかと思います。
Open Space Technology(OST)
参考:https://schoo.jp/biz/column/1709
オープン・スペース・テクノロジーとは、参加者が議論や追求したいことを自らの意思で提案し、そのテーマに興味がある人たちが集まって意見を出し合うワークショップです。
世界各国で導入されており、さまざまな問題に対し成果をあげています。
以下がOSTの4つの原則です。
- ここにやってきた人は、誰もが適任者である
- 何が起ころうと、それが起こるべき唯一のことである
- いつ始まろうと、始まった時が適切な時である
- いつ終わろうと、終わった時が終わりの時なのである
最初に、テーマ出しを15分間行います。話し合いたいことを紙に書き、書けた人から参加者の前で発表します。
発表し終えたら、どのターンにどの部屋で話したいかを宣言します。
テーマ出しが終わったら、部屋を分かれます。
それぞれテーマを出した人がホストとなります。セッションの内容を大きな紙かホワイトボードに書きながら、ホストが中心となって話し合いを進めます。
セッションに興味がない、もしくは貢献できないと感じたら、他のセッションに自由に移動してもかまいません。
セッションの成果物は後で参加者全員に共有します。
今回のOSTでは、プロダクトや開発手法のことからモチベーションやコミュニケーションのこと、四国に新幹線を通すにはどうすればよいかといった個性的な話し合いも行われました。
ここで話し合ったことは数ヶ月後にも脳裏に残っていて、「そういえばチムビルのOSTで話したけど…」みたいに普段の会話でも活躍しています。
感想
チムビルを終えて、以下の感想が寄せられました。
- オフラインで開催できたので席が近い人とじっくり話せてよかった
- ウソ・ホントゲームが盛り上がって面白かった。またやりたい
- マシュマロタワーは1回目失敗して、2回目で良くなったりチームによって違いが出てて面白かった
- QAさんなどとの距離が近づいて、振り返りなどでお互い遠慮が減り、仕事がしやすくなった
- 次はライターやローカライズの人とやってみたい
- 次はインセプションデッキとか難易度が高いワークをやってみたい
チームの変化
チムビル後の心境の変化を参加者にアンケートしました。
得られた回答を平均して10点満点のスコアにし、それをグラフ化しました。
この結果から、1回のチムビルであらゆる良い効果が生まれて仕事がしやすくなったことがわかりました。
とくに、メンバーに安心して質問したり考えを伝えたりできているとメンバーに気軽に声をかけることができているのスコアが大きく伸びました。
これらは元々他の設問よりも低めのスコアだったにもかかわらず、チムビル後は他の設問よりも高いスコアとなりました。
チームが普段もっとも課題に感じていたところをチムビルで解決できたと言えるのではないかと思います。
実際、お互いの考えや強み弱みがわかったことで、チームワークにおける助け合いが以前よりも活発になったと感じています。
ちなみに、どの設問においてもチムビル後にスコアが下がった人はいませんでした。
感想で寄せられたように、次回は違ったテーマで2回目のチムビルを開催したいと考えています。
今後もよりよいプロダクトづくりを目指して学びと実践を続けていきます!
おわりに
サイボウズでは、「チームワークあふれる社会を創る」という理念のもと、日々チームワークを支えるソフトウェアの開発に取り組んでおり、一緒に働く仲間を募集しています。
少しでもご興味を持っていただいた方は下記採用ページをご覧ください。