
この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '25の記事です。
こんにちは!サイボウズでQAエンジニアをしている Trabbie(@QA_tabu5)です!
この記事では、私が入社前に持っていた理想と入社から半年が経って感じた現実についてお話します。
サイボウズのQAエンジニアに興味があるけど、
「どんなことをやっているかいまいちイメージが湧かない」
と感じている方の参考になれば嬉しいです。
注意
- チームによって業務内容が大きく変わるので、あくまでも参考までに読んでいただければと思います。
- わかりやすさを重視しているため、言葉の定義が若干異なるところがあります。ご了承ください。
- 入社から配属までの流れは同期がわかりやすい記事「未経験25卒QAエンジニアがチームで業務を担当するまで」を書いているのでそちらをご覧ください
目次
著者の背景が分からないと内容がわかりにくいかもしれないので、軽く自己紹介をしておきます。
私は、2025年に新卒で入社をしてQAエンジニアとして働いております。 「QAエンジニア」という職種を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。
私自身も入社前は具体的なイメージを持てていませんでした。 QAとは、Quality Assurance(品質保証)の略です。
つまり、QAエンジニアとは、品質保証をする(製品・サービスの品質を守る)職種です。 QAエンジニアの業務の中で、一番イメージしやすいのが「テスト」だと思います。
テストでは、開発されたソフトウェアを実際に動かし、不具合を見つけたり、期待通りに動作しているかを確認したりします。
サイボウズでは、テスト以外にも多角的に品質に関わることができます。詳しくは「(2)バグを作りこまないようにする活動」で記載します。 サイボウズのQAエンジニアについて、より知りたい方は、以下の【サイボウズ インターンシップ2025】QA(品質保証)コース説明動画をご覧ください! 先ほども書いたように、私もQAエンジニアという職種を知らずに就職活動をしていました。情報系の大学に通っていたこともあり、当初はソフトウェアエンジニアを志望していました。 一方で、大学時代に品質に関わる研究をしていて、もともと品質に関心がありました。
その後、サイボウズと縁があり現在QAエンジニアとして働いております。 このブログでは、私が入社前にやりたかったことと、入社してどう感じたかについて書いていきたいと思います。 私は入社前に以下の2つの理想を抱いていました。
学生時代の私は、「テストを通じて不具合を発見し、ユーザーの方に高い品質のサービスを提供したい」と考えていました。
現在は主に2つの形で、この理想に携わっています。 1つ目は、テスト活動です。テスト活動の中でも、定義された仕様を満たすかを確認する機能テストについてお話します。 機能テストでは、開発された機能が不具合なく動作をし、ユーザーの方を満足させることができるかを確認しています。
リリースする前に「ユーザーの方を満足させられる機能」か検証している際に、不具合を見つけられたときはやりがいを感じます。 学生の頃に思い描いていた業務を実際にできている感覚があります。 2つ目は、「バグを作りこまないようにする活動」です。 学生の頃の私はこの活動をあまり理解できていませんでした。
しかし、現在は「システムを動かして確認するだけがQAエンジニアの仕事ではない」ということを実感しています。 この活動はいくつかのフェーズで行えると思いますが、特に私は"リファインメント"の段階で意識をしています。
"リファインメント"とは「プロダクトバックログ(プロダクトの作成・改善の為の項目を記載したもの)に記載している各ストーリーの内容を明確にすること、かつ、それを必要な関係者を揃えて行うミーティング」です。
サイボウズのQAエンジニアの開発サイクルについては、こちらをご覧ください 簡単に書くと、「こんな機能を作りたいんですけど…」と提案されたときに、その機能が既存のプロダクトに影響を与えないか、仕様があいまいなところはないかを洗い出す活動です。
実装に着手する前に、PM、デザイナー、開発者、QAなどの職能間で不明点を解消することによって、認識のずれによるバグを減らすことができます。
結果として、開発の初期段階から品質を作りこむことができます。 そして、私のもう一つの理想は「ユーザーの方と近い距離にいたい」というものでした。
この点についても、現在は主に2つの形で関わることができています。 私が所属しているサイボウズ Officeのモバイルチームは、「ユーザーフィードバックに日常的に触れる」という仕組みを通して、日常的にフィードバックを確認することができます。 私にとって「ユーザーの方がどう感じているか」を直接知ることは学生の頃から大切にしたかった視点でした。「サービスが使いやすい」とコメントを見るととてもうれしくなります。そのため、このような仕組みがあることはとてもありがたいと感じています。 もう一つは、自分たち自身がユーザーになれることです。 私の担当しているサイボウズ Officeは中小企業向けの製品のため、実際に業務使う機会は少ないですが、
以上、自分の入社前に持っていた理想と働いてみての実際についてお話ししました。
上記の点以外にも、環境面に対して感じた3つのことを最後に紹介したいと思います。 入社後の人事研修やエンジニア研修に加えて、チーム配属後のQA向け研修も充実しています。 さらに、新卒のQAエンジニアとして入社した社員に向けて「QA入門講義」が開催されます。
QA入門講義の詳細は、こちらをご覧ください。 日々の業務の中でも、「やってみたい」と伝えると挑戦を後押ししてもらえる環境があります。
先週の金曜日には、ソフトウェアテスト技術の向上と普及を目指すイベント「JaSST」のスポンサーセッションで登壇する機会をいただきました。
とても貴重な経験で、多くの学びがありました。 発表資料はこちらからご覧いただけます。
こちらの発表では「 不具合の先にある面白さ~配属3か月目の新卒QAのいま~」ということで、もう少し業務内容にフォーカスして現在面白いと思っていることを伝えました。 具体的な取り組みは、採用サイトのザツダンをご覧ください。
「ザツダン」という名前のとおり、仕事の話に限らず、悩みやたわいのない話まで気軽にできる時間です。
私は、インターンの時にこちらの文化を体験し、とても印象に残っていました。「ザツダン」という名前になっているため、悩みだったりたわいのない話だったりをできるのかなと思っております。 実際に、自分もQAのチームの配属先を決める際などに、先輩方にザツダンを申し込み、直接話を聞かせていただきました。
長く続くサイボウズらしい文化で、先輩方も「空いている時間に入れていいよ」と快く応じてくださり、話しやすさを感じました。 この記事では、入社前に思い描いていた理想と、現在それをどのように実現できているかをお話ししました。 今のところ、入社前に抱いていたイメージ通りに進められていて、とても満足しています。
入社から半年が経ち、QAエンジニアの解像度も少しずつ上がってきました。
これからは、チームに良い影響を与えられる存在を目指していきたいと思います。 一人前のQAエンジニアになれるよう、これからも学び続けていきます
はじめに
そもそもQAエンジニアとは?
なぜQAエンジニアに?
自分の入社前の理想と実際
それぞれの理想に対して、現在どんな活動をしているかを紹介していければと思います。1. サービスの品質を支えたい
(1)テスト活動
(2)バグを作りこまないようにする活動
2. ユーザーの方に近い距離でサービスを支えたい
(1)ユーザーフィードバック
(2)自身がユーザーになれること
kintoneやGaroonではドッグフーディング(自社が開発した製品やサービスを社内で日常的に使用すること)を行っています。
自分が開発や試験に関わった機能を社内の人たちが使い、
「この機能を待っていた」と感じている瞬間を見ると、とても嬉しくなります。成長を後押しするサイボウズの環境
1. 研修の充実
「QA入門講義」とは、社内勉強会を開催やサポートしているミネルヴァチームによる講義で、品質保証の基礎を体系的に学ぶことができ、業務を始めるうえで大きな助けになりました。2. 挑戦ができる環境
3. ザツダン文化が支える心理的安全性
おわりに