こんにちは。kintoneメンテチームの石井です。
サイボウズでは、cybozu.comのアーキテクチャ刷新プロジェクト「Neco」を実施しています。 今回、サイボウズの「大人の体験入部」の制度を利用し、Necoプロジェクトの体験入部をしてきたので、その内容をレポートします。
本記事では「大人の体験入部」および「Neco」プロジェクトを紹介します。 Necoプロジェクトで体験したタスクについては、以下の記事に記載していますので、興味があれば参照いただければと思います。
そもそも「大人の体験入部」って何?
「大人の体験入部」とは、サイボウズのキャリア形成・研修制度の一つで、気になる部署の仕事を一時的に体験することができる制度です。 期間は1日から最大3ヶ月、日本国内だけでなく海外拠点の体験入部も可能です。 サイボウズでは、自分のキャリアは自分で決める文化があり、それをサポートするための制度の一つですね。
希望理由は人それぞれですが、例えば以下のような理由で「大人の体験入部」が利用されています。
- あの部署に異動してみたいけど、やっていけるか不安なのでちょっと体験してしてみたいな。。
- あの部署のノウハウを学んで、自分の業務に活かしたいなぁ。
- てか、あの部署がどんなことをしているのか知りたい!
もちろん、所属部門や受入先部門との調整は必要になりますが、ほとんどの場合で希望どおり体験入部が実施されているようですね。
Necoプロジェクト体験入部
そんな大人の体験入部ですが、今回は、大阪から東京オフィスへ、3週間ほどNecoプロジェクトへ体験入部をしてきました。
経緯的なものを説明しますと、昨年末の面談で当時のボスに、 インフラ周りに興味があってチャンスがあればNecoプロジェクトとかやってみたい、みたいな事を言いました。 すると、あれよあれよと言う間にNecoプロジェクトのリーダー@ymmt2005さんと面談することになり、今回の体験入部が決まりました。
面談当時まだ入社3ヶ月程度(今は半年くらい!)だったのですが、こんなワガママみたいな事聞いてもらっていいのだろか、と素直に驚きました。
それでNecoプロジェクトって?
「Neco」プロジェクトについてはこのブログ(Cybozu Inside Out)でもいくつか記事が書かれているので、ご存知の方もいると思いますが、 現行のcybozu.comのインフラ環境はいろいろつらみがあるので、今どきの技術を取り入れてNoOpsなインフラを作っちゃおう!といったプロジェクトです。 Necoプロジェクトで開発しているプログラムは、OSSとして公開しているのでぜひご確認ください。
現在は、ネットワーク設計やKubernetesをベースとしたクラスタ管理のための基本的な機能の開発が完了し、実運用で必要になる機能やモニタリングツールを拡充している段階です。 1stターゲットはElasticsearchで、現行のcybozu.comで動いているサービスを、段階的にNecoに移行する計画になっています。
まだまだやることがたくさんあるので、We are hiring! といった状態です。
モブプログラミング、はじめました (注: 前からやってます)
手前みそかもしれませんが、Necoプロジェクトは結構難しいことをやっています。
Kubernetesをベースに、システム運用を妥協なく自動化し、例え障害が起きたとしても事前に宣言(設定)しておいた状態に自動で復旧してくれるようなインフラを目指しています。 そのためには、クラスタのネットワーク構成からアプリケーションの状態まで、きちんと理解して制御してあげる必要があります。
つまるところ、覚えることがとても多いです。(いや多かった。。)
そのため、体験入部が始まる前は、希望したものの大丈夫だろうか?と不安があったのですが、実際に体験入部を始めてみると、
- 新しい人向けのチュートリアル
- モブプログラミングによるOJT
- 過去の調査レポート
などがあり、気合を入れれば何とかなるだろうな、といった気持ちになりました。
Necoプロジェクトの人たちも、まず知識をつけることが最優先と考えてくれていて、また優しい人が多い (これはNecoプロジェクトというよりもサイボウズメンバー全般ですね)ので、わからないことは聞けばいろいろと教えてくれました。
今回の体験入部でネットワークやKubernetsなど自分の知らない領域のことをガッツリ学べたので、エンジニアとして良い体験をさせてもらったな、と言うのが正直な感想です。 まだまだ、いろいろな事にチャレンジしていきないな、と思える3週間となりました。
(本記事はここまで、体験入部中に行なったタスクについてはこちらをどうぞ!)
おわりに
今回の記事では、サイボウズの「大人の体験入部」の制度と、「Neco」プロジェクトについて紹介しました。
サイボウズは、扱う製品は少なめですが、フロントエンドからサーバサイド、インフラまわりまで、全て自社開発をしており技術的な幅を持った会社だと思います。 また、文化的にも制度的にも、意志さえあればチャレンジできる環境があります。
チャレンジしたいなぁ、今の会社窮屈なんだよなぁ、と思っている、そんなあなたに、つ[We are hiring!]