kintoneのチャレンジしていることと、一緒にチャレンジしたい仲間の話

この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '25の記事です。

はじめに

こんにちは!kintone開発チームの河上( @shaba_dev )です。 普段はプロダクトエンジニアとして活動していますが、キャリア採用業務も兼務しており、今回はそちらの話になります。

2025年11月現在、kintone開発チームは新しい仲間を募集していますが、そもそも

  • 「サイボウズって今どんなことにチャレンジしているの?」
  • 「求められている経験がわからない」

といったことがわからずに躊躇っている方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、今kintone開発チームでチャレンジしていることや、こういう経験やマインドを持っている方と一緒に働きたいという内容を紹介します。

チャレンジしていること

kintone開発チームでチャレンジしていることは本当に多岐にわたりますが、ここでは一例として3つ挙げます。

Agent方式による外部システムのkintoneアプリ化機能

従来のkintoneでは、kintone内のデータしか扱えませんでしたが、外部システム(基幹システム、データウェアハウス等)のデータを直接kintoneアプリのデータソースとして活用できるようになりました。

この機能により、利用者は従来のkintoneアプリと同じ操作感で外部システムのデータを扱えるようになり、「kintoneの『外』にある業務やデータまで巻き込んだ業務改善」という新たな領域に挑戦しています。

例えば、ERPシステムの売上データやCRMの顧客情報を、kintoneの使いやすいインターフェースで操作・分析できるようになり、より幅広い業務プロセスの改善が可能になります。 外部システムとの接続では、セキュリティ要件を満たしつつ、複数のシステム間を跨いでデータを統合する大規模な機能設計が求められるため、認証・認可やアクセス制御の実装経験を活かした堅牢な仕組み作りが不可欠となっています。

生成AIを活用した新機能

生成AIは現在kintoneで最も注力している機能の一つです。私たちはkintone AIラボとして、

  • チャットでAIに質問するとkintoneアプリに登録されたデータから適切な回答を検索する機能
  • AIと会話をしながらアプリを作成する機能
  • 業務フローの説明をチャットで伝えることで適切なワークフロープロセスを提案・設定する機能

など、様々なAI機能を開発中です。 例えば、自然言語で「今月の売上上位3社は?」といった質問をするだけで、特定のアプリ内のレコード情報を横断してデータを検索し回答を得たり、専門知識がなくても対話形式で業務に最適なアプリを構築したりできるようになります。

これらの機能は技術ブログでも詳しく紹介していますが、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術を活用し、MySQLとElasticsearchによるデータ検索、ElastiCacheによるキャッシュ機能を組み合わせることで、組織のデータプライバシーを保護しながら高性能なAI機能を実現しています。 大量のデータを効率的に処理し、複数のアプリケーション間を跨いでリアルタイムに情報を統合する必要があるため、システム全体のパフォーマンス最適化と、多機能にわたる統合的な設計が不可欠な領域となっています。

技術刷新と負債解消への取り組み

kintoneは長年にわたって進化を続けてきましたが、より良いユーザー体験と開発効率を追求するため、コア機能の大規模な技術刷新に取り組んでいます。

例えば、長年利用してきたClosureライブラリからよりReactへとモダンなフロントエンドの技術スタックへ段階的に移行中だったり、kintoneアプリのレコード周りのロジックの複雑性に立ち向かうために新チームを立ち上げたりと、多岐にわたる領域で刷新を進めています。

これらは、kintone全体の技術的負債の解消と、将来の拡張性確保を目的としており、エンジニアとしても非常にやりがいのある取り組みです。

求める経験や人物像

ここまで読んでいただき、「面白そう!」と感じていただけたでしょうか? 実際に私たちと一緒に働いていただく上で、これまでにご紹介したチャレンジで活用できる経験を持っている方、そして私たちの価値観に共感していただける方と一緒に働けると嬉しいなと思っています。

求める経験

私達が求めている経験や人物像は以下のとおりです。 もちろんこれらすべてを満たしている必要はございません。 いずれかでも満たしている方、是非お話を聞かせてください!

複雑なアプリケーション開発経験

  • 複数の機能や画面を跨ぐような大規模機能の設計・実装
  • レガシーシステムのリファクタやリアーキテクティング経験

セキュリティを考慮した開発経験

  • ユーザー認証・認可機能の実装
  • アクセス制御の設計と実装
  • セキュリティ要件を満たすシステム設計

パフォーマンスチューニング経験

  • 大量データを扱うシステムの最適化
  • データベース・クエリパフォーマンスの改善
  • フロントエンド・バックエンドの両面での性能改善

求める人物像

技術的なスキルと同じく重要視しているのが、以下のような人物像です。

公明正大な方

オープンで透明性のあるコミュニケーションを大切にし、チーム内で建設的な議論ができる方。

多様な個性を重視する方

様々なバックグラウンドや考え方を持つメンバーと協力し、それぞれの強みを活かしたチーム作りに貢献できる方。

自主自律、対話と議論を大切にする方

主体的に課題を発見・解決し、チームメンバーとの対話を通じてより良いソリューションを追求できる方。

一緒にチャレンジしませんか?

いかがでしたでしょうか? 今回の記事で、kintone開発チームがどんなことに取り組んでいるのか、少しでもお伝えできていれば幸いです。

私たちは、業務改善の可能性を大きく広げる新機能や長期的な技術革新という、エンジニアとして非常にやりがいのある領域で日々チャレンジしています。

もし、これらの取り組みに興味を持っていただけたなら、是非一緒にkintoneの未来を作っていきませんか?

サイボウズでは、技術的な成長はもちろん、多様な働き方やチームワークを重視した文化の中で、エンジニアとして大きく成長できる環境が整っています。

詳しい募集要項や応募については、こちらからご確認ください!

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