Maneki & Neco ミートアップの資料を公開します

Neco プロジェクト責任者の ymmt です。

Neco プロジェクトはサイボウズのクラウドサービス基盤を Kubernetes をベースとして刷新するプロジェクトです。 3か年計画の3年目ですが、すでに国内3箇所でデータセンターを稼働しています。 Maneki プロジェクトは Neco の新データセンターに既存サービスを移行していくプロジェクトです。

Neco と Maneki のメンバー合同で2月18日にミートアップを開催する予定だったのですが、新型コロナウィルスの影響を避けるためやむなくキャンセルいたしました。 開催に備えて準備していた資料が多数ありますので、本記事で公開いたします。

cybozu.connpass.com

Neco プロジェクトの歩き方

Neco プロジェクトは多数のリポジトリやコンテナイメージから構成され、そのほとんどが公開されています。 こちらでは実際に動く Neco をデモしつつ、Neco の成果物をどう活用できるか紹介する予定でした。

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Maneki 流 Kubernetes 初学者の歩き方

Kubernetes は Linux コンテナ以外に、Pod/Service/Deployment/PersistentVolume といった独自の様々な概念を導入しています。 Maneki チームで Kubernetes を基本から学んでいった取り組みについて紹介する予定でした。

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CKEで始める!はじめてのKubernetesクラスタインプレースアップグレード

CKE はサイボウズが自社で開発している Kubernetes クラスタ構築・運用ソフトウェアです。 構築後のバージョンアップや Node の追加・更新まで完全に自動化しているのですが、中でも Kubernetes クラスタのアップグレード時に Pod を drain せずに無停止アップグレードできるのが最大の特徴となっています。

通常の Kubernetes クラスタアップグレード方式を紹介し、CKE がどうやって無停止アップグレードを実現しているか解説する予定でした。

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Necoのストレージ、TopoLVMで何を実現するのか

TopoLVM はサイボウズが開発している Kubernetes 用のストレージプラグインです。 LVM で動的にローカルストレージを切り出して利用することが可能です。

TopoLVM の仕組みと、サイボウズでの今後の活用見通しについて紹介する予定でした。

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OSSへの貢献ノウハウ〜LinuxカーネルからRookまで

Kubernetes とその周辺のソフトウェアは OSS で、Neco の成果物もほぼすべて OSS です。 業務上 OSS コミュニティとの接触は不可欠で、それをどのようにしているか紹介する予定でした。

本内容については先日別に記事を用意しましたので、そちらもご覧いただければと思います。

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MySQL の構成変更について

現行データセンターで稼働している MySQL を複数段階で構成を変更し、Neco のデータセンターに移行していく計画を紹介する予定でした。

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Necoを支えるチームビルディング

Kubernetes は 3 か月に一度新しいバージョンが出ます。サポート期間は直近 3 バージョンなので、古いバージョンを使い続けることはできません。 周辺のソフトウェアも同様にサポートする Kubernetes バージョンを更新していくため、プロダクション用途で使っている Kubernetes クラスタを維持可能な形で運用するのは一筋縄ではいきません。

Neco チームには Kubernetes の専門知識を持つ人材が 10 名規模で揃っていますが、このような人材の獲得・育成について紹介する予定でした。

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まとめの代わりに

ミートアップを楽しみにしていただいていた方々には申し訳ありませんでした。 いずれ事態が落ち着けばまた企画を再開できればと考えています。

今は、皆様のご無事を願います。それでは。