対談:ニューカマーから見たサイボウズのAndroid事情

サイボウズでは去年より、Androidエンジニアの採用活動に力を入れてきました。その結果、今年の上期に新卒入社1名と中途入社3名のあわせて4名のAndroidエンジニアがチームにジョインしてくれました。

今回は、その4名のニューカマーを主役に「ニューカマーから見たサイボウズのAndroid事情」というテーマで対談を行いました。

対談に参加したAndroidメンバー一同

メンバープロフィール

ファシリテーター

東條:2019年4月新卒入社。サイボウズOffice新着通知のAndroid開発を担当。(画像左上)

ニューカマー

宮本: 2022年4月新卒入社。サイボウズOffice 新着通知のAndroid開発を担当。趣味はドライブと何かを作ること。(画像真ん中上)

Jake: 2022年3月中途入社。サイボウズOffice新着通知のAndroid開発を担当。趣味は自転車、飛行シミュレーターなど。(画像右上)

マサキ: 2022年5月中途入社。サイボウズOffice 新着通知のAndroid開発を担当。(画像左下)

藤田: 2022年4月中途入社。kintoneのAndroid開発を担当。趣味はサッカー、ONE PIECE、キャンプなど。(画像右下)

サイボウズを選んだ理由と入社後の印象

──(東條)最初の質問として、なぜサイボウズに入ろうと思ったのか、サイボウズを選んだ理由を教えていただけますか?また、入社前後でイメージ通りだったところ・ギャップを感じたところはありますか?

宮本) サイボウズを選んだ理由は、インターンに参加したからというのが結構大きいです。サイボウズのインターンに参加を決めた理由は、もともとTwitterでフォローしている人にサイボウズの人が多くて、「なんか面白そう」みたいな理由だったんですが(笑)

実際インターンで、サイボウズの皆さんと触れ合って、すごい良いなと思って、そのまま第一志望になったという感じですね。

── 良いなというのは、例えばどういうところ?

宮本)そうですね。僕の感覚に合っている感じがして、その当時はいろいろな人と開発することが多くなかったのですが、そういった開発も体験したいなとは思っていました。インターンでモブプロを体験して、まさにみんなで開発を進めるタイプの開発手法なので、改めてそういった開発の進め方はすごく良いなと思いました。それと、人の雰囲気が良かったので、そういうところも最高だなって思います。

(入社前後でのイメージについて)僕はインターンのときと比べて全然違うじゃんみたいなことはなくて、概ねインターン通りだったなと感じています。ですが、インターンのときはAndroidエンジニアが全然いないって言われていたんですけど、今は「まあまあいるやんけ」と思いましたね。そこは「あれ、話が違うぞ」みたいな感じに…

藤田)その間に我々が続々と入社したから(笑)

宮本)僕としてはインターンに行ったからというのが大きいと思いますが、特に何か大きなギャップっていうのはなかったですね。

── マサキさんはいかがですか?

マサキ)サイボウズを選んだ理由だと、単純に「なんかプロダクトが面白そう」っていう印象が一番メインかなという気がしますね。印象という面では、そもそもFindy(採用サービス)で連絡をもらうまではサイボウズのAndroidチームやモバイルチームの存在を知らなかったので、「Androidチームがあるんだ」とそこで初めて気づいた感じですね。

入社前後のギャップに関しては、あまり感じなかったですね。概ね、面談とか事前に調べたときに感じた印象と想像通りという感じでした。

── Jakeさんはどうでしたか?

Jake)以前の会社から転職を考えるようになったとき、正直私は外国人なので日本のIT企業については詳しくなかったのですが、その状態でAndroid開発者として良い会社を選ぶために、会社がAndroidプラットフォームにどんな貢献をしているかを見るようにしました。DroidKaigi のゴールドスポンサーを全部リストアップしてその中の会社ならと思っていて、中でも最初に内定をもらった会社がサイボウズでした。

入社してみて、思っていたよりも技術的なレベルの高いAndroidアプリ開発が進められている点が意外でもあり、本当に良かったと思います。実はサイボウズという会社が、あまりモバイル的にどのような開発をしているかについて発信していなかったので、入社前に会社について調査した限りでは、それを感じることはできませんでしたが、入社してみて本当に高い技術力を持っていることを感じられていて、それが本当に良かったと思います。

── 藤田さんはどういった理由でしたか?

藤田)サイボウズを選んだ理由なんですけども、前職とかでも、モブプロやスクラム開発をしていて、エンジニア以外の人たちとのコミュニケーションを日々取っていました。そのためチームワークというか、グループとして動くところの大事さを感じてました。そういう意味でサイボウズで掲げているチームワークあふれる社会を作るという理念などに共感できた事が大きいです。あとは、先ほどのモブプロやスクラムなど開発体制を考えても、前職でのやり方とかなり近しい部分があったので、さほど戸惑いなく業務できそうと感じれたのがあります。

── 藤田さんはチームワークを大事にされているということですが、実際に入ってみて、サイボウズのチームワークはどうでした?

藤田)そうですね。モバイルチームも当然そうなんですけども、1人1人の方がすごい主体性を持って働いてると感じます。kintone上でのやりとりが主な日々のコミュニケーションになっている中で、きちんと業務を回せてるので、そういったところは主体的に動いてるっていう印象がありますね。

まだ入社してから半年とかちょっとですけど、困った事などを解決できないような人は見受けられないので、本当に全員がしっかりと仕事をしてる印象を非常に強く持っていますね。

── 入社前後でチームワークを大事にしてる部分はイメージ通りでしたか?

藤田)そうですね。チームワークを大切にされているからこそ、困ってる人も誰かが助けるし、業務も円滑に回っているのだと思います。

サイボウズの良いところ・イマイチなところ

── では、次の話題としてサイボウズのいいところ・イマイチなところについて教えていただけますか?

入社前後の受け入れ体制のお話

藤田)まず思ったのは、入社前後での受け入れ体制についてですね。非常に丁寧で、全てが確立されている感じがします。なので、いろんな分野での研修がありましたが、フォローもしっかりあったので何も心配なく入社できましたね。

── 具体的にはどういう研修やフォローがありましたか?

藤田) 入社前はkintoneのゲストスペースでやりとりさせてもらって、端末の手配からアカウントの情報まで諸々のことを全部入社前に確定していただきました。入社してからも、人事の方の研修だったり、他にもセキュリティ教育もあり、また入社1ヶ月後とか3ヶ月後とか入社した直後だけじゃなくて、定期的に研修でフォローしてくれるというのも、今までなかったので、そういったところも非常に良かったなと思いました。その研修を通して、同期入社の方とのコミュニケーションも取れたりしてるので、非常にありがたかったし、サイボウズのいいところなのかなって思いました。

多くの情報が公開されていて良い / 情報との付き合い方が難しい

藤田)基本誰でも何の情報でもアクセスできるみたいなところは結構びっくりしました。大事な会議の内容であっても議事録が見れるところが、すごいなって感じました。

宮本)(kintoneの通知で)議事録確認してくださいってきますね。

マサキ)いろいろありますね。情報が多すぎてkintoneの通知画面との付き合い方が難しいなとずっと思ってます。

宮本)最初は情報の流れの速さに驚きましたけど、最近は流しながら必要な情報だけ見るという術を身につけました。

マサキ)そうですね。最近流し読みをしていますが、たまに流してはいけない情報も流してしまっている気がして、付き合い方を考えないとなと思ってますね。

宮本)ある意味良いところでもあり悪いところでもあるのが、受け取れる情報量の大きさっていう。

マサキ)サイボウズの社員数の規模で、様々な情報がオープンにされているので情報が溢れていますね。

宮本)もう毎日追加されて、さらに過去のものも大量にあるという感じですよね。 kintoneで自分にメンションが飛んでない通知を見るときって、もうなんかTwitterみたいな気分なんですよね、ほとんど。

マサキ)そうですね。それはあるかも知れないです。

改善に意欲的で建設的な議論ができる / 自由度が高くて難しい

Jake)技術力よりも重要なことは、皆さんと一緒に何か、例えばソフトウェアのアーキテクチャとかソフトウェア的・開発的なことをちゃんと話すことができる雰囲気があって、それがより重要なところだと思ってます。そのような雰囲気とか社風が、本当に良かったと思ってます。

── 確かに。振り返る時間や議論する時間は結構取ってますね。

藤田)そういう意味では自分の前職なんかは、週一で振り返りをやってたんですけども、日々の業務の中でそういうアーキテクチャの話とか、コードベースでより良くしていこうって話がなかなか出てなかったなっていうのをちょっと思い出して、そういうところを自然とできてるのは確かにすごいなって、改めて感じますね。

作ってリリースして、作ってリリースしてと、なかなか保守とかに回す時間が当てられないですけど、そこはやっぱりちゃんとサイボウズでは惜しみなく思考投資してるし、それを一つの業務としてやってるのは印象的ですね。

Jake)そうです。ちゃんと議論ができたり、例えば、期限があっても、良いコードのためにみんなで話しあって、時間がかかっても全然大丈夫というような雰囲気があって、それが本当に良かったと思います。

── そうですね。サイボウズはプロダクトを全て自社で内製しているので、何にどれだけ時間をかけるかはサイボウズ次第のところがあります。リリースタイミングなんかもある程度自由が利くというのが一つ理由としてはあるんですかね。

マサキ)リリースタイミングに関して、若干ですが不安に思うときありますけどね。完全に感覚なんですけど、このリリース速度でいいんだろうかとか、この開発速度でいいんかなっていう不安はたまに、最初の方は結構ありましたね。

── マサキさん的にはリリース頻度が遅かったり、期限がゆるいことに危機感があった?

マサキ)そうですね。何か危機感というか、自分がその感覚に慣れてないなっていう感じですね。

── リリース頻度が少なすぎるのは、ただただよくないですね(笑)。サイボウズの今の現状を感じてもらってると思うんですけど、良くない部分は良くないと感じた気持ちを大切にしてほしいなと思いましたね。「良くない」と言ってほしいと思います。

Jake)何かを提案して、みんなでそれに取り組んでいきましょうという雰囲気が醸成されていて、それは本当に良かったと思います。ちょっと難しいと思ったのは、自分から何を提案して行動すればいいかを考えることが難しいと思いました。ちゃんと実装作業には参加してるけど、その以外にも色々なことがあって、開発者として何を提案することができるか、それを考えることが結構難しかったです。自由度が高いことはちょっと難しいです。はい。

── なるほど。自由度が高すぎるのを感じるところはありますね。

モバイルチームの雰囲気どんな感じ?

── 最後はポップに終わりましょう(笑) モバイルチーム自体の雰囲気ってどうですか?

宮本)じゃあ、一番最初に。良い意味で、アットホームの職場です。大体アットホームと言うと、よろしくないイメージで受け取る人が多いと思うんですけど、ブラック的な意味じゃなくてちゃんとちょうど良い距離感もあって、だからといって遠すぎないっていう丁度いい距離感を保っていて、いい意味でアットホーム。

── いいですね。宮本くん何か具体的なエピソードありますか?

宮本)そうですね。インターンのときも思ったんですけど、話しやすいんですよね、結構。分からないこともすぐ聞けますし、Jakeさんは色々な改善の案とかを出していただきますけど、そういうのも言いやすい環境があるからこそ、どんどん改善が進んでいくと思うんですよね。なんで、改善が進んでいくっていうのもそうですし、わかんないことをちゃんと消化できるっていうのも、いい距離感があるからかなっていうふうに思っています。

── なるほど。いやぁ、素晴らしい!

宮本)やったー(笑)

── 他の方から見たチームの雰囲気はどうでしょうか?

藤田)健全に議論をしやすい雰囲気ってのは確かに感じてますね。こっちも思ったことを言って、それに対して頭ごなしに否定するするわけじゃなくて、ちゃんと議論した上でどうするかっていうところをしやすいので、それは非常に共感できる部分ですね。 あと、Androidエンジニア同士で週一で雑談するようになって、それからは、よりAndroiderの人たちとちょっと距離が縮まったかな、と私は思ってるので、そういった面からも仕事しやすいチームだなって感じてますね。

── 毎週Android雑談会がありますよね。

藤田)個人的に、Android雑談会の果たしている役割は大きいのかなって思ってます。

── あれは、Androidエンジニアが増えたことをキッカケに、社内のAndroidコミュニティを盛り上げることを目的にして今年の4月から始まった取り組みでした。Android雑談会はうまく機能してるなと感じてますね。

Jake)サイボウズは韓国の時から数えて5回目の会社なんですけど、転職はやめようと思っています。そのぐらいの魅力です。

── 感動ですね(笑)

マサキ)さっきの話とかは共感するところが多くて、話しやすいとか、Android雑談会の取り組みですとか。社内のAndroidコミュニティが盛り上がっていて、馴染みやすいチームだという印象はありますね。

── 盛り上がってきたところですが、これにて対談を終わりにしたいと思います。ありがとうございました!

終わりに

サイボウズのAndroid事情やモバイルコミュニティの雰囲気を少しはお届けできたでしょうか?

私たちは「チームワークあふれる社会を創る」という理念のもと、日々チームワークを支えるソフトウェアの開発に取り組んでおり、現在一緒に働く Android エンジニアの仲間を募集しています。

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