デブサミ関西「企業向けクラウドサービスの開発・運用」の発表報告

こんにちは大阪開発部の三苫(@mitomasan)です。

2016/09/16 デブサミ関西(Developers Summit 2016 KANSAI #devsumi)にて「企業向けクラウドサービスの開発・運用 ~悩みどころのパターンと対策~」というタイトルで発表してきました。少し間が空いてしまいましたが報告します。

きっかけ

私はサイボウズ大阪開発部ではまだ一年目のエンジニアなのですが、入社以前より企業向けのクラウドサービスをいくつか開発・運用したことがあります。ですので、世のクラウドサービスが運営会社がどのような事に悩み、解決しているのか興味がありました。

入社後もクラウドサービスを開発・運用する上で起こる問題はどんなものがあるだろうと観察しながら(もちろん当事者として対応もしながら)過ごしてきました。

そこから出た結論としては、どこの会社でも同じようなことが課題としてもちあがり、それを解決する方法に銀の弾丸はなく、問題が出てきたコンテキストも様々で、解決策はコレと単純に言えるものではないものが多い、という当たり前のものでした。

とはいえ「似たようなことは、形は違えどどこでも起きうるんだな」と感じる話もあり、何らかのパターンをとして伝えられそうな気がしたのでこの機会に整理しておきたいと思ったのがきっかけです。

発表内容について

この発表ではクラウドサービスの開発・運用するうえで起きる問題をそれぞれ経験・課題・理想・対策という項目をもったパターン形式でまとめて発表しました。

最初は発表時間分のコンテンツを用意できるかなと心配していたのですが、いざふたを開けてみると当日の45分ではしゃべり切れない分量を用意してしまいました。

  • 性能系
    • 見積れない性能要件
    • 事前チューニング困難
    • 想定外のヘビーユーザー
  • リリース・運用系
    • 継続的デリバリー vs 定期更新希望
    • 無停止リリース
    • 障害調査とセキュリティ
  • サービスのありかた
    • どこからお金をいただこう?
    • 個別カスタマイズ
    • 新機能 vs 利便性

当日は上記の9パターンのうち5個程度をお話したのですが、残りについては話せずじまいでしたので当日参加いただいた方も資料をお読みいただければ幸いです。

www.slideshare.net

感想

ここからは私の個人的な感想になるのですが、この資料を書いたときにすでに「このトピックの内容はすでに古いな」と思うこともありました。

技術の進歩は早く、昔とても難しいと感じていたことが今の世の中ではとても簡単になっているかと思うこともあれば、やっぱり今でも変わらず難しいなと思うことも多いです。「ここは仕方がないよ」と思うことが意外と解決されていたり「こんなの誰もがハマるからいい加減解決されてないとおかしい」みたいなことが今も解決されていなかったり。

過去の結論にとらわれず、現状に合わせて物事を評価しなおす、課題解決にもう一度取り組んで見ることが大事なのかなと感じました。

また、アウトプットの方法として今回パターン形式でまとめるという事を初めてやってみました。命名センスなどが問われますが、なかなか作るのも楽しく自分の経験を整理・カタログ化できるのでおすすめのアウトプット方法だと感じました。

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