サイボウズ・ラボ体験記

サイボウズの岡田です。

私はもともと東京本社で製品開発を担当していましたが、昨年12月から5ヶ月間サイボウズ・ラボに出向し、本社との共同プロジェクトで研究開発を行いました。そして現在は松山オフィスで製品開発を行っています。松山での開発についてもいろいろとお話したいのですが、それは次回のお楽しみということで、今回はサイボウズ・ラボでの生活についてお話しさせていただきます。

サイボウズ・ラボの人たち

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、サイボウズ・ラボでは錚々たるメンバーが働いています。出向前はそんな人たちと一緒に働ける楽しみと、天才と呼ばれるようなエンジニアは気難しくて関わりにくい人が多いんじゃないか、技術力が違い過ぎるのにうまくやっていけるだろうか、という不安がありました。しかし、いざ行ってみると、コミュニケーションを取るのが好きな人ばかりで、本当に楽しく働くことができました。

もちろん、楽しく飲むこともできました。
Labs

また、ラボのメンバーは毎週のように技術系のイベントや勉強会に参加していました。毎週行われる進捗報告会で話を聞いていると、社外の交流の場でたくさんのエンジニアから情報を仕入れて技術力を磨くことも重要だと感じました。

日常の様子

仕事中はみなさん黙々と作業しているので基本的に静かですが、グループウェア上のコミュニケーションは非常に賑やかでした。

特に賑やかなのはラボのメンバーひとりひとりが持っている『ひとりごと』という掲示板です。技術的な話からご飯の話、お子さんの話まで、本当になんでもかんでも書きたいことを書くのですが、全員が全員の『ひとりごと』をチェックしていて、あっという間にたくさんのコメントが書き込まれます。

これはおもしろい!ということで、松山開発部でも『ひとりごと』を始めてみましたが、意外な人からコメントが書き込まれたり、いろんな技術情報を簡単に共有できたりと、今では欠かせないツールになっています。

学んだこと

ラボでの私の主な業務は C++ での設計・コーディングだったので、特に C++ に関しては非常に勉強になりました。

template も STL もよくわからず、設計なんて全くやったことがない状態からスタートし、C++ の基礎文法レベルがきちんと理解できるようになるまで1ヶ月。boost のソースコードをある程度まともに読めるようになるまで1ヶ月。自分の書いたソースコードを見直しては納得がいかず何度も書き直すこと延々…。

毎日のように技術的なアドバイスを受けたり、何度もコードレビューをしてもらって最終的に納得のいくものを作り上げることができましたが、自分一人で勉強しただけでは到底成し得なかったことだと思います。

最後に

これまで、サイボウズとサイボウズ・ラボの交流は決して十分ではありませんでした。しかし、今後はもっと交流を深めて、ラボの技術力をサイボウズのエンジニア一人ひとりの技術力の向上、そしてサイボウズ製品の進化に活かしていきたいと思います。

また、私自身はラボから遠く離れた松山の地で、ラボで学んだことをしっかりと伝えていければと思っています。