社内のAndroidエンジニア達を集めてGoogle I/O報告LT会をやってみた

こんにちは、モバイルチームの向井田 (@mr_mkeeda) です。

Google I/O 2022は皆さん参加しましたか? Googleの人みんなPixel Watchぽい腕時計付けてましたね。 Googleがタブレット市場に戻ってきたのもアツい話でしたね。

Android関連のセッションもたくさんありました。 Androidアプリ開発者の人はセッションをチェックしましたか? いっぱいセッションがあるので、全部見るのは大変ですよね。

ということで、サイボウズではAndroidエンジニアを何人か集めて、Google I/OのAndroid系セッションの報告会をLT形式で開催してみました。 このブログではLT会をどのようにやったのかを紹介します。

LT会を実施した背景

サイボウズは2021年の秋頃からAndroidエンジニアの採用活動を改善し、Androidエンジニアが倍増しました (3人→6人に増えた)。 社内にAndroidエンジニアが増えたので、これを機会にサイボウズのAndroidコミュニティを盛り上げていきたい!という思いが私にはありました。

今まで社内で行われていたAndroidコミュニティらしい活動というと、こんな感じでした。

  • Google I/O, DroidKaigiなどのカンファレンスに参加する
    • 各々のメンバーが興味のあるセッションを見る
    • セッション内容のまとめをkintoneに投稿する人もいる
  • インターネットで見つけた技術ブログをkintone上で共有する
    • 週に1回、共有したものを口頭で話す

上記の活動は各メンバーのモチベーションに強く依存しており、積極的に興味を持ってAndroid技術情報を集めて共有するメンバーと、共有されるメンバーに二分された状態でした。 特に必須の業務だったわけではないので、ウォッチしているけど共有しないメンバーや、そもそもウォッチしていないメンバーもいたと思います。 この状態だと、サイボウズの中でAndroid技術を高め合うのは難しいです。 もっとメンバーそれぞれがモチベーションと主体性を持って技術を学び合う場を作りたいと思い、やり方を変えてみることにしました。

LT会の内容

開催したLT会の詳細は以下になります。

  • LTの発表者は社内のAndroidエンジニア全員 (6人)
  • 1人の発表時間は5分
  • 発表資料の形式は自由
  • Google I/OのAndroid系セッションの中から好きなセッションを1つ選んで発表する

LT会をやるにあたって大事にしたのはカジュアルさです。 Androidエンジニア全員にやってもらうには、発表のハードルをできるだけ下げる必要があると考えました。 そのため資料作りが大変にならない程度の発表時間で、発表資料の形式も完全に自由にしました。 また、全員が参加すれば不公平感ややらされている感も薄まりますし、人数が多いほうがワイワイ盛り上がって楽しく勉強できます。

発表当日はiOSエンジニアを含めた社内のモバイル開発に携わっている人に声をかけて、総勢16人ほどで実施しました。

実際に発表してもらった資料がこちらになります。

What’s new in Android development tools

Basic layouts in Compose

Common performance gotchas in Jetpack Compose

Input for all screens

Overview of the Privacy Sandbox on Android

Back to the basics of System Back

zenn.dev

LT会をやってみて

率直言って大成功だったと思います!

発表者はみんなそれぞれ詳しくセッションの内容を理解して説明してくれました。 発表時間が5分では足りないという声出るくらい、しっかり資料を作り込んできた人もいました。 質問時間やkintoneに用意したLT実況スレッド上での意見交換も起きており、みんなが知識を共有し合う場が生まれていました。

また、発表を聞いていた人からも多数の好評をいただきました。

内容濃くて勉強になりました。 これ見るだけでAndroid熱高まってめちゃいい取り組みだなと思いました

要点まとまってて非常に助かりました また聞きたいです👏👏👏👏

素晴らしい取り組みだったと思いますー!

今回のようなLT会は1回限りではなく、Android Dev SummitやDroidKaigiなどの他のカンファレンスでも同じようにやってみるつもりです。 勉強は押し付けられてやるものではないと思っているので、みんなが主体性を持って技術を高め合えるように勉強方法は工夫していきたいです。

それから、LT会が開催できたのはGoogleがGoogle I/OのセッションをYouTubeで無料公開してくれているからです。 我々Androidエンジニアがコミュニティを広げるきっかけを与えてもらえているので、とても感謝しています。

これからもサイボウズのAndroidコミュニティ活動で工夫した点は発信していきたいと思いますので、ご期待ください!