チームで行うリモートワークに対する7つの工夫

こんにちは、フロントエンドエキスパートチーム@sakitoです。

今回はフロントエンドエキスパートチームがリモートワークで工夫している内容や、解決してきた課題を共有したいと思います。

最近リモートワークをはじめた会社やチームにとって参考になれば幸いです!

※ テレワークやリモートワークという言い回しがありますが、本記事内ではすべてリモートワークで統一しています。

所属しているチームと会社の状況

サイボウズには、リモートワークをいつでも行うことができる文化があります。オフィスに出社するメンバーもいれば、フルリモートのメンバー、拠点の異なるメンバーもいます。

現在、チームメンバーは 7 人いて、その内訳は東京 4 人、大阪 1 人、愛媛 1 人、福岡 1 人となっており、チームメンバーの働く場所は複数にわかれています。

働く場所がわかれてるのもあり、日々の業務のやり取りは自然とオンライン上で行うのが中心となります。こういった状況から、チームとしてリモートで業務を進めていくのに支障がでないように、いくつかの工夫をしています。

ここからはチームで行っている工夫の紹介をします。

工夫その 1. 朝会で雑談タイムを設ける

チームでは毎日30分ほど朝会を行なっています。
内容は前日の振り返りやその日のタスクを確認するだけですが、このときに雑談する時間を意識的に設けています。

この雑談の時間を前半に15分ほど設けることで、日々直接話すことができない状況でもコミュニケーションを取ることができています。
また、さまざまな理由から開始時間に遅れて入ってくるメンバーへのフォローにもなります。

工夫その 2. 週に 1 度チームでリモートランチを行う

週に 1 度チームメンバー全員でリモートランチをする機会を設けています。 話す内容は仕事に関する話題以外にも、メンバーの近況報告やフロントエンドに関する情報などさまざまです。

オンラインでのコミュニケーションは、朝会の雑談とこちらのチームランチが主なものになります。
オフラインと比べてテキストコミュニケーションが多くなるリモートワークでは、顔を見ながら小さなコミュニケーションを重ねて信頼関係を構築することが大事だと思っています。

ランチをしている風景
ランチをしている風景

工夫その 3. 離席、出勤、退勤時はチャットで共有する

サイボウズではさまざまな働き方を選択できます。

開始や終了の時間が異なるメンバーがいることもありますが、リモートではメンバーが現在在席しているのか離席しているのかが把握できないこともあります。対策として、作業開始や作業終了、私用で離席するときなどのタイミングで、離れることをチャット(Slack)で共有しています。

出退勤を報告しているslackの画像
実際のslackの画像、ゆるく運用してます

工夫その 4. ミーティングは全員オンラインで参加する

オフラインで直接集まりつつリモートで参加する人がいるという構図のミーティングでは、オフライン側が中心で話が進みがちになってしまい、リモートの参加者が発言しにくい状況になりやすいです。
そのため、オフラインで参加する人数が何人いても、全参加者がオンラインでつないでミーティングを行うようになりました。こうすることで、全員が同じ状態で発言できるようになり、非対称性を解消しています。

(隣の席のメンバーとオンラインで話す状況もよくあります。)

工夫その 5. 定期的にチームメンバーと直接顔を合わせる

弊チームのメンバーは日本全国に散らばっていますが、全員で直接顔を合わせてコミュニケーションを取るために 3 か月に 1 度、約 3 日の出張を行っています。
このタイミングが丁度 1Q の締めになるので、1 日かけてチームについて議論を重ね、次の Q に向けての準備を行います。

そのほかにも出張先の地域の名物を食べに行き、一緒に観光をしています。直接顔を合わせることで、普段のリモートでの作業も心理的にやりやすくなっていると感じます。

※ 今年に入ってからは昨今の事情もあり、出張は行っていません。

フロントエンドエキスパートチームメンバーが集合している様子
度々顔を合わせてわいわいしてます

工夫その 6. 作業ログを残す

チームメンバーはそれぞれがさまざまなタスクを行なっています。
このタスクを個人で進める際に作業ログを残せる場所を用意しています。

作業ログを残すことで、タスクをどのように進めたか、どのような背景で意思決定を行ったかなどが共有できます。また、困っている、悩んだことを残すことでチームメンバーが非同期的にその情報を拾ってフォローすることもできます。

この作業ログは、ほかのメンバーが関連タスクを行う場合に現状把握をするために見返すのにも使えます。

工夫その 7. モブプログラミングで開発・資料作り

サイボウズでは、基本的にタスクの消化をモブプログラミング(ドライバーとナビゲーターに別れて一緒にタスクに取り組むスタイル)で行うことが多いです。
モブプログラミングの手法や工夫については、kintone チームが書いたこちらの記事(リモート・モブプログラミングという働き方)がありますので、モブブログラミングとは?という方はこちらをご覧ください。

モブプログラミングでは画面をみんなで見ながら議論しつつ 1 つのものを作り上げていくので、意思決定の合意が取りやすくなります。

開発以外にもドキュメントなど、チームとして必要なものを作るときや、個人で作っているものに対して社内の有識者にみてもらいたい場合にモブをするなど、全社的にモブでやっていく文化がサイボウズ内で育ってきていると感じています。

そのほか

マイクから入力される音声が聞こえづらいことや、キーボードの打鍵音などの雑音が入ってしまうと会話がしづらいので、可能な限りマイク付きのヘッドホンがあるといいです。

サイボウズではチーム以外の取り組みでも、リモートワークに対するさまざまな取り組みをしているので、こちらも参考にしてください!

おわりに

今回はリモートワークを進めるうえで工夫していることを紹介しました。

紹介したように、リモートワークに対するチームとしての工夫はコミュニケーションに対するものが多くなっています。
チームでは毎週 KPT を行い、問題が起きてたらなにかしらの改善を見つけて、翌週には実践するようにしています。この過程で様々な工夫が生まれてきました。

今回紹介したフロントエンドエンドエキスパートチーム以外のチームでも、様々な取り組みがサイボウズでは行われているので、他のチームから紹介されるのも楽しみにしています!

会社がリモートワークをできる制度と設備や環境を用意してくれのなら、あとは個人、チームでどれだけリモートを活用できるのか工夫していきたいですね。