こんにちは!品質保証部の中園です。
本記事では、品質保証部(QA)に所属して2年目となるQA若手メンバーにスポットを当て、 現在の仕事内容や、QAのやり甲斐などをインタビューしてみました。
インタビューした若手メンバーの紹介
三牧さん: 2016年新卒入社。QA配属後、kintoneの試験業務を担当。 現在はkintoneと、そのモバイルアプリのQA責任者を担当。
小山さん: 2016年新卒入社。Garoonの不具合調査や問い合わせ対応を担当した後、 2017年7月から Garoon 開発のスクラムチームに参加。趣味は読書。
森さん: 2016年新卒入社。Site Reliability Engineeringチーム(SRE)でQAを担当。趣味はペンシルパズル。
普段はどういった仕事をしているのですか?
三牧さん: kintoneと、モバイル版kintoneのQA責任者をしています。 主に、PGやPMとリリーススケジュールの調整をしたり、試験進捗などの管理をしています。
その他にも、バグのトリアージや、試験仕様書のレビュー、試験の実施もやっています。 PGやPMとの調整以外にも、試験に関わることであれば何でもやっています。
小山さん: Garoon 開発チームに所属しています。チームでは試験設計や試験実施など試験関連のタスクと、仕様書のレビューを行っています。
Garoon ではスクラム開発を取り入れているのですが、スクラムイベントでも QA の観点から積極的に発言するようにしています。 (ここの処理では新しいエラーを追加しますか?とか、これも影響範囲に入りますか?とか) 最近ではテスト自動化のマネジメントも行っています。
スクラム開発については、Cybozu Meetup #11 アジャイルQAで発表した資料があるので、詳細はこちらをご覧ください。 speakerdeck.com
森さん: SREチームでQAをやっています。主に、SREが作ったコマンドの試験や、自動テストの作成をしています。 仕事では基本的にシェルを使っています。 今年の3月末まで、半年間ほどSREと兼任もしていました。
試験業務以外にも、開発環境の管理もしています。 開発環境で障害が起きたときの対応や、利用しているメンバーへのアナウンスなどをしています。
中園:2年目とは思えないほど、皆さんそれぞれのチームで活躍していますね!
どうしてQAになろうと思ったのですか?
三牧さん:学生時代からQAのアルバイトをしていました。 そこで、QAにやり甲斐を感じており、将来はQAになることを目指していました。
森さん:私は最初、QAを志望していたわけではなく、PGを志望していました。 就活のときもQAという職種は知らず、PGで受けていました。 入社後の全体研修でのQA体験で、不具合を見つけたときの喜びが忘れられず、QAを志望しました。
中園:QAのやり甲斐や面白さに気づいてしまったのですね。その気持ち分かります。
QAの仕事のやりがい、面白いところはありますか?
三牧さん: 仕様の穴を見つけたときや、不具合を見つけたときですね。 リリースプロセスの最後に、製品の保証をしているところに責任感はありますが、その分やり甲斐を感じています。
あとは、スケジュールを組み立てたり、調整したり、試験プロセスにチームの要望をとりいれて改善していくことは面白いですね。 目に見えて改善の効果が出ているときは嬉しいです。
関連:Cybozu Meetup #11 アジャイルQA発表資料
サイボウズ自体そうなのですけど、やりたいことをさせてもらえる、チャレンジできる環境があることは素晴らしいと思います。
小山さん: 自分は複雑なものをわかりやすく表現することに面白さを感じるので、試験設計時に仕様を整理したりモデル化したりするのが好きです。
配属後しばらくは、社内のテクニカルサポートからの問い合わせに対応する業務を行っていました。 このとき、製品のリリース後に不具合が発覚するとお客様に迷惑がかかりますし、製品の信頼度も下がってしまうということを身をもって知りました。 そこで、開発プロセスの上流工程で不具合を作り込まない活動をしたいと思うようになりました。
今はスクラムチームに入り、それを実現しています。 これは品質保証部だけでなくサイボウズ全体にも当てはまると思いますが、やりたいことを相談できる環境が整っていると思います。
中園:問題点を見つけ、自ら改善しようとする姿勢が素晴らしいですね。
QAになって辛かったこと、大変だったことはありますか?
小山さん: Garoon の不具合調査や問い合わせ対応を担当していたころは、なかなか回答が出せないと辛かったですね。テクニカルサポートのメンバーや、その先にいらっしゃるお客様をお待たせしてしまうことになるので。
最近はテスト自動化のタスクも抱えているので、少し忙しいですね。TEともうまく相談しながら進めていきたいと思っています。
参考:テストエンジニアリングチーム(TE)について blog.cybozu.io
森さん: 緊急リリースの時が大変ですね。 急がないといけないのですが、試験もしっかりしないといけないので、 こういう時でも、いかに冷静さを保つかが重要ですね。
QAとして、チームで働くうえで大事にしていることはありますか?
三牧さん: 対話することを大事にしています。コミュニケーションが大事ですね。 チームで仕事をしているので、メンバーとの意見交換をマメにするように意識しています。
あとは、物事をわかりやすく・早く伝えることです。 例えば、試験中に不具合が発見されたら、出来るだけ早めにPGに共有しています。 早ければ早いほど、不具合の改修を直近のリリースに含めることができたり、改修に時間がかかるような不具合だと、リリースを遅らせてしまう可能性もあるためです。
小山さん: 「QA だから○○をする」「QA だから○○をしない」という風に考えすぎないようにしています。QA 的な業務がメインですが、それ以外のところにも関与したいと思っています。
PG が何を考えてどういう仕事をしているか把握したり、QA 以外のメンバーに試験仕様書の見方を教えたりなどをしています。 自分が QA 以外の仕事を知ることや、チーム全体で品質について関心を持ってもらうことが、最終的には製品の品質の向上につながるのではと思っています。
あとはチーム全体では「謙虚・尊敬・信頼(HRT)」の精神が大事にされているように感じます。 互いを尊敬しながらも、気を使いすぎないよう、しかし言うべきことは言う。 それが実現できているのも、チームメンバーが皆HRTを大事にしているからだと思います。
森さん: 自分以外のメンバーのための行動をすることですね。 たとえば、他のSRE QAメンバーのために、 試験をしたときの手順やログを残しておくことです。 似たような改修をするときに、以前どのようなログが出たのか、どのような試験をしていたか、など 記録から参考になることはたくさんあります。
今後どのようなことにチャレンジしたいですか?
三牧さん: 直近だと、リリースサイクルを短くすることがチーム内のテーマです。 今は2~3ヶ月に1度のリリースなのですが、それをもっと短縮しようとしています。 それに合わせて、QAがやる試験も柔軟に変えていきたいと思っています。 高い品質を保ちつつも、早くリリースできるようチャレンジしていく予定です。 具体的に言うと、試験に関わることを、もっともっと自動化したいですね。
小山さん: 直近だと、まだ始まったばかりの自動テストを安定運用までもっていきたいです。テスト結果の安定と、ルールの浸透を目指します。 Garoon 開発で複数チームでのスクラムを行っているので、共通の指針としての品質目標やテスト戦略の整理もしてみたいですね。 実装にも興味があるので、機会があればテストファーストなコーディングにも挑戦したいです。
森さん: テストの自動化にチャレンジしていきたいです。 といっても、今まさにテストの自動化はやっているのですが、 テストの準備など、テスト以外でもできるところは全て自動化していきたいですね。
中園:3人とも”自動化”というのがキーワードですね。自動化がこんなに熱いとは!
最後にひと言
三牧さん: これからもいろいろなことにチャレンジして、品質の向上に貢献していきたいです。 あとはそうですね、kintoneのQAは人が足りないので、メンバーを絶賛募集中です。
小山さん: 私のチームもやりたいことに対して人数が足りてないので、ぜひ来てください。 これまでやってきたことにかかわらず、論理的に考えることが得意な方や、物事を順序立ててすすめたい方、細かいことに気がつく方は、QAに向いていると思います。
森さん: QAは責任感ある仕事で、その分やりがいがある部署です。毎日が楽しいです。 これからも、品質の面から、サイボウズ製品を支えていきたいと思います。
QAの仕事に興味をもった方へ
本記事でサイボウズのQAについて、雰囲気の一端を紹介できたのではないかと思います。
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また定期的にMeetupも開催していますので、こちらもチェックしてみてください。
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