2026年前期 web-study 参加報告

2026年前期 web-study 参加報告 mehm8128

この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '26の記事です。

こんにちは、フロントエンドエンジニアのmehm8128です。

2026年の前期に、5回にわたりJxckさん主催のweb-studyにサイボウズ社員が参加しました。サイボウズからも何名か登壇しており、5回中2回は会場提供も行ったため、今回は5回のイベントを振り返っていきます。

#tpac_study

web-study.connpass.com

#tpac_studyでは、2025年11月に神戸で開催されたTPAC2025の参加報告として、現地参加した4名による発表が行われました。 サイボウズのオフィスを提供し、弊社からはsakuさんとSajiさんの2名が登壇しました。

sakuさん「Drafting the Future of CSS」

sakuさんからは「標準化」自体や標準化におけるそれぞれのメンバーの役割についての解説や、CSS WGで行われたGrid-Lanes (Masonry) の議論についての発表がありました。

sakupi01.github.io

サイボウズ東京オフィスで発表を行っているsakuさん。「Waterfall Masonryはitem-flow: row?item-flow: column?」というスライド。

Sajiさん「Ambition and Improvement in i18n」

Sajiさんからはi18n WGで行われたDOM LocalizationやAmount要素についての議論や、それに関連してi18n WGで管理されているInternationalization Activity Blogというドキュメントについての紹介がありました。

speakerdeck.com

サイボウズ東京オフィスで発表を行っているSajiさん。「前提となる仕様たち」というスライド。

その他に外部の方2名から、それぞれ縦書きに関する発表「Revisiting Scope Between i18n and CSS」とAIエージェントとPaymentの関係に関する発表「Agents in Payment」が行われました。

TPACでは非常に多くのWGの議論が同時進行で行われていたため、自分の参加したWGとは違うWGに参加した方々の話を詳しく聞くことができたのが良かったです。

#temporal_study

web-study.connpass.com

#temporal_studyでは、新しい日時操作APIであるTemporalについて、弊社のSajiさんと、ふぁぼんさんの2名から発表があり、それらに関する質疑応答や議論が行われました。

Sajiさん「It's "Time" to use Temporal」

Sajiさんからは、「そもそも日時にはWallClockTimeとExactTimeの2種類がある」という話や、実際のアプリケーションで使うときにどのようなデータをTemporalのどの型で扱うべきかという点の解説がありました。 また、dayjsやdate-fnsなど既存のライブラリが今後どのようにTemporalをサポートしていくのかという話は、発表後にも少し議論がありました。

speakerdeck.com

発表を行っているSajiさん。「よくありそうなデータの変換」というスライド。

ふぁぼんさん「webにとってTemporalとは何か」

ふぁぼんさんからは、Temporalの基本や仕様に関する詳細な話がありました。 ふぁぼんさん自身が作っているtemporal-polyfill-liteというpolyfillの話や、TemporalがStage 4に到達するまでになぜこんなに時間がかかったのか、仕様の分量やそれを支えるテストケースの話などが解説されました。

docswell.com

質疑応答では「Temporalが使えるようになったら、新しくJSを学ぶ人には最初からTemporalを教えるべきなのか?」など、技術だけでなく育成の観点からも今後を見据えた議論が行われました。 また、参加者の中にもブラウザ実装に詳しい有識者の方がいらっしゃり、意見交換が活発に行われました。

#縦書き_study

web-study.connpass.com

#縦書き_studyでは会場としてサイボウズのオフィスを提供し、Webにおける縦書きについて外部の方2名による発表が行われました。

itoh_shimonさんからは「Mastodonにおける縦書きの諸課題」及び「中国語、韓国語、モンゴル語の縦書き」の2つの発表がありました。どちらも共通して、右縦書きである中国語・韓国語や左縦書きであるモンゴル語など、外国語に焦点を当てた発表でした。 berlysiaさんからは「縦書きWebの現在地概略」「縦書きWebを身近なものにするために」という2つの発表がありました。こちらはどちらかというと日本語のサービスや、「縦書きを使って遊ぶこと」についての発表でした。

発表後は質疑応答や関連したテーマについての雑談などが行われました。

「今日みなさんにわたす「遊び道具」」というスライド。

#rich_text_editor_study

web-study.connpass.com

#rich_text_editor_studyでは、4名からリッチテキストエディタに関する発表が行われました。弊社からはコサキンが登壇しました。

コサキンによる発表

コサキンからは「RTEライブラリの仕組みとそれを支えるブラウザ機能」というタイトルで、RTEの基本的な仕組みやcontenteditableについての解説がありました。 また、他3名の発表を挟み、「WYSIWYG ルビ入力の概要と Chromium のバグを修正した話」というタイトルで、ルビ入力やそれに関するChromiumのバグ修正に関する発表も行われました。 バグ修正については、5月版のWeb標準動向でも紹介しています。

speakerdeck.com

speakerdeck.com

発表を行っているコサキン。「なぜDOMを直接扱わないのか?ドキュメントに抽象化する意味は?」というスライド。

他3名からは、それぞれ「フロントエンドだけで戦わない、既存 wiki サービスへの WYSIWYG エディタ導入記」「ページ構造の中で考えるリッチテキスト」「Tiptapで校正機能を作った時に考えたこと」という発表がありました。

#webfont_study

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#webfont_studyでは、Webフォントに関する発表が行われました。 新しく仕様が策定されているIncremental Font TransferというWebフォントの転送方法についての発表や、Noto Sans JPについての話、それらについての質疑応答や議論がありました。 弊社からの登壇や会場提供はありませんでしたが、登壇者からの発表後には意見交換などが行われました。

弊社のプロダクトデザイナーこばりょーによる、参加記事も併せてご覧ください。

www.ryota5884.com

まとめ

個人的に、RTEやWebフォントなどは普段あまり積極的にキャッチアップしない分野なので、話を聞く良い機会になりました。

サイボウズは2025年4月のW3C加入や11月のTPAC参加を機に、Web標準に関するイベントに関わる機会をいただくことが多くなっています。 今後も様々な形で積極的に関わりたいと考えているので、引き続きよろしくお願いします。

また、7/27(月)にも、弊社オフィスでweb-studyが開催される予定なのでこちらも楽しみです。

web-study.connpass.com