先日(※1)行われた「第5回Webとデータベースに関するフォーラム」(WebDBフォーラム2012※2)において、サイボウズ・ラボの星野 喬が技術発表を行いました。
発表タイトルは「ログ先行書き込みを用いたストレージ差分取得の一手法」。
これは、バックアップやレプリケーションにおける差分データの取得や記録を効率化するために、ブロックデバイスにおいてログ先行書き込み(Write-Ahead Log)を用いるというもの。プロトタイプとしてLinuxカーネル用のラッパーブロックデバイスを実装し、性能評価を行った結果についても報告されました。
この手法は「Write-Ahead Log on Block-devices」にちなんで「WalB」(ワルビー)と名付けられました。構想段階を入れると2年越しの社内プロジェクトで、詳細が明らかにされたのは、これが初めてとなります。
サイボウズ株式会社としては、昨年に引き続き本イベントに協賛し、以下の発表に対してサイボウズ賞を授与させていただきました。
「キーワードの役割と要素の特性を考慮したXML検索」 田邊翼、清水敏之、吉川正俊(京都大学)
(編集部)
※1:2012年11月20日(火)、21日(水)/※2:主催は、情報処理学会データベースシステム研究会、日本データベース学会、電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会。