こんにちは。kintone開発チームの天野(@ama_ch)です。
12月4日(金) サイボウズ東京オフィスで開催されたイベントkintone devCamp 2015で、「こだわりのkintone -kintone開発の裏側-」というタイトルでkintone開発について発表させていただきました。
資料を公開しましたので、内容を補足しながらご紹介します。
kintone devCampとは
kintone devCampは、サイボウズが主催するdeveloper向けの勉強会です。kintoneカスタマイズ初心者~上級者の方を対象に、ハンズオン形式でkintoneのカスタマイズ方法を学びます。
今年から開始した勉強会ですが、すでに7回開催されており、年末スペシャル版としてコンテンツを拡大したのがkintone devCamp 2015です。
こだわりのkintone -kintone開発の裏側-
kintone devCamp 2015では開発チームで1セッションを担当して、kintone開発の裏側について紹介させていただきました。
90分のセッションでプログラマ、品質保証エンジニア、プロダクトマネージャーが計6人登壇し、それぞれの立場からkintoneのこだわりを語りました。
以下に埋め込まれた資料はすべて同じものですが、発表者ごとにページ番号を変えて表示しています。
1. kintone開発チームのkintoneの使い方 (天野 祐介)
最初は私からkintone開発チームと、kintone開発チームでのkintoneの使い方について紹介しました。
スライドに出てくるタスク管理アプリは社内でも最古のkintoneアプリで、これまでに約2200回設定が変更されています。業務の変化にあわせて柔軟に設定を変更できるkintoneの特徴を最も表しているアプリと言えるのではないかと思います。
2. kintone配属200日記 (前田 浩邦)
次に開発チームプログラマ配属2年目の前田が、配属からこれまでやってきた仕事を紹介しました。
日々タスクをこなしながら成長していく過程がまとまっていて、開発チームの業務についてイメージしていただけるのではないかと思います。
ちなみに彼は普段はたいていクレジットカードの話をしていて、最近は家計簿をつけることにハマっているようです。
3. わたしたちが正しいkintoneクエリにたどり着くまで (小林 大輔)
同じく開発チームプログラマの小林から、kintone REST APIの実装中に遭遇した様々な問題にどう取り組んだか紹介しました。
数百ケースのテストを書いて動作を確認し、他部署のメンバーとも連携してお客様への影響を最小限に抑える取り組みは、まさにkintone開発者のこだわりですね。
4. kintoneテストのウラ側 (渡邉 豊幹)
後半は品質保証(QA)エンジニアのパートになり、渡邉からkintoneのリリースサイクルにQAメンバーがどのように関わっているかを紹介しました。
kintone開発チームでは、仕様検討段階からQAメンバーも参加して試験設計をしたり、QAメンバーが設計した試験をプログラマが自動化したりと、品質向上を目指して各チームで協力して取り組んでいます。
5. セキュリティ標準から見る kintone のセキュリティ機能 (伊藤 彰嗣)
セキュリティチームの伊藤からは、kintoneのセキュリティに対する取り組みを紹介しました。
サイボウズではこれまでも脆弱性報奨金制度といった脆弱性を早期発見・改修する取り組みをしてきましたが、お客様により安心して利用していただけるように現在kintoneでは OWASP ASVS v3 というセキュリティ標準に準拠することを目指しています。
6. kintoneのバージョンアップを振り返る (齋藤 晃一)
最後に、kintoneプロダクトマネージャーの齋藤からこれまでのkintoneの変遷を紹介しました。
これまでの膨大なバージョンアップを振り返った後、「今後も技術者のみなさまと連携して一緒に新しいシステム開発を生み出していきましょう」と締め括られました。
昔のkintoneの画像が懐かしすぎて、これだけでオジサン達は数時間くらい語れそうな勢いでした。
まとめ
開発関係者がこのような形で発表することは今までなかったので、面白い取り組みだったと思います。今回のような機会を通じて、少しでも開発チームを身近に感じていただけると嬉しいです。
kintoneはこれからもユーザー・開発者のみなさまに役立つ機能を提供していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします!