サイボウズ社内ハッカソン2020開催〜オンラインで全社を巻き込んで盛り上げる💪〜

社内ハッカソン2020のロゴ

こんにちは!開発本部の社内コネクトチーム「WASABI」の @hokatomo です。 今年はオンラインで社内ハッカソンをやりました!

  • 開催概要と開催結果(参加数大幅増加!)
  • 全社を巻き込むために、オンライン開催で工夫したこと
  • 得られたもの

以上のまとめです。

目次

  1. 開催概要・結果
  2. オンラインハッカソンを盛り上げるために!工夫したポイント
  3. 準備の大変さは技術力と本業の知識で解決💪
  4. 大賞受賞と成果物紹介
  5. 「サイボウズの誰かを知る」にちょっとでも近づけた!
  6. 終わりに。「エンジニアによるエンジニアのための社内イベントの企画」について語りました

1.開催概要・結果

社内ハッカソンは今年で8回目!

社内ハッカソンの歴史は2013年からはじまり、今年で8回目です。

昨年はリアルで開催していました。

blog.cybozu.io

今年のテーマは「サイボウズの誰かを知る」そのテーマに込めた意味

社内では在宅勤務のメンバーが増えてきたので、

  • 業務以外のコミュニケーションがもしかして減ってきているかも?
  • 自分のチームや所属部署以外のメンバーと、ちょっとしたコミュニケーションがなくなってるかも…?

なんとなくですが感じていたんですね。

なので、ハッカソンを通じて「業務じゃないコミュニケーション」からお互いを知ることにより

  • 業務上のコミュニケーションがしやすくなる(かも)
  • オンライン上のコミュニケーションがもっと良くなるのでは?!

と考え「サイボウズの誰かを知る」をテーマにしました。

開催概要

  • 開催方式:基本オンライン
    • 対面での開発は社内で周知されている行動指針を守ればOK
  • ハッカソン主催・運営:開発本部で社内イベントをやっているWASABIが担当
    • メンバーはモバイルエンジニア、フロントエンドエンジニア、QA、技術広報です

WASABIチームについて

blog.cybozu.io

ハッカソン全体の流れ(全てオンライン)

  • 参加表明をする
  • チーム決めを運営におまかせ!の人たちはチーム顔合わせ会
  • 開会式
  • 中間発表会
  • 成果発表会
  • 表彰式

以上全てをZoomで行いました。

開催結果、参加者が増えました!

  • 参加者数:67名(前年比6名増加↑
  • 参加チーム数:39チーム(前年比9チーム増加↑
  • 参加国:2カ国(日本、ベトナム )
  • ベトナムには連結子会社があります
  • 賞の種類:大賞、技術賞、アイデア賞
  • 成果発表会参加者:約200名(日本では個別にZoom接続、ベトナムでは広めのスペースに何人か集まり設備からZoom接続)

2.オンラインハッカソンを盛り上げるために!工夫したポイント

初めて社内ハッカソンをオンラインで開催したので、盛り上げる施策をいくつか準備しました。

バーチャル背景

開催前は「ハッカソン参加するよ!」とアピールができる背景を用意

ハッカソン参加するよアピールができるバーチャル背景
実際のバーチャル背景

「一人でも使ってくれたらいいなぁ」と思っていたところ、思ったよりも広く使ってもらえて良かったです。

さまざまなオンラインミーティングで「その背景何?」と聞かれることが多く、バーチャル背景を告知の場にするの良いかも!と気づけました。

ハッカソン中は「チーム別のバーチャル背景ジェネレーター」を用意

バーチャル背景ジェネレーターのスクリーンショット
バーチャル背景ジェネレーターのスクリーンショット
@ueokande にバーチャル背景ジェネレーターを作成してもらい、 チーム名が入った背景を手軽に作れるようにしました。 成果発表会時に、より一体感が出ました!

Like👍で届く「ハッカソン頑張った&応援グルメ」企画

グルメ企画で私が取り寄せた鹿児島銘菓
グルメ企画で私が取り寄せた鹿児島銘菓

  • 運営がkintoneで専用のアプリを作成
  • 自分が食べたいものをレコードに登録(上限金額あり)
  • 「食べたい!」と思うグルメのレコードに「Like」をする
    • Likeが「私にそれ届けて!」という意思表示になる
    • kintoneのレコードに「Like」が出来るプラグインがあるのでそれを使用
  • 協力メンバーが取りまとめて発注〜経費精算を行う
  • ハッカソン成果発表会前に、自分がLikeしたグルメが手元に届く

という流れの企画です。 上の写真は私がお取り寄せした鹿児島銘菓詰め合わせセットです。

補足

  • この企画に参加する時点で「運営や協力チームに発注に必要な個人情報の開示を許可する」としています。
  • Likeをしたユーザーの住所情報を人事から提供してもらい、運営・協力チームが発注をします。

この企画の背景

それぞれが個別に飲食を購入すると、経費精算の確認や、領収書の回収、軽減税率混在による間違いの対応がとても大変でした。

もちろん一括発注の大変さはあるのですが、

  • 成果発表会への参加のハードルをさげる
  • 運営や協力チームで一括発注・一括精算を行うことにより経費精算の手間を削減する

以上の効果を狙い、この形でやりました。 協力チームのおかげで円滑に発注〜精算までできましたし、多くの本部からの参加のきっかけともなりました!

大きなトラブルはなかったのですが、「ほんとにLike!だけで届くんですか?」とよく聞かれたり心配されました😂

「Like」で届くグルメ企画、予期せぬ嬉しい効果があった!

  • おすすめのグルメを登録した同僚の好みを知れたり、
  • 思い出のグルメを登録してくれる同僚がいて、そのエピソードを知れたり
  • 共通のグルメを頼むことによって話題が生まれたり

オンラインで離れていても、食によってこれだけ盛り上がるんだと実感が出来ました😃

お祭り感を出す!

最終日の成果発表会は、2トラックで開催しました。

多数のチームの発表時間を分かりやすく伝えるため、 そしてフェスのような雰囲気を出して、もっと盛り上げたい!と考え WASABIチームの刈川さんがタイムテーブルを作成👏👏

タイムテーブルからわかり易さはもちろん、お祭り感が演出でき、盛り上がりの一因となりました。

2トラック開催は課題もあったが、今回は「参加のしやすさ」を優先

2トラック開催は「聴きたいトラックがかぶって聴けない」というフィードバックがあり、課題として感じています。

ただ、多くの人に参加して欲しいという思いがあったので今回は「気軽に参加できる」を優先し、 後日録画を全チームチャプター付きで展開することを想定し、2トラックの判断をしました。

この課題は来年への学びなので、必ず何かしらで活かしたいです!

常時接続可能なさぎょイプZoomを用意

ゆるく集まれるZoomを準備、開放しました。

「進捗どうですか?」と雑談したり、突然ねるねるねーるを作り始める同僚がいたり、 有効的に活用してもらえたようで良かったです。

ただ、「今誰が接続しているか、それとも誰もいないのか分からない」というのが課題と分かったので、そのあたりは来年への学びとなりました。

3.準備の大変さはそれぞれの技術力と経験で解決💪

私はハッカソンの経験に乏しい…😥→ベテランメンバーが大活躍!

私は社内ハッカソンをメインで担当するのが初めてで「これどうやってやったらいいんだ…」と行き詰まることが多々ありました。 そこでベテランのハッカソン運営メンバー @kariheiが颯爽と現れ随所への配慮のおかげで、円滑に進みました!

手作業辛い😫→スクリプトで解決!

ハッカソンの準備では、手作業でデータを並べ替えたり……という時間のかかる作業を想定していました。 「あーこの作業時間かかるなぁ」と思っていたら、 フロントエンドエキスパートチームにも所属している @toshi_toma がスクリプトを書いてくれたおかげで、数時間かかる作業が数秒で解決!

海外との調整難しい→慣れているメンバーが連携や翻訳の調整を担当💪

参加してくれたベトナムのメンバーとの各種調整や翻訳など、自分は経験がなかったのでどうしよう……となっていました。 困っていたところ、運営メンバーの ayumi が普段の業務で知見があるので思い切ってお任せ🙏 安心してベトナムとも連携することができました。

4.大賞受賞と成果物紹介

チームベテラン(@ymmt,@mitomasan,@nakajmg)がそのまま自社プロダクトに取り込めるのでは?!という機能をハッカソン期間中(←?!)に開発。そのスピード感と技術力で見事大賞を受賞!

普段業務を一緒にしないメンバー同士で開発していく様子をオンラインで見て、 距離関係なくどんどんモノが出来上がっていくさまはカッコよさにしびれました……!!

1on1や雑談を支援するような仕組みを作ったのは、参加チーム中約1割

どうやったら「オンラインで雑談しにくいのを乗り越えるか」「雑談しやすい仕組みを作るか」といったところに注力したものを作っていたチームは1割ほどいました。

注目度が高いテーマだったことが伺えます。

5.「サイボウズの誰かを知る」にちょっとでも近づけた!

(長くなりましたが)終わりに、今年のテーマ「サイボウズの誰かを知る」を振り返ると

  • オンライン開催でも、例年通り普段の業務では関係のない人と話すきっかけが作れた
  • 参加しなくても、ハッカソンを見ていると「誰がどんなことができるのか」がkintoneのスレッド等で垣間見えた
  • 全員がほぼオンライン、同じ状況でイベントに参加するのは体験が同じになって良い(オンラインが置いてけぼりみたいなのがない)
  • オンラインだからこそ挑戦できた取り組みがあった(グルメ企画等)

という成果や学びが得られました。

これも、運営メンバーや協力してくれたさまざまなチームの皆さん、楽しんでくれた参加者の皆さんのおかげです!

「はじめて参加したけど、楽しかったです」

初めてのオンラインハッカソン、果たしてうまく行くのだろうかと不安がとても大きかったのが正直なところです。

でも、それぞれの強みを活かした運営チームメンバーや協力チーム、 オンラインでさらに楽しんでくれている参加メンバーのおかげで円滑に行えたと感じています。

そして、表彰式の際に参加したメンバーから「はじめて参加したけど、楽しかったです」の一言で全部報われました……!!! 来年もがんばるぞ!

6.終わりに。「エンジニアによるエンジニアのための社内イベントの企画」について語りました

speakerdeck.com

オープンソースカンファレンス2020 OnlineFall というイベントで、ハッカソン運営チームWASABIメンバーが「エンジニアによるエンジニアのための社内イベントの企画」について語りました。

ハッカソン以外にも各種開発系の社内イベントをやっているWASABIチームですが

  • 自分たちで主催する開発系の社内イベントは何を大切にしているのか
  • マンネリ化しない工夫
  • どんなミッションを持ってやっているのか

などを @toshi_toma が話しています。

上記はスライドです。

www.youtube.com 動画版もあります。

ぜひご覧ください!