こんにちは。kintone チームでQAエンジニア兼スクラムマスターの「とうま」といいます。
本記事は、Cybozu Advent Calendar 2022の12日目の記事になります。
サイボウズにはザツダンの文化がありますが、ザツダンの浸透具合やメリットについて紹介します。
ザツダンについては以下の記事も合わせてご覧ください! teamwork.cybozu.co.jp
はじめに
私は 2022 年 9 月にキャリア入社した身で、サイボウズは 5 社目になるんですが、チームにザツダンを根付かせるのはとても難しいと感じていました。
サイボウズは存在意義として「チームワークあふれる社会を創る」というのを掲げているので、ザツダンに対しては比較的肯定的な人は多そうではあります。
とはいえサイボウズは 1000 名近い従業員がおり、多様な個性を重視しています。
多様な人がいる中、本当にザツダンは浸透しているのでしょうか。
やったこと
私自身、特に初対面の人と会話するというのが好きという特性を持っているので、色々な方にザツダンを申し込んでみました。
他部署の方を含め40名の方とのザツダン!
日別に集計してみると、我ながら詰め込みまくってますね 笑
話す内容は人それぞれで、業務内容について詳しく教えてくれたり、趣味の話で盛り上がったり多種多様な内容で、飽きが来るということは一切ありませんでした。
ちなみに、ここまでザツダンしまくっているというのは流石に珍しいようで、積極的にザツダンする姿勢に感心する方もしばしばいました。
どのようにやったのか
ザツダン相手をどのように選ぶかですが、主に以下の2つの方法で選びました。
1 つ目は社員名簿から話してみたい人を選ぶという方法で、主にこちらの方法をとりました。
選び方ですが、なるべく話していない部署の方で業務内容が詳しそうな人を選ぶようにしました。
2 つ目はザツダンしてくれた人にザツダン相手を紹介してもらうという方法です。
いずれの方法にしても、ザツダン相手を見つけたら特に断りも入れず、ザツダンの予定をじゃんじゃん入れていきました。
※ちなみにオンボーディングプログラムを爆速でこなしたため、これらに使える時間を大量に確保できたというのもあったりします!
そもそも、なぜザツダンをやろうと思ったのか
会話を楽しむということ自体が目的だったりもしますが、それ以外に以下の狙いもありました。
- 心理的安全性の向上
- トランザクティブ・メモリーを高める
- 「ユーザー目線」を養う
心理的安全性の向上
心理的安全性の向上は、生産性を高めるための重要な要素だということが明らかになっています。
とはいえ、特にフルリモートだと偶発的な出会いがなくチーム内のコミュニケーションばかりになってしまい、他チームとの心理的なハードルはなかなか下がりづらいものです。
人は「未知」な物に対して漠然とした不安を持ちやすいので、まずは私という存在を知ってもらい、相手を知ることで心理的なハードルを下げようと思いました。
トランザクティブ・メモリーを高める
トランザクティブ・メモリーとは「誰が何を知っているかを認識すること」と定義されます。
これを持っておくことで、困ったときに助けを求めやすくなりますし、逆に困っている人が助けを求めて来ることにもつながるかもしれません。
プロダクト開発においては、チームワークを発揮して協力しあって行くことは必須の要素です。
このトランザクティブメモリーを高めておけば、一人では成し遂げられないことを成し遂げるための手助けになることを期待しています。
「ユーザー目線」を養う
QAエンジニアは「一番最初のユーザー」とか「ユーザー目線を持つべき」などと言われることがあります。
しかしながら実際のユーザーではないので、本当の意味でのユーザー目線を持つには工夫が必要だと思っています。
まずはユーザーに近しい人(カスタマーサクセスや営業の方など)とコミュニケーションとり、ユーザーの声を聞きやすい状態にするのがユーザー目線を養うための第一歩になると考えています。
やってみた結果
サイボウズのザツダン浸透具合について
みなさんとても好意的にザツダンを受け止めてくれました。
それどころか、ザツダンを設定しているのはこちらなのに、むしろ相手から「ありがとう」と言ってくれる場面も少なくありませんでした。
私以外にも、毎週誰が来てもOKなザツダン時間を設けている方やザツダンリレーをしている方などいてザツダン自体は活発に行われているように感じます。
ということで、私としては
「サイボウズはザツダンが浸透している!」
という結論に至りました!!
ザツダンの狙いについて
- ザツダンの狙い(再掲)
- 心理的安全性の向上
- トランザクティブ・メモリーを高める
- 「ユーザー目線」を養う
1つ目の「心理的安全性の向上」については、かなり向上したと思っています。
一度ザツダン後に、再び話す機会がある方もいましたが、気軽に話しかけられたのでザツダンの効果が発揮されたかと思います。
また、これだけ多くの方とザツダンしても快く受け入れてくれたということは、他の方も快く受け入れてくれるんじゃないかという安心感につながるため、一度もザツダンをしていない方への心理的なハードルも下がったと感じています。
2つ目の「トランザクティブ・メモリーを高める」に関しては、様々な部署の方と話をする機会を持つことができたので、どういうことをやっているのかを知ることができたのである程度高められたと思います。
とはいえ深い内容を話せたわけではないので、面識を持ったことをきっかけとして、実業務を絡めたコミュニケーションをする中で高めていければと思います。
3つ目の「ユーザー目線を養う」に関しては、ザツダンしただけでユーザー目線を養えた!ということは流石にありません。
ただし、前述の「トランザクティブ・メモリー」を活かして、適切な人とコミュニケーションを取りながら業務を通して、ユーザー目線を養っていければと思います。
また、これらの狙いとは別に良い効果もありました。
こういう活動をしていると聞きつけた方が、
「〇〇さんとザツダンしましたか?していないならしてみるといいですよ」
とザツダン相手を紹介してくれる場面がありました。
こういう活動をしていると自然とザツダンの輪が広がっていくのかもしれません。
まとめ
サイボウズにはザツダン文化があり、ザツダンには沢山のメリットがあると感じました。
これらの活動は一過性で終わらすのではなく、継続してこそ価値が高まるものだと思います。
まだまだザツダンできていない方はいますし、何より会話すること自体楽しいので、この取り組みは継続していければと思っています。