1. はじめに 📕
こんにちは!サイボウズ 2026年度新卒で2025年の4月からiOSエンジニアとして内定者アルバイトをしています。ちゃんくろです! 今回は内定者アルバイトを振り返って、その振り返りレポートを書くことになりました。 これまでの内定者アルバイトでの経験などを書いていければ良いなと思っているので暖かい目でご一読ください☺️ また、内定者アルバイトを初めて1ヶ月をまとめた記事があるのでもしよければこちらも読んでみてください!
2. 取り組み 👟
ここからは実際にサイボウズでの取り組みについて記載していきます。 ただ、箇条書きだと冗長になってしまうので自分の成長やサイボウズの社風が顕著に現れたシーン(以下3つ)を詳しく書くことにしました!
ⅰ. Authにまつわる社内ライブラリのSwift Testingへのマイグレーション 🧑💻
皆さんはSwift Testingというテストフレームワークをご存知でしょうか? Swift TestingはAppleがWWDC2023で発表した新しいテストフレームワークです。 このフレームワークはXCTestと比べて宣言的にテストを記述できることや、並列でのテスト実行が可能などの特徴があります。 当時僕がそこで担当したタスクはXCTestからSwift Testingへのマイグレーションでした。 このタスクを通してParameterized Testでの異常なパフォーマンス低下に遭遇し、その解決までを経験しました。 パフォーマンスの低下が発生した際に、どのような原因が想定されるのかを考え、どのような対応をしていくべきなのか。その選択肢を洗い出し、実際に検証を行い解決に至るまでの一連の流れを経験できたことはとても良い経験になりました。
詳細はこちらの記事にまとめてあるのでぜひ読んでみてください!
ⅱ. ADR作成とそれに対する考え方の学び 🏗
ここでは、モバイル版のkintoneで用いるログの技術選定を行い、ADRを作成しました。技術選定のプロセスや、選定した技術の利点について詳しく説明します。
まずはADRとは一体どういうものなのでしょう?
ADR(Architecture Decision Record) は、アーキテクチャに関する意思決定を記録するためのドキュメントです。これにより、プロジェクトの進行中に行った重要な決定を振り返ることができ、チーム全体での理解を深めることができます。
そのような前提知識のもとで、モバイル版のkintoneで用いるログの技術選定とそれに伴うADRの作成を行いました。
そこでADRを作成するにあたって考慮するべきポイントは以下の通りです。
- 現状のコンテキストを明確にする
- 複数の選択肢を検討した上でトレードオフ構造を明確にする
- 現状のコンテキストとトレードオフを明確にする
簡単な例で考えてみましょう。 - 新規事業でFlutterとReactNativeのどちらを採用するかを迷っている
Flutter:
- ✅ 非常に簡単にhot reloadができるが、ネイティブに近いUI/UXを提供するのは難しい。 Google製のフレームワーク。Dartのコンパイルプロセスを通じて、ネイティブコードに近いパフォーマンスを実現できる。
- ❌ 初期アプリサイズが大きい
ReactNative:
- ✅ Web開発で使われるReactのコンセプトを活用し、同じロジックでモバイルアプリを開発できる。 Meta製のフレームワーク。記法がJavaScriptに近いため、Web開発者にとっては馴染みやすい。
- ❌ オーバーヘッドの発生により、複雑なアニメーションや大量のデータ処理を行うアプリではパフォーマンスが劣ることがある。
このように一長一短の場合、どちらの選択が正しいのでしょうか? それは現状のコンテキストによります。
Flutterを選ぶべき場合:
- チームにDartの経験がある場合
- アプリのパフォーマンスが非常に重要で、ネイティブに近い体験を提供したい場合
- UI/UXの一貫性が重要で、カスタムデザインを多用する場合
ReactNativeを選ぶべき場合:
- チームにJavaScriptやReactの経験がある場合
- Webとモバイルの両方で同じコードベースを共有したい場合
- Web開発者が多く、学習コストを抑えたい場合
このように、現状のコンテキストとトレードオフを明確にすることで、適切な技術選定が可能になります。 小さなポイントでも、技術選定とそれに伴うADRの作成を経験できたことはとても良い経験になりました。
同じチームの方のADRにまつわる記事があるのでADRに関する興味を持たれた際にはぜひ読んでみてください!
ⅲ. iOSDC 2025の参加・登壇 🎤
サイボウズでは社外カンファレンスへの参加や登壇を積極的に推奨しています。
そのような文化の中で、僕も iOSDC Japan 2025 に参加・登壇しました。
iOSDC JapanはiOS開発者向けカンファレンスで、毎年多くのiOSエンジニアが参加しています。
僕はそこで 「航空券、マイナカード、クレカ 以外の可能性を できること ベースで考えよう! 進化する Walletアプリ をあなたの選択肢に!」 というタイトルで登壇しました。
この発表では、iOSのWalletアプリを活用した新しい体験の提供方法について紹介しました。
我々の身近なところにある、Walletアプリとパス。その活用方法を我々はもっと広げることができるのではないかと考え、サービスへと昇華させていくきっかけにしていきたいという思いで発表しました。
海外では、パスを活用したサービスが多く存在しています。具体的な例に関しては発表資料を見ていただけるとわかると思いますが、そのような事例をもっと日本でも増やしていくことができれば、ユーザーにとっても企業にとっても新しい価値を提供できるのではないかと考えています。
発表の準備を通して、サイボウズの社外カンファレンスへの参加や登壇を推奨する文化を強く感じました。
社内での登壇練習会や、登壇に向けたフィードバックをいただける機会が多くあり、非常に助かりました。
社内でのカンファレンスのサポートやiOSDC 2025を通して、iOSエンジニアとしての成長を促進できたことは非常に良い経験になったと思います。
3. おわりに 📕
これまで、内定者アルバイトでの取り組みを通して得られた経験や学びについて紹介してきました。
サイボウズでの内定者アルバイトを通して、技術力の向上や実務経験の獲得、社内文化の理解など、多くの価値ある経験を得ることができました。
その中でも、個人的に強く感じたのは個人の成長や挑戦を投資と捉え、推進する環境の重要さです。
iOSDCのCfPに応募する際も、「失敗しても良いから挑戦してみよう」 という上長の方の言葉に背中を押されました。
このような文化の中で、内定者アルバイトとして経験できたことは自身の成長につながったなと感じています。
4月から内定者アルバイトを始めるにあたって、快く歓迎してくださりお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
皆さんも内定者アルバイトを始める際には、自分の成長を促進できる環境を見つけ、その中で積極的に挑戦してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!😊