最近は、一気に秋めいて、朝晩はひんやりとしてきましたね🍁
こんにちは!テクニカルコミュニケーションチーム(以下、TC)の原嶋です。
私はテクニカルライターとして、主にcybozu.com共通管理ヘルプの管理やヘルプサイトの多言語化ディレクションなどを担当しています。
毎日何かしら書いている日々です。
ところで、世の中のテクニカルライター、UXライターの皆さんは、ライティング向上って、どんなことされてますか? 書籍、セミナー、オンラインレッスンなど選択肢は様々ですよね。
TCでも試行錯誤していますが、目先の仕事に追われて、長期的な改善に必要な情報収集がつい疎かになりがちです。
そこで、今は毎日30分の時間を確保して、チームメンバーが集まって海外のカンファレンス動画を見る活動を続けています💡
1年間やってみて、どのような効果があったか、ここで紹介させてください。
海外の動画を見るきっかけ
日本ではまだ手探りで進めているUXライティングやアクセシビリティ、インクルージョンなど、TCで必要となる知識は英語のほうが情報源が多いですよね。 翻訳記事などを待つのではなく、英語のまま学ぶほうが情報をいち早く収集できるのではないかという思いがチームにありました。
そんな折、海外の大学院にチャレンジしているメンバーが、みんなで海外のカンファレンス動画を見る会をしようと提案してくれました🎉
英語動画を1人で見るのは途中で挫けそうだけど、希望者でわいわい見るのであれば、離脱することなく最後まで頑張れそう👀
何より、みんなで見れば楽しいはず!
勉強会の進め方
英語を頑張らないと or 英語がある程度できないと動画から学べない、となってしまうと、せっかくの機会が台無しです。
動画を見る際は、英語ではなく「話されている内容を学べる」という点をカバーできると良さそうだね、と参加者で話し、次のようにしました。
1. 英語ネイティブと同じスピードで聞くのは諦める
理解できればそれでOKのスタイルです。スピードは求めません。
- 動画の速度を0.75倍にする
- 字幕はONにする
- 理解が追いつかないときは、1文ずつ動画をとめて意味を確認する
- 分からない単語や表現があれば都度調べる
2. 毎日決まった時間にやる
英語動画って、見るのにものすごいエネルギーいりますよね。(え、私だけ?)
英語の処理に頭を使うので、とっても疲れます。
1本の動画を通しで見るのはつらすぎるので、続けやすいように、毎日決まった時間に少しずつ見るようにしました。
TCでは、平日の11時30分から12時までをこの勉強会にあてています。
3. 参加は任意
来れる人が参加するスタイルです。
もし自分が欠席しても、その日見た動画の内容を参加者がメモしてくれるので、次回の参加までにキャッチアップできます。
4. 無理して開催しない
3名集まれば開催。それ以下の参加者であれば、その日はスキップします。
体調不良や、お子さんのケアなど、事情は様々なので強制はしません。
5. 内容が難しい動画は視聴を諦める
スピーカーが話している内容が、何度聞いても聞き取れなかったり、理解できない場合は、その動画が上級者向けだと割り切って見るのを諦めます。
見たい動画はたくさんあるので固執しなくてOK。自分たちが理解できる内容の動画から見ていきます。
6. 「画面シェア係」と「メモ係」を決める
役目を分担して、一人ひとりの負荷を減らす工夫をしました。
参加者のうち1人が動画を再生して、Zoomで他の人と画面を共有します。別の1人は、動画の内容をメモします。他の人は動画を見ることに集中し、話されている内容をメンバー間で共有します。
係は固定ではなく立候補制です。「私、今日動画流せるよ」「今日はネットの調子悪いから別の人やって」など、臨機応変にしています。
7. 英語が得意な人に頼る
それでも、英語への不安は残ります。
せっかく動画を見るのだから、やっぱりちゃんと理解したい!でも、自分たちのスキルだけだと自信がない。
そこで、動画の内容が正確に理解できるよう、TCのソフトウェアローカライズエンジニアにも協力してもらいました。
(実はTCには技術文書の翻訳ができるメンバーが所属しているんです!上記ポジションの説明はまた別の機会にさせてください😃)
もちろん、ずっと英語のできるメンバーに頼りっぱなしというのもいけないので、まずは自分なりに解釈してみることにもチャレンジしています。
「画面シェア係」を担当する人が、まずは自分の思う訳を伝え、解釈が間違っているときは、英語のできるメンバーがそっと訂正してくれます。
チャレンジ精神バンザイ!優しいメンバーバンザイ!
1年間で見た動画本数
2020年9月にスタートして、2021年9月末まで、1年間で合計18本の動画を見ました。
(うち1本は現在視聴中のものです)
毎日コツコツ見た甲斐があります✨
この18本の中から、特に良かった動画を紹介したいなと思っています。
紹介記事は、この記事に続くPart2とPart3の記事で案内予定です。
見る動画を選ぶ方法
時間のあるときに、次に見る動画の候補を挙げていきます。
そして、各メンバーが自分が見たい動画に投票し、投票数が多いものを見ていきます。
もちろん、このアプリでは、見た動画のメモを残す役割も果たしています。
この動画で話していた事なんだっけ?前回休んだからキャッチアップしたい!という場合でも、メモで確認できます。
棚ぼた効果
勉強会は、海外のテクニカルライターやUXライターの情報を学べるだけでなく、別の嬉しい効果もありました🎉
効果1:知識がシェアされる
本の輪講と同じように、動画から得た知識と次からどのようなアクションをするとよいかといった学びを参加者間で共有できます。
この知識の共有のおかげで、その後の仕事での議論がスムーズになっています。
効果2:チーム内のコミュニケーションの時間にもなる
COVID-19の影響で、TCメンバーも在宅勤務をしています。
在宅勤務だと、誰かと話すという時間も事前に時間が空いているかなど確認が必要で、気軽に話す時間を持つのが難しいですが、この勉強会は毎日決まった時間に開催されるので、ほぼ毎日誰かと顔をあわせて話す機会が持てるんです。
参加者が集まるまでは、週末何する?このお取り寄せ美味しかったよ!など他愛もない話をしています。
目的は勉強会ですが、このちょっとした会話がよい気分転換になっている面もあります。
このブログは3部構成だよ
と、ここまで きっかけからツラツラと書いてきましたが、けっこうな長文になってきました。
参加者お気に入りの動画は、Part2とPart3の記事で紹介させてください🙏
お楽しみに!