QA として入社して1年経った話

はじめまして。2021 年に新卒として入社した大畑と田口と久松です。本記事では 3 人で入社から 1 年の振り返りをしてみました。

自己紹介

大畑
2021 年新卒入社。Garoon QA チームに所属。ラーメンとコーヒーが好き。
田口
PSIRT に所属していて、 kintone を担当しています。 最近福岡に移住しました。中華鍋 2 台持ち。
久松
kintone 開発チームの QA です。カナダからリモートワークしています。

QA:Quality Assurance の略。本記事ではソフトウェアの QA エンジニア。
PSIRT:Product Security Incident Response Team の略。製品セキュリティを専門とするチーム。

入社から1年が経ちましたが…

最近はどんな業務をしてる?

久松:
試験の設計や実施を主にしています。開発手法はスクラムを採用していて、PBI の受け入れ条件を満たしているか確認する受入試験から細かな挙動も確認する機能試験、毎月の新しいバージョンのアップデートが問題なく行えるかの移行試験まで試験は様々です。要件検討時やPG(プログラマー) による実装着手前などの早い段階から開発に関わります。

大畑:
Garoon 開発チームでも開発手法はスクラムを採用しています。QA チームではテストタスクの他にリリースに関わるタスクをやっています。週に1度の予定としては、スプリントレビューや QA チームのふりかえり・Weekly ミーティングがあります。テストの打ち合わせ・設計・実施のタスクは不定期で発生します。QA チームの朝会と、自分が参加している開発系プロジェクトの朝会は毎日やっています。

同期3人の普段のスケジュール例(あさかいやテスト活動など)
普段のスケジュール例

田口:
定常業務としては、プロダクトの脆弱性検証・評価、社内で利用している OSS の構成管理、外部機関による脆弱性監査や検証の依頼・対応、脆弱性報奨金制度の運営・対応、など。他には開発の差分に対して、脆弱性検証が必要かどうかをバックログの内容やソースコードを見ながら判断する検証要件確認、スプリントレビュー/プランニングに参加して開発内容と状況のキャッチアップもしています。

久松:
みんな QA ポジションで入社したけど、扱っているタスクが結構違いますよね。日々の開発に関してだけでなく、改善活動や勉強会の企画など各々のモチベーションにあったことにも挑戦している印象があります。

田口:
今は脆弱性検証を一部自動化しようというプロジェクトやサマーインターン[※1]のメンターになったのでその準備などもやっています。

大畑:
既存のテストを楽にするプロジェクトなど、QA チームの活動をより効率化する改善活動も行っています!

久松:
開発本部に配属されたころから毎週3人でオンラインランチをしていますよね。日常の話だけじゃなくてお互いの業務の話とかもできていて良いなと思っています。セキュリティや品質全般に関してそれぞれ違う視点からディスカッションができます。

配属されたてのころはどうでした?

久松:
開発本部に所属してすぐにエンジニア新人研修が始まりました。私は出身が情報系じゃなくてソフトウェアはほんの少しだけって感じだったので頭に「?」がいっぱいでした。あとで先輩や研修担当の方に相談して、自分の業務だとこの辺まで知っていたら大丈夫、などを教えてもらいました。QA に対しては有志のQA 勉強会支援チーム(ミネルヴァ)が別途 QA 入門講義を開いてくださったので、何もかも不安で仕方ない…!ということはありませんでした。

大畑:
自分もです。特にミネルヴァの QA 入門講義では、ヒアリングをしてもらって私たちに必要そうな講義をしてもらえて、とてもありがたかったです。チームに配属されてからはチームの先輩方が研修用の kintone アプリを用意してくださっていて、取り組むべきことが明確になっていました。必要な情報や手順がまとまっていて、テストツールの使い方から環境構築、製品知識まで幅広く学べました。

田口:
web アプリケーションや脆弱性に対する知識が不足しているなーと感じていたので、学習に専念する期間を 3 ヶ月くらい欲しいです!と先輩方に相談して、快く OK して頂きました。わざと脆弱性を組み込んだ「やられアプリ」とその改修版の開発を最終成果物のテーマとしてやっていました。web アプリケーションや脆弱性の仕組み、その対策を実装しながら同時に学んでいけました。自分的にはその期間が本当にありがたく、その経験が今の業務でもかなり役に立っています。

関わる人やチームの雰囲気はどう?

大畑:
同じ QA チームのメンバーとモブで作業することが多いです。タスクによって PG や PM(プロダクトマネージャー)、TC(テクニカルライター) の方々とも多く関わります。

久松:
自分もPM、TCの方を含めいろんな職能の方との関わりがあります。中でも PG と QA でスクラムチームになっていることから、特にその間でのやりとりが多いです。

田口:
PSIRT は毎日の朝会やざつだんで話す機会があります。プロダクトごとにサブチームが分かれていて、PG/QA とのやりとりも多いです。

久松:
専門知識や普段の業務のことで関わる人もいるし、開発チーム以外にも心理的安全性の意味で関わる人もいます。同期の 3 人はどちらの性質もあるのでよく喋るしありがたいです。

大畑:
同期の 3 人で、触ったことない技術を一緒に学ぶ勉強会をしたり毎週ランチ会をしたりするのが楽しいです。入社して半年後に東京オフィスではじめて 3 人が実際に会うことができましたね。

田口:
これまでリモートだけの関わりだったとは思えないほどスッと馴染みましたね。

たいへんなことあった?

大畑:
オンライン入社だったこともあり、最初は kintone 上でテキストで先輩に質問するときに緊張していました。柔軟にビデオミーティングで教えていただいたり 1on1 をしていただいているおかげで、今はとても心理的に安全なテキストでのやりとりができるようになりました。

田口:
僕も同じ感じです。基本的にテキストコミュニケーションがほとんどですが、チームの雰囲気はとてもあたたかく、壁を感じないです。チーム外の直接話したことがない人でも、kintone 上でざつだんをしていたりします。ときどき自分の分報で料理の話題で盛り上がりますね。

久松:
私の業務では普段 kintone 上でのコミュニケーションがメインなので、職能やプロダクトで壁や距離感を感じることはあまりないかなと思います。一方で、テキストなので言い回しに気を使うことが多いかなと思います。

zoom上で同期3人でモブをしている様子
ブログをモブで作っている様子

久松:
配属されたての研修時や、慣れないタスクについて聞きたい時、コミュニケーションの仕方が難しいと思う時があったかもしれません。特に私はカナダからリモートで働くのが珍しい例だったので、いろいろな立場の方との粘り強いコミュニケーションが必要でした。概して変化が多いので様々なやりとりが発生しますが、理不尽だったり建設的でなかったりしたものはあんまり思い当たらないです。

田口:
変化が多いのは同感です。最初は情報の海に溺れました。kintone 上にはリアルタイムに大量の情報が飛び交ってるし、とても流れがはやいです。今ではそれにも慣れましたが、最初は大変でした。

大畑:
自分はまだまだ完全には慣れていないけれど、大量の情報を楽しめるようになりました。

入社してどうだった?

田口:
PSIRT 内でやっていきたいことを中心に進められていて、やりがいも感じています。研修もそうですが、チームには本人のやりたいことを尊重する体制があって、実際に挑戦ができていることはすごいなと思いました。働き方や働く場所もチームやマネージャーにも快く認めて頂いて、自由に働けています。個人的に今の環境はすごく恵まれていると感じていて満足しており、入社して良かったと思っています。

久松:
田口さんは金曜だけ午前あがりにして、他の曜日にちょっとずつ多めに働くっていうのやっていますよね。働いてるとタスクに関してだけじゃなくて、多かれ少なかれ個人の生活に関する会話もでてくるなと感じます。今日お腹痛いですとか。その上、私のチームはリモートの方が多いのでテキストコミュニケーションが基本です。ですがタスクでも個人の話でも会話では HRT(謙虚/尊敬/信頼)を大事にと思っている方が多くて良いなと感じます。

大畑:
HRT を大事にされている方が多いこと、とても同感です。チーム内のモブや PG さんとのミーティングなど色々な場面で HRT を感じます。家で一人で仕事をしていると色々不安なこともありましたが、先輩や PG さんが zoom で優しく教えてくれますし、日常会話もできるつながりがあるので楽しく仕事できています。タスクの幅が広いこともあり、日々新しいことを学んだり実践できるのが楽しいです。

まとめ

  • エンジニア研修やチームでの研修、QA 勉強会支援チーム(ミネルヴァ)の勉強会が充実していて安心して業務に入ることができた
  • オンラインでも壁を感じることなく業務ができている
  • 同じ QA 職でも所属チームでそれぞれ特色がある

おつかれさまでした。2年目も頑張っていきましょう!

関連リンク:

[※1]2022 サマーインターンについてはこちら!