サイボウズサマーインターン2020 品質保証コース & 1Dayイベント開催報告

こんにちは、品質保証(QA)エンジニアの俊成です。今年のインターンは、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、Zoomを用いてオンラインで開催しました。今年は、よりたくさんの学生さんにQAエンジニアについて知っていただくため、品質保証コースとは別に「1Dayイベント」と題した1日限りのオンラインイベントも開催しました。この記事では品質保証コースと1Dayイベントについて紹介します。

1Dayイベント

1Dayイベントは、6月28日(日)に開催しました。このイベントではサイボウズが考える品質保証と、QAエンジニアの働き方についての紹介、そして品質保証を体験できるワークショップを行いました。 インターンとは異なり、選考なしで学生であればどなたでも参加することができるイベントにしました。そうすることで、QAエンジニアに興味がある方だけでなく、エンジニア職全般に興味がある方にもQAエンジニアのことを知っていただける機会になったのではないかと思います。

cybozu.connpass.com

※当日の資料もアップロードしていますので、是非ご覧ください。


時間内容
12:50~開場
13:00~イベント開始
- 会社説明
- 品質保証って何だろう
- 品質保証ワークショップ
- QAエンジニアの働き方を紹介
17:00~終了
1Dayイベントのスケジュール


『品質保証って何だろう』では、ソフトウェアにどんな品質があるか、品質保証とは何か、品質保証をするためにサイボウズのQAエンジニアがどんな仕事をしているかお話ししました。

『品質保証ワークショップ』では、Webフォームを対象に試験設計(必要な確認を列挙し、その手順や正しい結果を書き起こす作業)を体験してもらいました。

『QAエンジニアの働き方』では、サイボウズのQAエンジニアの日常や、やりがい・大変なところ、適性などについてお話ししました。また入社後の研修についても紹介をしました。

イベントの最後には、少しでも会社の雰囲気を感じていただきたく、中継にてオフィスツアーを行いました。

参加していただいた方々のご協力もあり、たくさんの質問をいただくことができ、盛況なイベントとなりました。

インターン

次にインターンの紹介です。

品質保証コースは、9月7日(月)~9月9日(水)と9月14日(月)~9月16日(水)の2回開催しました。2回合わせて6名の学生さんに参加していただきました。 本コースは、サイボウズ製品の品質保証を担当しているQAエンジニアの業務を体験することを目的としたプログラムです。kintone開発の現場で実施されている仕様書の作成や試験、不具合の登録といった業務を体験して、サイボウズの品質保証活動について理解を深めることができます。

インターンのスケジュール
インターンのスケジュール

一日目

仕様書の作成と試験設計を行いました。 kintone開発の現場では、仕様書はプログラマとQAエンジニアがモブ(みんなで一つの画面を見てディスカッションしながら進めていく形式)で作成しています。インターンではインターン生とメンターがモブで仕様書を作成しました。仕様の検討や記述に漏れがないことを意識して上手く作成することができました。

次に、仕様書に記載した動作や、ユーザーがしそうな操作から試験設計をしました。(試験設計したドキュメントのことを試験仕様書と言います)

試験仕様書
試験仕様書

二日目

試験仕様書をインターン生同士でクロスレビューしました。インターン生が作成した試験仕様書の完成度の高さにレビューをしたメンターも驚きました。レビューが終わると、試験仕様書をもとに試験を実施しました。

試験の後には、不具合の登録を行いました。不具合の登録には「不具合情報の共有」「不具合の状態管理」「不具合の分析」といった目的があります。品質保証の大切な仕事の一つです。インターンでは、予めメンターが用意していた怪しい挙動に対して、不具合なのか製品の仕様なのかを調査し、不具合であれば登録をしてもらいました。インターン生とメンターでわいわい行いました。

不具合登録のワーク
不具合登録のワーク

三日目

試験の自動化にチャレンジしてもらいました。試験を自動化することで、素早く正確に、繰り返して試験を実行することができ、作業効率を高めることができます。このインターンでは、試験自動化の技術だけではなく、なぜ試験を自動化するのか、どのような試験を自動化するべきなのかといった試験自動化の基本的な考え方も学んでいただきました。また、Selenium IDEを用いて実際に手を動かし、簡単な自動化も体験してもらいました。

試験自動化にチャレンジ
試験自動化にチャレンジ


インターン期間中は、品質保証について学びながら業務を体験するだけではなく、オンライン開催でも社内の雰囲気を感じていただけるようにメンター以外のQAエンジニアとのコミュニケーションをとる時間を設けました。 三日目の昼には、社長である青野とのランチミーティングを行いました。この時間は、青野からのお話だけではなく、気になっていることを直接自由に質問できるため毎年好評のイベントです。

ランチミーティングの様子
ランチミーティングの様子

インターン参加者の感想

インターンシップ中、気さくにあだ名で呼んでくださったり、終始和やかな雰囲気で進めてくださることで、質問もしやすい雰囲気でとてもありがたかったです。 今回お世話になった品質保証コースのメンターさん、インターンシップに関わってくださった人事の皆さん、もちろん社長の青野さん、その他いろいろ楽しく、ためになるお話をしてくださったすべての皆さん。 本当にありがとうございます。とても楽しい3日間でした。


オンラインインターンでどこまでQAのことを理解できるか、サイボウズのことを理解できるか心配でしたが、終わってみればその心配も無用だったと感じます。 QAの業務については、知識がほぼ0に近い状態から始まりましたが、一連の業務を手を動かしながら体験することができ、大変な部分も楽しい部分も見つけることができました。 サイボウズ全体についても、10名近くの社員の方と雑談したり、社長とのランチタイムを通して、どのような会社・組織なのか感じることができました。


インターン前は、QAエンジニアが何をするのか正直よくわかっていなかったのですが、今回インターンをして、業務内容が明確になりました。それぞれの業務について、具体的な内容、目的、難しい部分、メリット/デメリット、やりがいなど、たくさんのことを教えていただき感謝しています。 また、社員さんと交流することができる時間もたくさん用意していただけた(青野さんとのランチ会はびっくりしました笑)ので、オンラインではありますがチームワークを大切にする雰囲気等を肌で感じることができたなと思っています。 3日間という短い間でしたが、お世話になりました。ありがとうございました。


メンターの方、人事の方、メンターの方とのお話で質問責めにしてしまったのですが、それに対し、丁寧に知りたいことを教えてくださる社員の方々に感動しましたし、学んで得たことはすぐに自分の言葉でアウトプットして確認をさせていただけたり、学びを常に意識して、得たこと、感じたことを最大限に享受できた気がします。 製品を大事にしている会社だからこそ、1つのシステムの品質保証と向上をとことん極める姿勢というのは、次々とお客様に合わせてシステムをつくる会社では経験できない境地なのかと感じましたし、QAの奥深さや極めていく面白さを改めて感じました。


他のインターンシップでは体験できないことも体験した貴重な時間だったと感じます。 3日間という短い期間でしたが、みなさんと仲良くなれ、品質保証について詳しく学ぶことができました。業務だけではなく、社の文化も合わせて体験できたことがとても経験として大きかったです。 今回の経験を踏まえて、これから自分がどうしていきたいのかを考えることができ、実りあり・密度あり・笑顔の絶えない3日間でした。 ありがとうございました!!


本音で話せてよかったです!!

最終日の懇親会の様子1最終日の懇親会の様子2
最終日の懇親会の様子

まとめ

今年は従来のインターンをオンラインにしたり、オンラインでの1Dayイベントを開催したりという初めての取り組みに挑戦しました。 オンラインでの開催となることで、会社の雰囲気や緊張感といった知識以外の体験を伝えることが難しくなるのではないかと危惧していました。しかし、参加していただいた皆さんが自発的に質問をしてくださり、社員とのコミュニケーションにも積極的に取り組んでいただけたおかげで、その心配も杞憂に終わったと思っています。 参加者の皆さんには、得た学びをこれからの活動に役立ててもらえると嬉しい限りです。皆さんの今後の活躍を期待しています!