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続・地方でエンジニアは育つのか? 東京から松山に移って感じたこと

JR予讃線
香川と愛媛を縦貫するJR予讃線 伊予市駅から先は軽油で走る(非電化)

こんにちは!kintone開発チームの仲田です。

地方で働きたい と考えている方はいますか?

家庭の事情で地方で働きたい。 満員電車イヤ。 機械語も動物語も話したい。 コバルトブルーの海を横目にGitHubにコミットしたい。 悠久の大地でジャガイモを育てながらキーボードも叩きたい。

事情は様々でも、地方で働きたいと思っているITエンジニアは多いと思います。

パソコンとインターネットがあれば能力を発揮できるのがITエンジニア。 場所に縛られない働きかたがあってもいいはず! そんな考えを受けて、最近はサイボウズでも、時間も場所も縛りなしの働き方「ウルトラワーク」の試験運用が始まったり、副業が許可されたりと、働き方の自由度が増えています。 まさか社員がジャガイモを育て出すとは想定していないかも。

とはいえ、ITエンジニアの地方勤務には厳しい現実もあります。 愛媛県松山市に4年前に開設した松山開発部の部長、門屋がこんなエントリーを上げました。 地方でエンジニアは育つのか 

そもそも地方には仕事がない。 一度地方に帰ったものの、仕事がなく東京に戻ったという方が多くいるようです。

地方の開発拠点という選択肢はどうなのか

そんな中で、特殊なのが、サイボウズのように、営業部は東京と大阪にあり、開発拠点が地方にある、という形態。 松山開発部はサイボウズの地方拠点の1つで、開発者は静かな環境で開発に専念できます。

地方開発拠点ってどうなんだろう。エンジニアの桃源郷なんだろうか。

拠点の設立から、早4年が経過。 開発仲間は増え、サイボウズ Officeやメールワイズなど、メインストリームの製品を、松山開発部だけで開発するようになっています。 地方勤務を望んで、東京から愛媛に籍を移したメンバーもいます。

松山開発部メンバーは、地方勤務にどのようなメリットを感じているのか。 東京と比べたデメリットもやはりあるんだろうか?

東京本社勤務と松山開発部勤務の両方を経験している、松山開発部の水戸と村崎に聞いてみました。

松山開発メンバー(一部) 松山からHello world!チェック柄が制服?私服のメンバーもいるようです。

水戸(最右)村崎(右から3番目)

家賃も物価も安い。通勤楽!

「何より通勤が楽なのがいいですね。住環境の良さも魅力だと思います。」 水戸も村崎も車で通勤しているとのこと。東京勤務者が想像する地方のメリットは、やはり魅力のよう。 毎朝満員電車に揺られる身としては、羨ましい...

やたらと推してくるのが住環境。 松山市街でも、2LDKの相場が7万5千~8万らしい。 都心のワンルームの家賃で住めるセレブなマンション。 「家が広いと心にゆとりができます。」 筆者の心が狭いのは、家のせいか。

東京と比べて愛媛は物価も安いようです。 総務省統計局の調査では、全国平均を100とすると、東京は108、愛媛は96未満。 いいなぁ。

本社と距離はありますが、仕事をする上での支障はないんですか?

「ないですね。東京にいた頃と変わりません。 OfficeやメールワイズはPM(プロダクトマネージャー)が東京に在籍していますが、Skypeで話せば、コミュニケーションにはまったく支障ありません。 製品画面を見ながら仕様を決めたいときなどは、テレビ会議で直接話せます。」

「情報も、インターネットやイントラネットを通じて手に入ります。 文字ベースの情報であれば、東京との情報格差はないですね。」

やはり、ITエンジニアの仕事には場所は無関係のよう。 愛媛ライフを満喫してますね!

「でも...」

交流が広がりづらい

「でも、社外のエンジニアとの交流の広がりが、東京と比べてしまうと少ないですね。」

「東京は人の数が多いので、おのずと優秀なエンジニアも多いです。 勉強会などで社外の優秀なエンジニアとの交流が広がるのは、やはり東京で働くメリットです。」

経済産業省の調査によると、ソフトウェア企業従業員の6割強が東京圏に集中しています。(特定サービス産業実態調査) 人が集まればおのずと交流も活性化。 でも、人が分散する地方のITエンジニアは、どうしても社外との交流が広がりづらいようです。

知識を深めるためには、優秀なエンジニアとの交流は重要ですよね。 交流面のデメリットはどのように克服しているんでしょうか?

地方で求められること:情報発信の場を自分たちで作っていく

「自分たちの成長のためにも、勉強会を積極的に開催しています。 先週も、社外の方を交えて「Creator’s Village in Ehime」を開催しました。 来月にも、「Code HAIKU」というユニークな勉強会を開催します。こちらには村崎も登壇します。 東京の開発部員とも、お互いの勉強会をテレビ会議で接続し合って、交流しています。」

「イベントが少なければ、自分たちで開催する!! 積極的に場を作っていくことが必要だと思います。

また、優秀なエンジニアがいる組織に所属することも策だと思います。社内の勉強会で多くの知識が得られます。」

サイボウズが主催する勉強会のほかにも、愛媛でも頻繁に勉強会が開かれているらしい。CSS Nite in MATSUYAMAもその1つ。 CSS Niteには、さきほどの門屋の記事で

その学校のマイコン部(!)では毎年高専のプログラミングコンテストに出場していて、優秀な成績をおさめています。 2007年の大会で最優秀賞を獲得したメンバーのひとりが、今サイボウズ松山開発部で活躍してwいます。

と、意味深なw付きで紹介された、サイボウズOffice開発メンバー、矢野も登壇しました。

さいごに

ほかの企業の方に話を伺っても、地方で働くITエンジニアには、エンジニア同士の交流面で特にディスアドバンテージがあるようです。 物価、住環境など地方には良いところが多いですが、東京と比べて、より積極的に他のエンジニアと交流していく姿勢が求められます。

皆さん、勉強会やりましょう!

サイボウズ 松山開発部でも、勉強会を開催しています。 次回は来月。近くにお住まいの方は、是非お越しください。

俳句の町、松山。コードに「味わい」を求めるあなた。 自称コード俳人たちが詠む至極の句を堪能してみませんか? Code HAIKU 場所:サイボウズ 松山オフィス 日時:2012年12月16日 午後1時~

透き通る空。伝統ある街並み。 どこか温かな愛媛の風景は、物価などのお金には換えられないなと感じました。 愛媛行きたい。

透き通る空。伝統ある街並み。
透き通る空...のはずでした(雨)