【Day1】あなたは何故クラウド基盤本部に?気になったので聞いてみた! #CybozuSummerBlogFes2024

こんにちは!クラウド基盤本部、PDX(Platform Developer eXperience)所属の@BkNkbotです。
今日から最終日の8/20(火)まで、CYBOZU SUMMER BLOG FES '24でクラウド基盤本部Stageが始まり、毎日クラウド基盤本部のメンバーが記事を執筆します。

……というわけで、最初の3日間は私から「インタビュー記事」をお届けします。
協力していただいたメンバー・その方のチーム紹介を兼ねているので、この記事を皮切りにして今のクラウド基盤本部を知り、今後公開される記事を少しでも楽しく読んでもらえると嬉しいです!

※ この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '24(クラウド基盤本部Stage) DAY1の記事です。

聞いてみたこと

  • 所属チームや普段やっている仕事について、(自己紹介を踏まえて)ざっくり教えてください
  • どういった経緯で今クラウド基盤本部にいるのか教えてください
  • 面白いと思っている業務、逆に大変な業務などあれば教えてください

私が気になった以下の3つを設問としてアンケートを取りました。
それでは、回答内容を紹介します!


👤 Cloud Platform - 國領さん

Q. 所属チームや普段やっている仕事について、(自己紹介を踏まえて)ざっくり教えてください!

2020年に新卒入社しました。Cybozu Inside Out にはだいたい pddg として書いています。所属はCloud Platformです。主に現行インフラ基盤の運用・改善と、アプリケーションの新しいインフラ基盤Necoへの移行を担当しています。

現行インフラ基盤では、障害発生時の一時切り分けやメンテナンス作業、新しいインフラ基盤への移行に伴う改修などを主に担当しています。いわゆる夜間の待機や、日中の障害対応、他チームからの依頼対応、細かい改善などを行っています。全てを同時に行うのではなく、週ごとに担当が変わる制度になっています。

新しいインフラ基盤への移行については、主にKintoneなどのアプリケーション開発チームと相談をしながら、具体的にどのようなアーキテクチャになるようにしていくかから検討・実装・運用を行っています。ロードバランサなどのミドルウェアやサービスディスカバリの仕組み、複数のアプリケーションからなるマルチテナントSaaSを実現するバックエンドシステム、複数バージョンのアプリケーションを展開しDBのスキーママイグレーションを実施できるようにするための仕組みの提供などを行っています。

Q. どういった経緯で今クラウド基盤本部にいるのか教えてください!

大学生の途中から不意に思い立ってプログラミングを始めたのですが、その目的であった旧TwitterのBotを運営するためにRaspberry Piを使ってLinuxサーバを構築したのが始まりでした。そこから発展して自宅サーバ、ハッカソンなどでのインフラ構築、サークルでの共用サーバの整備などを通じてそういったアプリケーションを動かすための下回りの仕事に興味を持ちました。

パブリッククラウドが広く使われる時代、可用性やスケーラビリティの担保はマネージドサービス依存というところも多い中、今後はそういった仕組みを自分で構築出来る人材は減っていくはずだと考え、逆にオンプレミスでサービス提供している企業でノウハウを学ぶのは意義がありそうだと感じていました。

また、Googleが提唱したSREという概念にも触れたことで、企業においてサービスの可用性に貢献するエンジニアリングの概念とそういうポジションの応募があることを知りました。サイボウズにはそういった条件からインターンに参加し、そのまま面接も通って入社しました。

入社後もアプリケーションエンジニアではなくSREとして働きたいという意思は変わらなかったのでクラウド基盤本部(旧運用本部)配属を希望しました。後は面白そうな仕事に手を上げていたら今のような仕事をすることになっていました。

Q. 面白いと思っている業務、逆に大変な業務などあれば教えてください!

今既にたくさんのお客様の業務を支えているサービスを、安定運用しつつ新しいインフラ基盤へ移行させるのは非常に難易度が高い物です。

しかし、今後の長期的なサービスの継続性・開発の速度向上などのためには必要な作業です。このような重要かつ難易度が高い業務に対して、自分の提案を組み込み、実装し、更にそれらが動いていく様子を見るのは達成感があります。

移行においては非常にレガシーなコンポーネントについてもその仕様から調べ、コードを読み、実際の挙動を理解する必要があります。このような作業は心を折られかけることも多く、頻繁に悩まされます。さらに困難なポイントが自分の手の届く範囲外であることもあり、容易には解決出来ないことも多いです。

様々なチームがこのような問題に対して前向きに向き合ってくれるので、連携して解決に向かって動く事が出来るのが良いところだと思っています。

國領さんは8/7(水)にクラウド基盤本部Stageで記事を執筆されますので、こちらもお楽しみに!


👤 Cloud Platform - 水野さん

Q. 所属チームや普段やっている仕事について、(自己紹介を踏まえて)ざっくり教えてください!

2020年に中途で入社しました。社会人11年、サイボウズ歴3年です。所属は Cloud Platformです。主に現行基盤の保守・運用を行っています。業務は現行基盤の週替わり当番業務と、物理サーバーの保守関連、現行基盤のOS更新作業などを担当しています(当番業務については、他の方に説明を譲ります)。物理サーバーの保守作業としては、次のようなものがあります。

  • 購入機材の設置・設定
  • 物理的な故障対応や、ファームウェアの不具合の更新作業

故障・不具合対応は、ある程度当番業務で対応できるように仕組みが作られています。しかし、イレギュラーも発生します。そのような場合に不具合調査や対応をしたり、必要に応じてサーバーのベンダーと原因究明を行ったりしています。

現行基盤のOS更新作業では、現行基盤で利用している OS、Ubuntu の更新作業を行っています。サイボウズの製品が動くようOS側の環境を整えたり、サイボウズの製品自動セットアップツールが動作するように改修したり、といった作業を行っています。

また、上述のように新しいOSで製品やツール類が動くようにするだけでなく、古いOSから新しいOSへなるべくサービス停止することなく移行するような作業も行っています。

Q. どういった経緯で今クラウド基盤本部にいるのか教えてください!

大学ではOSなど、いわゆる "インフラ寄り" のことを学び、その後新卒で入った会社では、アプリケーションチームのプロジェクト・運用リーダーを担当していました。歴史のあるシステムだったので、新しいシステムへの書き換えや、データベースの移行などを行っていました。

そんななか、元々はインフラ寄りに興味があったのも手伝って、本業務の傍ら、サーバーのセットアップやデータセンター作業、基盤のセットアップツールを書いたりなど、 "インフラ寄り" の業務も行うことが多くありました。

また、運用エンジニアとしてオンコール業務(障害発生時に対応する業務)も担っていたのもあり、「安定したサービスを提供するための基盤の保守・運用」に年々興味が強くなっていき、そのなかで知ったのがSREという業務でした。このSREってのになってみようと転職活動をした結果、現在クラウド基盤本部に籍を置いています。

SREというポジションを設置している会社はいくつかありますが、そのなかでも私にとってはサイボウズはチームワークを特に重視している点が印象的でした。サービスの安定した提供には、アプリチームやインフラチームなどがうまく連携すること、チームワークが欠かせないと考えていたためです。

Q. 面白いと思っている業務、逆に大変な業務などあれば教えてください!

インフラチーム、というとコードをあまり書かない印象がありますが、サイボウズでは日々コードが書かれています。これが非常に面白いと同時に大変な側面があります。というのも、必要な機能があれば自分たちで作ることができる一方、不具合がある場合には自分たちで直す必要があります。

当たり前の話と思われるかも知れませんが、既存のミドルウェアや製品を組み合わせることが中心の「インフラ業務」とはまた違った景色が見えて、苦労はありつつも大変面白い業務だと感じています。


👤 Cloud Platform - 三村さん

Q. 所属チームや普段やっている仕事について、(自己紹介を踏まえて)ざっくり教えてください!

2023年4月新卒入社 クラウド基盤本部 CloudPlatform Necoチームに所属しています。普段の業務では、cybozu.comの新基盤であるNecoの開発・運用を行っています。

具体的には、Kubernetesクラスタの運用、運用の自動化を行うためのソフトウェアの開発、継続的デリバリーの改善、サーバーの管理、障害対応などを行っています。安定した基盤を提供することを目標とし、運用の自動化や改善に日々取り組んでいます。

Q. どういった経緯で今クラウド基盤本部にいるのか教えてください!

大学に入るまではいわゆるロボコンのような競技をやっていたため、ハードウェアの設計やマイコンのコードを書くことをメインでやっていました。大学も情報系の学部ではなく工学系で、組み込み向けのGPUやFPGAを使った計算の高速化の研究をしていました。

一方で、昔からゲームのサーバーを立ててオンラインで遊ぶことをやっていて、それが転じてインフラ系の技術に興味を持つようになりました。大学で工学系の勉強をする傍ら、ベンチャー企業でSREとして働いていました。ここでKubernetes基盤への移行・運用を経験し、大学卒業後もKubernetesの運用をする仕事をやりたい気持ちが固まってきました。

Kubernetes基盤を持っている会社という軸で企業を探す中、CloudNative DaysというカンファレンスでNecoチームの発表を聞き、

  • オンプレミスのKubernetesクラスタを運用しているところ
  • Kubernetesのディストリビューションや運用に必要なコンポーネントを自社で開発し、OSSとして公開しているところ

などに魅力を感じ、インターンに参加して選考を受けました。Kubernetes基盤に関わる部署で働きたかったので職種別選考という方式で運用本部(現クラウド基盤本部)に配属が確定になる選考を受けました。

Q. 面白いと思っている業務、逆に大変な業務などあれば教えてください!

オンプレミスで物理サーバがあるが故の運用の自動化とKubernetes周りの自動化を組み合わせて開発できるところに面白みを感じています。

また、一般的には好まれていない障害対応の業務も面白いと思っています。障害対応では未知の問題が発生することが多く、そういった問題の根本原因の調査にチーム一丸となって取り組むことに面白さを感じています。発生した障害の対策を行うことでより良い基盤への改善に繋がるので、非常にやりがいのある業務だと感じています。

三村さんは8/14(水)にクラウド基盤本部stageで記事を執筆されますので、こちらもお楽しみに!


三者三様でとても面白いですね🤔
アンケートに協力してくださったみなさん、お忙しいところありがとうございました。
明日はまた別の方の回答が記事として公開される予定なので、こちらもお楽しみに!

以上、PDXよりびきニキがお届けしました!