こんにちは!モバイルチームの刈川です。 今年もサイボウズではサマーインターンシップを開催しました。 すでにセキュリティコースとWeb開発コースの開催報告が上がっていますが、今回はモバイルアプリ開発コースについて紹介したいと思います。
概要
今年は初のオンラインでの開催となりました。 ※去年の様子はこちら。
インターンでは主に「開発を通じてサイボウズの文化や雰囲気を知ってもらう」ことを目的として、様々なプログラムを用意しました。特に今年はCOVID-19の影響で物理的に出社してもらうことが難しい状況だったため、オンラインでも会社やメンバーの雰囲気が伝わるような工夫をしています。期間中はほぼ全員が自宅からビデオ会議に繋ぎ、面談をしたりランチをしたり、また、画面共有を活用したモブプログラミングも行いました。
やったこと
参加者2〜3名 + メンター2名で一つの開発チームと見立て、kintone を利用したクライアントアプリの開発を行いました。モバイルコースは9月の上旬と中旬の2つの日程で開催したのですが、日程ごとにiOSとAndroidにメンバーを分けました。 作ったアプリは以下のとおりです。
- [Android] バーコードスキャナを利用した在庫管理アプリ
- [iOS] タイムカードアプリ
ざっくりと以下のような工程で進めていきました。
インターンでの開発の流れ
基本的にインターンはサイボウズが普段から実践している開発プロセスに則った形で進めていきます。サイボウズではスクラム開発の手法を取り入れており、以下のような流れで開発を進めていきます。
- 要件(バックログ)の紹介
- バックログのリファインメント
- スプリントプランニング
- 実装(モブプログラミング)
- スプリントレビュー
※各用語は一般的なスクラム開発と同じですので初耳だよ〜という方は調べてみてください:)
まずは実装するアプリの要件(バックログ)を紹介したあと、そのバックログがどのくらいの実装コストがありそうか、技術的に懸念点はないか、などをチーム全員で話し合います(リファインメント)
リファインメントが終わったら、実装計画(プランニング)をやっていきます。 ここでは機能を実装するにあたって行うべきタスクの洗い出しや、タスクを遂行する上で障害となる懸念点の共有や解決を全員で話し合います。これらの項目を実装に入ってから相談していると作業が途中で手が止まってしまうため、実装を始める前に全員が問題意識を共有できている状態になるようにします。プランニングが終わったらいよいよ実装の開始です。ここまでで大体1日目が終了します。
開発はモブプログラミング形式で進めていきます。モブプログラミングでは実際に手を動かす「ドライバー」1人と、そのドライバーに指示を出す「ナビゲーター」複数人に分かれます。手を動かす人が固定されないように、時間で区切って適宜メンバーを入れ替えていきます。
5日目の最終日では成果発表会を行います。発表では他のコースの参加者とメンターを交え、コースでやったことや実装した機能のデモ、学んだことなどを発表してもらいました。
開発以外にも…
開発以外にも、社員との面談や、実際に製品開発チームが行っている会議を見学したり、ふりかえりや雑談などを交えてサイボウズの雰囲気を感じ取ってもらいました。
参加者の感想
インターンに参加してくれた方の感想を一部ご紹介します。
この五日間で技術や開発までのプランニングなど多くの学びを得ることができました。また画面越しではあるものの、サイボウズの会社の雰囲気や働きやすさも感じ取ることができました。今回インターンを通してインプットしたことをこれからはしっかりを自身のなかで整理し、アウトプットしてきたいと思います。五日間ありがとうございました。
社員の方も非常に優しく接していただき,社内の様子がよく分かるという意味で非常に素晴らしいインターンシップだったと思います. 特にアジャイルやスクラムといった組織論についても教えていただきプログラミングの技術的な部分以外も成長できたと言うところが個人的には一番大きな収穫だったと思っています. ただし,もちろん技術的にも非常に成長することができたと思っています.普段はAndroidをやっている中,iOSコースで参加したのですが,サイボウズのモバイルチームの方々は両方やられている方の割合が多く,iOSコースなのにAndroidで例えても的確に教えていただけたりなど,特徴的な部分も多かったと思います. このように,勉強できることももちろん多かったですが,何より楽しく充実した5日間を過ごすことができました. ありがとうございました.
わかったつもりになっていても、モブプロでチームメンバーに実装の妥当性や内部実装などについて指摘されることで初めて気づくわからなかったところも多く、理解度を高めていくという意味でとてもよかったと思っています。なおかつそれが、責められるわけではなく、同じくわからないなりに提案として提示されるチーム内の風土が自然と出来上がっており、心の安全が保たれていた感覚があったのがよかったです。
まとめ
今回はオンライン開催という特殊な回だったのでメンター・参加者も含め、初めての体験が多い年となりました。本来ならば物理的に出社してもらってオフィス見学なども体験させてあげたかったのですが、それを抜きにしてもオンラインでのコミュニケーションを通してサイボウズの雰囲気が十分に伝わったようでなによりでした。
インターンは来年も開催する予定なので、この記事が参加しようかな〜と思っている人の参考になれば幸いです。